これは、→シェクスピアーの「マクベス」の第4幕から5幕に出てくるスコットランドの小さな川沿いの街の森です。 そこには:
"Macbeth
shall never vanquish’d be until
Great
Birnam wood to high Dunsinane hillShall come against him."
Macbeth, Act 4 Sc. 1
大バーナムの森がダンシネンの丘まで来て
マクベスに戦いを挑むまでは、
マクベスは決して滅ぼされることはないだろう。
とあります。
この地の今の風景はこのようです。
英国の古い絵画や、最近の版画には以下のようなものがあります。この物語の 時代背景は日本の源平時代ですので、これらを見ていると、まるでマクベスが奥州衣川で滅びた安倍貞任を思わせます。
海渡雄一弁護士は、ここで「動くはずのない森/市民が動き始めた」と示唆しているのです。しかも、偶然ですが安倍晋三氏は→安倍貞任の子孫であると述べているそうです。
以上追加します。
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日弁連の海渡雄一弁護士が12月6日の国家秘密保護法強行決議の直後に以下の見解を発表しています。彼は反原発裁判でも、また監獄法などの人権擁護の裁判でも大活躍しているおそらく、日本で最も優秀な広い視野と知見をもった弁護士の一人です。
まずこれをお読み下さい。
以下引用:
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バーナムの森は動いた
秘密保護法強行採決は安倍政権の終わりの始まりだ!
秘密保護法を廃案へ!実行委員会
弁護士 海渡 雄一 2013.12.7
弁護士 海渡 雄一 2013.12.7
1 参議院で法案採決される
参議院本会議で、法案が可決されました。
採決結果は、投票総数 212、賛成 130、反対 82でした。
賛成したのは自民党と公明党。反対したのは、民主、共産、社民、生活、糸数議員、山本議員などでした。 みんなの党は欠席しましたが、一部議員は出席して反対しました(川田さんと寺田さんと真山さん)。維新の会は欠席しました。
市民の8割が慎重審議を望んでいる中で、日比谷野音に1万5千人が集まり、全国で抗議集会が続き、数万人の市民が国会を取り巻き、 秘密保護法絶対廃案を叫び続ける中での、法案可決です。
「特別秘密の保護に関する法律案 【逐条解説】」 という文書が12月5日午前11時45分に福島みずほ議員の強い要求によって、ようやく開示されました。
これは、法案の策定段階おそらく公明党との修正協議の前の段階の法案について内閣官房が作成したものと考えられ、 合計92頁に及ぶ大部なものです。
法案の逐条解説を公開して審議していれば、法案の問題点はもっと深く審議でき、浮かび上がったはずです。 作成名義は、内閣官房の作成とされています。
さらに、内閣と各省庁の間で、この法案の策定の段階で、多くの意見交換が行われていたことが昨晩わかりました。 今のところ人事院と文書のやりとりだけが、公表されています。他の省庁は、各官庁の了解が取れないという理由で、今も不開示となっています。
このような重要な文書をこれまで秘密にしていたことは、国会軽視として決して許されることではありません。 すくなくとも、このような重要文書について、きちんと国会での審議の時間を確保するべきことは民主主義政治の元(下・梶村)での国会運営として、当然のことでした。
委員会採決は、最後は、全く言葉も聞き取れない、議事録もないような状態での採決であり、手続的にも違法無効です。
2 根本的欠陥法案である
この法案には根本的な欠陥があります。何が秘密に指定されるかが限定されず、政府の違法行為を秘密に指定してはならないことも明記されていません。 公務員だけでなく、ジャーナリスト・市民も独立教唆・共謀の段階から処罰されます。
政府の違法行為を暴いた内部告発者やジャーナリスト、市民活動家を守る仕組みが含まれていません。 権威ある国際原則であるツワネ原則にことごとく反しているばかりでなく、 ふたりの国連特別報告者とピレー人権高等弁務官からも重大な懸念が表明されています。 私たちはこの秘密保護法案の内容も手続も絶対に認めることはできません。
3 法案廃止の活動を始めよう
これからの闘いの方向性について、提起したいと思います。今晩の闘いの力で、これからの政府の暴走を止めましょう。
成立した法案は同じ手続で廃止することができます。私たちは、明日から、この法律の廃止を求める活動を直ちに始めようではありませんか。 次の国会には、採決に賛成しなかった多くの政党と共同して、秘密法の廃止法案を提案するための活動を始めましょう。
4 弾圧に備えよう
もうひとつ、大切なことを提起します。
