2018年5月4日金曜日

347:カール・マルクス生誕200周年記念日 スパースターの妖怪が再び世界を徘徊か

(5月4日訂正:この投稿は、うっかり日付が1日間違っていましたので、訂正します。また後日、興味あることあれば幾つか追記することがあるかもしれませんので、またご覧ください。) 
 
 明日の2018年5月5日は、カール・マルクスの生誕200周年記念日です。彼が生まれ育ったドイツ西部のトリーア市を中心に地元のラインラント・プファルツ州では州を挙げての記念事業が鳴り物入りで始まります。日本のメディアでもかなり報道されることになると思います。

 まずは、中国政府からの贈り物として中国共産党の芸術家の手になるマルクスのかなり大きな立像がトリーアで5日に除幕されます。除幕までは顔の部分だけが公開されています。

本日除幕されるマルクス立像の頭部 dpa
 ところが、5月4日ドイツのペンクラブはトリーア市長に→公開書簡を送り「ノーベル文学賞を受賞しながら釈放されずに昨年獄中で死亡した作家の劉暁波の妻の劉霞氏が、未だに自宅に閉じ込められたままで行動に自由が認められていない状況がある限り、除幕はすべきではない。彼女に自由が与えられるまで除幕を待つべきである。これこそが国家権力の検閲などの言論弾圧に闘い続けたマルクスの意思であろう」という旨の非常に痛いところを突いた批判をしています(解説は別に後ほど)。

  ドイツでは、すでに昨年末あたりから、例えば南ドイツ新聞が「カール・マルクス、スパースター」などの見出しで、彼の資本論を始め経済学批判から哲学に関する現代性についての論議が始まり、関連の書籍が数多く出版されています。
 ソ連型社会主義の崩壊後も、世界史は資本主義が必然的、不可避的にもたらす負の問題を解決することがまだまだできてはいないので至極当然のことです。議論はまだまだ続くでしょう。

 公共テレビも先日からマルクスの家族友人関係を軸にしたドラマや、彼が育った地元の歴史的背景を解説したドキュメントなどを放送して「人間マルクスとその時代背景」を先週から伝えています。
 わたしが見たものの中で二つだけ紹介します。かなり質も高く勉強にもなりました。
いずれもドイツ語ですが、最初のものは今月27日までネットで見ることができるそうです:まずはArte の→「カール・マルクス ドイツの預言者」
もう一つはこれも地元公共テレビSWRのドキュメント→「カール・マルクス 故郷の時代」こちらは向こう一年間見れます。 

 しかし今日はいわばお祭り騒ぎとなりそうです。すでに先日朝日新聞が報道していましたが、地元の観光局が土産物としてマルクスの肖像を印刷した額面0ユーロの紙幣を発行。なんと3ユーロで売り出して飛ぶように売れているようです。シュピーゲル誌は電子版で「マルクスをだしにした資本蓄積だ」などと面白く伝えています。
マルクスのゼロユーロ紙幣 dpa
  本日取材に出かけた記者に一枚買ってきてほしいと頼んでおきましたが、手に入ればこの偽札のオリジナルを紹介しますね。
5月8日追加:手に入りましたのでそのオリジナルの写真を紹介します。これですがなかなか手の込んだ印刷で、報道によれば25000枚発行されたとのことです。なかなか手の込んだ印刷で、裏面にはヨーロッパの主要都市の歴史的建造物がデザインされており。ブラッセルの小便小僧も見えます。額面はゼロユーロですが、中国ではもうかなりの高値になっており、さらにこれの偽札も出回るかもしれませんので要注意です。

 さて、この紙幣の交換価値はどうなるのでしょうか?
多分、日本の国債はまた近いうちに紙くずになりますが、これはそうはならないでしょうね。
Karl Marx 0-euro note  Photo.Asu Urasima Berlin

