2011年9月18日日曜日

速報:独シーメンス社が原発事業から完全撤退表明/追加あり

速報です。
原子力発電事業の大手ドイツのシーメンス社のペーター・レッシャー社長がシュピーゲル誌のインタヴューで「同社は原子力発電事業から完全に撤退する」と表明しました。シュピーゲル誌電子版が先ほど伝えました:
http://www.spiegel.de/wirtschaft/unternehmen/0,1518,786885,00.html

これによれば:

社長は「われわれにとって原発事業の章は終了した。この決断はフクシマ事故以降のドイツの社会と政治の脱原発への明瞭な回答である」と述べ、シーメンス社はこの分野では「一般の発電所にも使用できる蒸気タービン部門は維持するが、計画中のロシアのロスアトム社との原発建設のジョイントベンチャーはあり得ない」とのことです。
同社はすでに34%の資本参加していたフランスのアルバ社のドイツの子会社であるニュールンベルクのアルバNP社から、アルバ社に6億4800万ユーロ(およそ700億円)を支払うことで撤退することが決定している。

レッシャー社長は「ドイツのエネルギー政策転換は『世紀のプロジェクト』であるとし、2020年までに再生可能エネルギーを35%にすることは可能である」と述べた。

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以上ですが、欧州ではアレバに次ぐ原発大手のシーメンスが、仏アルバ社との長年の腐れ縁を高額の手切れ金を支払ったうえで、ついに正式に脱原発戦略を表明したことは世界の原発の将来にとって大きなことです。また同社は社長の言葉にあるように、すでに再生エネルギー部門の構築(例えば分散型発電とコジェネなど)にむけて社内体制を大きく変える構造改革に着手しています。
日本の日立や三菱も日本社会と会社の将来のために原発部門からの撤退を具体化する時期でしょう。

今日はベルリン州議会の選挙の投票日です。日本時間の月曜日未明には暫定結果を速報します。この速報のように通信社より早いかどうかは分りませんが、分析は面白いでしょう。お楽しみに。

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明日発売のシュピーゲル誌(9月19日号)の本体(写真)から2頁に渡るインタヴューの重要な部分だけを翻訳しておきます(S:シュピーゲル、L:レッシャー社長):

 タイトル:「時代は終結した」

まず福島の事故が起こった時、レッシャー社長が考えたことへの質問に答えて、「日本で4年家族と生活していた経験があるので、まず日本の友人と、シーメンス社の日本の社員の安全の心配をした。ドイツの州選挙や原発のことは考えなかった」との旨の回答に続いて:

L:しかしここドイツにおいて直ぐに明らかになったのは、ドイツ市民の多数は、この出来事が一体何であるのかを知覚したのです=フクシマは原子力の残余リスクに新たな顔を与えたのです。これにドイツはエネルギー転換政策で応じました。これがまたわたしたちシーメンスにおいても事情を変えました。

S:ということは、あなたはそれまでの儲かる原発事業から最終的に撤退するということですか?

L:その通りです。わたしたちは将来、例えば蒸気タービンなどは今まで通り提供します。しかしこれは単に原子力発電だけでなくガスや石炭発電にも使える技術に限られるということです。原子力発電施設の建設全体やそれへの資本参加には、もはや参加しません。この時代(Kapitel)は私たちにとっては終結しまた。

S:フクシマの帰結としてですか?

L: それに加えて、ドイツ社会の原発撤退への社会的、政治的なはっきりとした姿勢に応じる回答としてです。

S:連邦政府から原発撤退への圧力はありましたか?

L:全くありませんでした。

(この項選挙結果速報のため中断し続きます) 
 

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