この法律は、憲法21条、自由権規約19条で保障された表現の自由を侵害する違憲立法です。 この法律が自由権規約19条に違反することは、国連の見解なのです。我々には国際社会が味方してくれています。 裁判官も私たちの反対運動を見ていることでしょう。そして、心の内では応援してくれている裁判官も少なくないはずです。
秘密法違反の被告人は違憲な法律によって起訴されたのですから、絶対無罪としなければなりません。
これは、弁護士の仕事ですが、政府があくまで、この法案を施行しようとするなら、第一号の秘密法違反事件の被告人を弁護するために、 1000人の弁護士を組織し、あらかじめ大弁護団を結成しておきたい思います。
5 新しい闘いのはじまり
法案の成立は、私たちの一つの敗北であることは確かです。
しかし、今日一日の私たちの行動は、政府、国会に私たちの秘密法廃案、安倍政権NOの怒りをぶつけ、 一人ひとりの市民に秘密法反対の意思を確認する機会となったことと思います。
まず、私たちは、これだけの多数の市民の反対を押し切って秘密法を成立させた政府与党の暴挙を心にしっかりと刻みつけなければなりません。 マクベスのバーナムの森は動いたのです。これから、政権崩壊の日が近いことにおびえなければならないのは、 勝ち誇ったような顔をしている安倍首相とその取り巻きたちです。
私たちは、この法律が廃止されるまで、決してあきらめません。 明日から、秘密法のある社会を拒否し、その実質化を食い止めるため、新たな闘いを始めましょう。
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以上引用。
ここでもすでに書きましたように、この国家秘密保護法なるものは、戦後でも最悪の違憲立法です。これがまかり通るようなことになれば、日本は警察監視国家になります。
海渡氏のこの呼びかけと、彼がここの指摘している5日(参院決議の前日!)開示された「特別秘密の保護に関する法律案 【逐条解説】」という文書、それにおそらく、その後開示されたこの悪法を、おそらく昨年から内閣情報調査室が各省庁と法令協議した膨大な文書が→NPJのここから以下で読めます:
秘密保護法を廃案へ! 実行委員会 海渡 雄一 12/7
ドイツであれば、この証拠だけで憲法裁判所で、たちまち同法への違憲判決が出されることは間違いありませんが、日本の最高裁でその判断が出されるまでには時間も手間もかかるのではないかと思います。
ドイツでよく知られているある笑い話をここ数日思い出します。ここでそれを紹介しておきます。
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法廷での対話
裁判長「その手紙には何が書いてあったのですか?」
被告人「通信の秘密ですから話しません」
裁判長「では、彼に電話した時に、あなたは何を話そうとしたのですか?」
被告人「それも、通信の秘密ですから話しません」
裁判長「では、あなたは結果として、いくらのお金を受け取ったのですか?」
被告人「銀行口座の秘密*ですから話しません」
裁判長「では判決。被告人を懲役2年の刑に処す!」
被告人「えっ!いったい理由は何ですか?」
裁判長「国家秘密です」
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いわずもがな通信の秘密は日本憲法21条で保障されている民主主義国家では当たり前の基本権です。*銀行口座の秘密は、最近までスイスで堅持されていたものです。
ともかく、この笑い話は、民主主義法体系の下でも国家秘密を持ち出せば、何であれ理由を述べずに処罰されてしまうことをよく現しています。この笑い話の題は「国家秘密」です。
しかし、海渡弁護士が声明で弾圧に備えようと法曹界にも呼びかけていますが、同法で弾圧が始まれば、法廷で実際にこの笑い話のような情景が現実となるのです。
もうひとつ、海渡弁護士は国家秘密保護法案を最近南アフリカで提案された国際指針「ツワネ原則」に基づき廃止すべしと主張しています。岩上安身氏がその重要性を見抜いて、→海渡氏にインタヴューしていますので是非ご覧ください。
この文書の翻訳もそこからPDFで読むことができます。
たしか衆議院で安倍首相はこの原則についての質問され、「私的文書なので参考にはならない」として都合が悪いので無視の答弁をしたようです。ところがこれこそが、グローバル時代の情報公開に関する最も最新の国際的知見なのです。これも必読参考資料です。
おわりに、この写真はちょうど3年前の2010年12月に、反原発運動を支える日弁連環境部会の弁護士も皆さんが、当時原発稼働延長を目論むメルケル政権の政策調査のため、ベルリンの国会議員会館に緑の党の議員を訪ねた時のものです。
前列右からふたり目が海渡雄一弁護士です。
海渡雄 さんのメ―ルアドレスを探しています、トルコからプナ―ルです。
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