Karl Marx 0-euro note Photo.Asu Urasima Berlin
  もっと面白いのが、この地方の名物モーゼルワインの宣伝です。地元紙から写真を借用しますが この女性はトリーア市の今年のワインの女王です。
ローマ時代の遺跡を背景に。トリーアのワインの女王 dpa
  報道によれば、昨年度トリーアを訪れた中国からの観光客は14万人で、今年はもっと多いのと見込まれています。そこで中国学を学んで中国と台湾に留学経験のある中国語が堪能なこの24歳の女性を本年度のワインの女王に選んだとのことです。
 彼女は地元紙に「中国ではワインの美味しさがまだ広まっていないので。宣伝します」と張り切って述べたそうです。中国での人気にあやかった商魂に、マルクスもきっとびっくりしているでしょう。

 さて、お祭り騒ぎは別にして上述のように、→数々の展示会などが企画されています。
その主な一つ、マルクスの生家はドイツ社会民主党のエーベルト財団が所有している「カール・マルクスの家・博物館」となっていますが、そこでの記念展覧会が開催されます。そして今日、史上初めて展示公開されるものがあります。
マルクスの椅子 dpa
  この椅子は亡命先のロンドンでカール・マルクスが使用していたもので、彼はこの椅子にかけたまま亡くなったと言い伝えられています。パリに住んでいる子孫が長く保存していたものを博物館が近年購入して丁寧に修復したと館長さんは説明していますが、やはりかなり傷んでいます。

 そういえば今年は1848年の共産党宣言から170年になります。どうやらこの椅子からマルクスがスーパースターの妖怪となって立ち上がり、世界を再び徘徊しそうですね。
必然でしょう。
(余談ですが、この「必然」という言葉はドイツ語のnotwendigからの翻訳語かもしれません。名詞はNotwendigkeitは必然性。)






 

 

2018年4月17日火曜日

346:歴史改竄者集団安倍内閣の再破綻を前に。「人生の嘘・生き延びるための嘘」再録

 2011年に始まったシリアの内戦は、冷戦終結後の最悪の継続危機となり、一昨日の米英仏による爆撃で国際法が踏みにじられる惨状となっています。
ドイツのある歴史家による、これは欧州の宗教改革勃発後の→30年戦争当時の構造と似ているとの考察があります。
 当時のプロテスタントの勃興による新旧教会の争いに乗じて欧州の覇権勢力が介入して中央ヨーロッパは荒廃の極に至りました。冷戦終結後の中東危機は、イスラム圏内の宗派対立に覇権勢力が介入して泥沼になっていることから、確かにその通りだと考えさされているところです。
30年戦争での残虐行為の絵図「縛首の木」ヴェキペディアより


 この戦争の中心となった当時のドイツは最大の犠牲を払い、その犠牲の上に近代史の国際平和条約の基礎となったウエストファーレン条約が実現しました。このように考えれば現在の世界情勢はちょうど400年前に似た新たな苦難の時代に突入していることになります。現在の国連の危機を克服するためにはこの歴史を学ぶ必要もあります。

ウエストファーレン条約の通達ビラ 1648年 ヴェキペディアより


 このような深刻な情勢とはかけ離れて、ここにきて、国際世論も安倍政権が間もなく終わるだろうとの報道を始めました。本日のワシントンポスト紙の電子版などは先週末の国会前の退陣要求の50000人のデモの動画までつけて→詳しい記事を掲載しています。
 (17日追加:その他の報道で主なものとしては、ニューヨークタイムスは「スキャンダルまみれの安倍がトランプと会談、情勢は危険」との見出しで→詳しく報道。ドイツの公共ラジオ、ドイチェランドフンクは「日本の意義喪失への恐怖」との見出しで外交で孤立する日本の恐怖を→報道。同国際放送のDW・ドイチェヴェレは「安倍とトランプが男の友情を試す」との見出しで、安倍はトランプとの良い関係からもはや利益を得ることができないと→報道しています。)

ドイツでもロイターが同様な内容の記事を流しているので明日あたりから一斉に安倍危うしの報道が始まるでしょう。モリカケ問題だけでなく底なしの財務省福田政務次官のセクハラ問題に関するアホウ(実名は麻生)財務相のアホウな擁護の言動までが世界中に報じられています。安倍政権は世界の笑い者になっているのです。

