そして本日5月19日には、『週刊ビックコミックスピリッツ』美味しんぼの「福島の真実」編の最終回が発売され、漫画週刊誌としては、異例のことですが10頁にわたりこの連載に関する各方面の批判と意見を掲載し、しかも同誌の→ホームページで公開していますので、是非ご覧ください。
そこには、編集長名で以下の見解が添えられています。(クリックで拡大してください)
この編集部の、しっかりと問題に立ち向かう姿勢は、日本の大メディアの多くが全くできていない、福島の真実に関する論争を展開することに大きな貢献をするものです。
村山広編集長と編集部と、また漫画の作者雁屋哲氏とそのチームに、遠くドイツからも深い敬意を表します。
さて、これと平行して北海道がんセンターの西尾正道名誉院長が、昨日付けで 「鼻血論争について」と題したコメントを公表されていますので以下それを紹介させていただきます。専門家の間でも知見の別れる低線量被曝に関するひとつの重要な見解であると思います。
→PDF原文。→同添付別紙。
西尾正道「鼻血論争について」別紙 |
ここで西尾医師は「
健康被害に関する知見は、基本的に原子力政策を推進する立場で作られたICRP(国際放射線防護委員会)報告の情報で操作されている。」と指摘しています。
専門家から見たICRPとは何であるのかについて、西尾医師には→「福島健康被害、ICRP等国際機関基準で判断して良いか/その1」という学術論文があります。
これをじっくりお読みになれば、本日『週刊ビックコミックスピリッツ』に掲載された上記の、大阪府市、や福島県庁などの抗議文が依拠する、多くの政府寄りの専門家のみなさんの知見が、世界原子力ロビーのシンクタンクであるICRPの、すでに論破されている論拠にひたすら依拠して、それを信じ込んでいる古くさいものであることが理解できるとおもいます。
翻って、同じく掲載されている、崎山比早子、矢ヶ崎克馬、肥田舜太郎氏らの見解と批判の背景も理解できるとおもいます。これらに見解に付け加えて、西尾正道医師もとりわけ鋭い、現在の日本のヒポクラテスの弟子の一人であり、その知見として重要であると思い紹介させていただきました。
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