 明日からの安倍訪米では、すっかり国際政治から蚊帳の外に置かれている政権の姿を惨めに露呈するであろうことは十分予想できるところです。おそらくアメリカの近代史上最低のトランプ大統領に散々ひやかされる結果になるでしょう。とはいえこの二人はどちらも国内で泥沼に陥っているので、同病相憐れむの喜劇の舞台になることもありえます。

 しかしこれもわたしにしてみれば→日書きましたようにデジャヴュ・既視感に襲われる事態の一つでしかありません。というのも既に日本は同じ体験を第一次安倍政権でしているからです。今回の訪米は相手がトランプというエゴのかたまりなのでもっと酷いことになることがほぼ蓋然性をもって予測できます。日米の少なくとも戦後最低の首相と大統領の話し合いなので予期できない茶番劇すらあり得ると思います。
 2007年の論稿を以下ここに再録しておきます。今回はオリジナルの書籍をそのまま掲載します。

 同じでないのはこの歴史改竄主義者集団である第二次安倍政権は、当時わたしが指摘した彼らの腐敗した本質をさらに露骨に顕し、ここにきてようやく従順なおとなしい日本の市民も危機感を本格的に持ち出していることでしょう。

 安倍首相は一連のモリカケ問題の「膿を出しきる」などと繰り返し述べていますが、その「膿」とは自分のことであることに気づいていないことに市民が気づいていることに、彼自身が全く無自覚であることが、ついにここにきて表面化しています。その意味では、この第二次姉内閣の再破綻は、まさに「二度めは喜劇」の様相をもたらしています。

 この論考は2007年の第一次安倍政権の破綻について、その年末に出版された『日本はどうなる2008』という週刊金曜日から出版された論稿集に寄稿した「歴史改竄主義者たちにおける『人生の嘘』」と題したものです。

 ここで言うところの「人生の嘘」とは「生きのびるための嘘」と理解すればわかりやすいでしょう。これ以上、それを自覚できない安倍晋三首相のこの「嘘」に翻弄され続ければ、日本全体が本格的に不幸になることを、ようやくにして市民の大半が自覚しつつあるのが現状でしょう。 

 いつものようにクリックしてくださればよく読めると思います。
なお、これも10年以上前のものなので、明日にでもいくつかの解説を付けますので、お待ちくだされば幸いです。(17日に下部に追加しました)。

 


(以下は17日解説として追加)

 文中に出てくるホーマン事件の主人公のマーチン・ホーマン氏は、昨年9月の連邦議会選挙に、ついに連邦議会に進出した極右政党AfD・ドイツのための選択肢から立候補して当選し、連邦議員として復帰しています。選挙運動中も「黒人は隣人としたくない」などと難民拒否の主張をして批判を受けましたが、議員となってからはあまり目立った発言は今のところではしていないようです。
 ホーマン事件については、ドイツ語でしかありませんが→こちらに詳しい経過解説があります。 ここでは「ホーマンスキャンダル」とされています。

 この極右政党の指導者達は、あれやこれや排外主義の主張をしてスキャンダルの連鎖を引き起こしているので、出る幕がないようです。

 この論考の中に「拉致問題に拉致されて動きのとれない政権」という見解がありますが、今になっても安倍首相がメンツを保つために「蜘蛛の糸」と頼っているのがこれです。
本日の訪米に際してトランプ大統領に米朝会談でこの問題を提議してくれと頼み込んだのもそのためです。 トランプにとっては「お安いご用だやりましょう。その代わり代償はんどれくらいかな?」と言っておけば良いだけです。漫画です。

 予言しておきますが、遠くない将来、彼はこの拉致被害者への執着からきつい政治的仕打ちを受けるでしょう。
許すことのできない拉致問題の被害者と家族の苦難を、安倍氏は彼のカビの生えた国家主義イデオロギー政策の手段としたからです。
怖いことに、わたしのこの手の予言は多かれ少なかれ的中します。

2018年4月7日土曜日

345:セピア色の「日本の地方」。映画『港町』想田和弘監督によせて

 本日4月7日より、本年度のベルリン映画祭招待作品である想田和弘監督の観察映画『港町』の上映がようやく日本で始まります。

 わたしは今年は映画祭前の試写会の時期にベルリンを不在にしていたこともあり、映画祭の本番でこの作品をようやく観て非常に深い印象を受けました。
 同作品は、映画祭でも非常に評判が良く、ドキュメンタリー部門での入賞も密かに期待していたのですが惜しくも逃しました。

 そこで都合つく方にはこれだけは是非見ていただきたく紹介させていただきます。
 作品の→公式ホームページ、 →Twitter、→上映の予定などはこちらです。

牛窓の老漁師と猫の対峙の場面をセピアで
ところが実に申し訳ないのですが、この作品のわたしからの感想は、「深い印象を得た素晴らしい作品である」ということ以上には控えさせていただきます。
 
 理由は二つあります。一つは舞台である岡山県の古い港町牛窓は、わたしの郷里の岡山県津山市を流れる吉井川の河口にあたり、登場人物たちもまるで懐かしい旧知であるかのようであるため、身につまされて客観視がかなり難しいこと。
もう一つは想田監督とプロデューサーの柏木規与子さん夫妻が、わたしのじゃじゃ馬娘の親しい友人であるため、肩を持つには不適当であると思うからです。

相田監督のツイッターから
ために、上映期間中にベルリンの映画祭の会場近くで、柏木・想田のお二人と昼食を共にしました。ところがこの想田監督は出会った人たちをスマートフォンで自撮りして素早くツイッターに載せてしまうという、まさに彼らしいげに恐ろしい習慣があることを後で知りました。上の写真はその時のものです。ここでしか飲めない美味いワインを飲んだ酒飲みの姿が映っています。
 
 この席でカラーで撮影したこの作品を柏木さんの提案で白黒で仕上げた経緯なども聞き、わたしが「主人公の一人の老漁師のわいちゃんと猫の睨み合いの場面がこの作品の名場面だと思う。わたしには白黒より古い写真のセピア色に見えた」などと話しました。
 そこでこの場面をスチールからお借りしてセピア色にしたのが最初の写真です。
(いつものように写真はクリックして拡大してご覧ください)

4月19日の追加情報です:
ようやく岡山の地元でも上映が始まるようですが、それを前に瀬戸内テレビが、想田監督とのインタヴューを下敷きにとても良い特集を放送しています。この映画の出生の背景がよくわかりますのでぜひご覧ください。
4月20日の追加情報です。
 今日から岡山での上映会が始まったところに、主人公のワイちゃんが観に来られたそうです。撮影当時に86歳ですからもう91歳でまだ海に出ているようだとベルリンの会食のとき柏木さんから聞いてはいましたが、本当にお元気そうでとても嬉しく思います。想田監督のツイッターからの今日のワイちゃんの写真をお借りします。
上のインタヴューで監督が述べているように、彼との出会いがなければこの芸術作品はできませんでした。 出会いとは奇蹟をすらもたらす神秘的なものです。
 出会いを大切にすれば芸術となり、悪用すれば日本の福田淳一財務事務次官のように地獄ともなります。
 ワイちゃんはわたしにとっては高齢の漁師として日本の人間国宝に値する人物です。
それにしても今日も夏の帽子がよく似合ってダンディーですね。
ワイちゃん万歳!


 その後になって思い出したのは、この映画の撮影制作の頃であろう、2016年の秋にわたしも訪日しており、その際、山口県の日本海側の長門の農村に友人を訪ねたことです。
 そこで、その時にわたしが撮影した写真などを『港町』によせて 「セピア色の日本の地方」として紹介します。
 ただし、以下はわたしの主観での写真報告であって紹介しました映画『港町』とは内容も主張も全く関係はありませんので、くれぐれも誤解をしないでください。
 
 長門市の油谷湾を望む絶景の農村地帯で自然農法に励む友人宅の近くの棚田では、早いところではすでに稲の刈り入れが終わったばかり、また幾つかの棚田百景とされている海辺の田には刈り入れを待つばかりの光景を見ることができました。
 ところが、棚田百景の中には放置されて雑草に覆われた悲惨な姿の棚田もありました。

刈り入れが終わった棚田
刈り入れを待つ海辺の美しい棚田
放置されて荒れ果てた棚田
この地の近くの下関市の日本海側には、弥生時代の前期から中期の土井ヶ浜遺跡があります。友人は親切にここも案内してくださったのですが、ここにはおそらく当時日本列島に稲作をもたらしたに違いない弥生人の約300体が、この地の素晴らしいカルシュームの多い砂に守られたおかげで発見された大きな墓地が→人類学ミュージアムとして保存されています。大半が頭を東にして顔を故郷の大陸側の西に向けて埋葬してある非常に貴重な遺跡です。

土井ヶ浜遺跡に保存されている弥生人の墓地
この博物館を見学して、おそらく2000年以上前に彼らがもたらした日本の富の源泉であった稲作文明が、ここにきて衰退を始めていることを思わずにはおれませんでした。日本という国の人口は水田の米の収穫量とともに増減してきたのです。
 米食文化は何も鮨文化だけではありません。日本人の腸が欧米人に比べて約2メートルも長いのは、主食の米を消化するためのものです。日本人の胴長は米主食文明の人体的特徴でなのです。ただし 短足となった原因は知りませんが。

 長門市に滞在中に古い文化を伝える近所の神社なども幾つか散策しましたが、ある神社の人気のない山道で鋭いシュッ!という独特の音を立てるマムシが出迎えてくれました。幼い頃、泳ぎを覚えた郷里の吉井川の河原で出会って以来のことで、懐かしく思いました。この地方ではハミと呼ばれていることを、知り合った地元の古老が教えてくれました。
ちなみにこの方は、ここの安倍晋三後援会の長老です。選挙の前には安倍氏から律儀に直接「お元気ですか」との電話があるそうです。


出迎えてくれたハミさん

ハミさんと別れて、立派な舗装道路をしばらく行くと、ひとつの人気のない民家に覚えのある顔が見えました。他でもないここを選挙地盤とする安倍晋三氏のポスターです。「地方こそ成長の主役」とのスローガンが読めます。このポスターの先には放置された廃屋が軒を連ねて並んでいました。
この地方、歴代の安倍氏の地盤だけあって道路だけは隅々まで立派です。


ポスターの安倍首相が見つめる廃屋
単線の山陰本線は古い朽ちかけた枕木がまだ多く残っています。
以上、安倍首相の地元の光景をセピア色の写真でルポしましたが、実に見事な「成長の主役」としての地方の姿でありませんか。写真には撮ってはいませんが、街中では若者の姿は皆無で、たまたま残り少なくなった小学校の生徒の姿を見てホッとしたものです。

 日本の2000年の富の源泉である稲作を、地元ですら疲弊に任せる政治家が保守を名乗ること資格はなどないはずです。すなわち安倍政権はすっかりセピア色の過去なのです。

 この彼の欠陥をかろうじて補っているのが、趣味であれ稲作をする昭恵夫人であるかもしれません。すなわち昭恵夫人は無自覚のうちにも、稲刈りをして夫の欠陥を補填しているようです。であるがために稲作文明「瑞穂の国記念小学校」に感激の涙を流して、名誉校長にもなったのが彼女の本心ではないのかと思えます。
 ありえないことですが森友事件で彼女の国会の証人喚問がもしも実現すれば、昭恵夫人はこのような心情を吐露するかもしれないと思います。そうなればわたしも彼女の味方になります。すなわち似非保守である安倍晋三政権はすでに本質的に終わっているのです。

 さて本日、福島県双葉郡富岡町からは今年も夜の森などの桜情報が伝えられています。
今年もこの期間だけ夜間もライトアップされ、地元の人々が失った故郷の美しさを回顧されているようです。人気のない美しい満開の桜並木は原子力災害の無残な姿です。
富岡町町役場のホームページから桜の開花の写真を拝借してセピアにしてみました。

富岡町の満開の桜並木 2018-4-5

これは先月の富岡町の夜も森公園の空間放射線量です。原発事故から7年経た現在、かなり線量は低下していますが、しかし今だに事故前の10倍ほどはあるでしょう。セシウムの半減期は30年ですから、正常値に戻るにはこれから数世代かかるでしょう。


さてもうひとつセピア色の光景です。先週3月30日に再稼働したばかりの玄海原子力発電所の2次冷却系で蒸気漏れが起こりました。
NHKのニュース画面より2018・4・1
このNHKの報道にはこうあります:
蒸気に含まれるガスなどを取り除くための設備につながる配管に直径1 センチほどの穴があいて起き、配管の金属製のカバーにさびが見つかったことから九 州電力は、雨水がしみこみ、腐食が起きた可能性が高いとしています

 すなわち、「雨が降れば配管に穴が開き大事故になりかねない」というのが事業主の九州電力の見解だそうです。次の都々逸でセピア色の日本の光景の紹介を終わります。
     
       日本殺すにゃ兵器はいらぬ雨がたっぷり降ればよい 

  水田を満たす梅雨のたっぷりした雨水で生きながらえてきたのが日本でした。 その雨水がいまや再起不能の破滅をもたらす原因となっているというのが原子力発電なのです。日本の破滅には何も大地震や大津波も必要ではないようです。これについては続編で書きます。

*4月7日の追加
 玄海原発3号機の蒸気漏れの情報から。

 これについての原子力規制委員長の4月4日の記者会見の様子は→IWJの特集が詳しく記録していますので参考にしてください。7年間の稼働停止が事故の原因だなどと言い訳をしているのが危ないですね。ということはフクシマ事故以来稼働停止している全国の大半の原発でも再稼働すれば類似の事故が起こるのは当たり前であることを認めているようなものです。つまり規制委員会ではなく、非規制委員会であることを自白していることになります。

 さらに4月2日の九州電力の→事故の報告資料があります。そこから引用した腐食して穴の空いた配管の写真がこれです。
九州電力の資料より

 ポンコツ原発ですね。これはまさに日本の自爆用の核兵器と言えます。この小さな穴がその爆発の導火線となり得るのです。


2018年4月6日金曜日

344:日本の女性差別の汚名を雪ぐため、相撲協会は人命救助した女性たちの表彰式を土俵上で行うべし

 昨日までは、欧米メディアでは日本からのニュースとして満開の桜を愛でる「美しい日本」の報道が続いていたのですが、本日4月5日には一転して「醜い日本」の報道一色となってしまいました。ほかならぬ大相撲春巡業先で倒れた舞鶴市長を救命しようと適切な処置を施しつつある看護師と思われる女性たちを「土俵の上から降りてください」と追い出したスキャンダルです。

 一斉に報道されている膨大な報道の中から、主要メディア からいくつかあげるだけでも、ガーディアン→BBC、→ニューヨークタイムス→シュピーゲル、→フランクフルター・アルゲマイネなどが、中にはYou Tube の幾つかの動画を編集なしにそのまま電子版に掲載し、「穢れのある女性は土俵がに上れない」ことの背景まで詳しく報道しています。ですからすでに世界で非常に大きなニュースとなってしまっています。
この動画を見たところ、一人の女性は動画の初めから約22秒から心臓のマッサージを始めており、47秒で「女性は土俵から降りてください」とのアナウンスが始まりましたが、交代した二人目の女性がマッサージを約57秒まで続けています。すなわち二人の女性が約35秒間の救命処置を行ったことは間違いなく確認できます。これは人命救助に決定的な行動であったと推定できます。異議なく最大限に敬意すべき行動です。

 BBCなどは→日本語版でも伝えていますが、そこには次のようなことまで報道しています(以下引用):

 ソーシャルメディアでは、女性たちが土俵を「汚した」と協会側がみなしたから、土俵に塩をまいたのではないかと指摘が相次いだ。
日本のツイッター・ユーザーの1人は、救命措置をした女性がいなくなった後に塩をまいたことについて、「なんて無礼なのだろう」と投稿した。
ほかにも、相撲協会の頭にこそ塩をまくべきだというツイートも複数あった。

(以上引用)

 
 この出来事は、非常に理解しやすい出来事なので、対処を間違えると、国際的にすでに始まっているの→森友事件報道以上に日本社会の評価を落とすこともあり得ると考えられます。

 なぜなら日本はMe Too運動が低調なことで、それ自体が「女性の地位が国際比較で極端に低いにもかかわらずなぜなのか?」とニュースになっている昨今ですから、この出来事が「それ見たか」と象徴的な出来事として受け止められることは間違いないからです。最近では韓国との落差が多く報道されていますが、その一つとして伊藤詩織さんの声などが、「はびこる沈黙の文化」などとして→丁寧に報道されています。今回の相撲協会の事件はそれがついにほころびて誰にでも可視になったものの一つとして受け止められることは必然です。
 
 本日、相撲協会は公式のフェイスブックなどで「再発防止に向け、早急に対応方法を整備いたします」と声明していますが、これに対してあるユーザーが以下のような投稿をしています。



 わたしも、この方の意見に大賛成です。一夜にして相撲協会が世界中にばらまいた日本の女性差別の汚名を本当に雪(そそ)ぐために、土俵上で人命救助を行った二人の女性たちへの感謝の表彰式を断固として実行すべきです

 これができないならば、日本の大相撲は「日本の国技は女性差別」との烙印を逃れることはできません。これこそ大相撲の文化としての誇りの伝統を守るための最低限の対応でしょう。

 これに加えて、聴いたところでは「ついでに行司も女性にしたらいい」との声もありますが、そこまで行くには、日本でも本格的な文化革命が必要ですから、まだちょっと無理でしょう。

これについては読者の皆様のご意見をうかがいたいものです。

 
 

2018年3月25日日曜日

343:森友事件:「いかんせん妻の乱れの苦しさに・・・」安倍首相は祖先の故事に学ぶべし

   いかんせん妻の乱れの苦しさに 夫の嘘はほころびにけり

 
 厳しい国際情勢にもかかわらず、安倍内閣は全くそれに対応できる状態ではなく、ますます窮地に陥っていますが、明日うらしまにとってはこれも何やら幾つものデジャヴュ・既視感に襲われる事態です。

  その一つが、安倍信三首相自身が、彼の→家系のルーツと自認している東北の安倍一族の祖先の「衣川の戦い」に関するものです。
 今から1000年近く前の前九年の役での安倍貞任と源義家に関する古今著聞集による伝説→「衣のたてはほころびにけり」を連想してしまいます。
 
安倍貞任と源義家の衣川での対峙図
この話は西暦では1062年のことですが、わたしも幼い頃に芝居が大好きな祖母から「お前の守り神の八幡太郎義家の故事」としてなんども聞かされたものです。

だからわたしは、2010年、ある機会に友人に案内していただいて衣川の柵の跡を訪ねたこともあります。
 衣川を挟んでの貞任と義家のみごとなやり取りのこの歌は、つい近年までは日本人の記憶に刷り込まれていたものです:
    年をへし糸の乱れの苦しさに 衣のたてはほころびにけり

 そして今、安倍貞任の後裔であるとする安倍晋三氏は内閣総理大臣として、衣の柵ならぬ国会内と全国の市民の怒りで追い詰められています。

 昨年2月17日での首相の答弁:
「私や妻がこの認可あるいは国有地払い下げに、もちろん事務所も含めて、一切かかわっていないということは明確にさせていただきたいと思います。もしかかわっていたのであれば、これはもう私は総理大臣をやめるということでありますから、それははっきりと申し上げたい、このように思います。」

 これが、財務省の改竄前の文書で覆されていることは、誰が見ても明白なことです。森友学園の→教育方針に感涙した昭恵夫人の関与は誰一人として否定できません。
にもかかわらず、安倍首相はいまだにこれが「嘘ではない・間違っていない」と主張して喜劇にもならない醜悪な姿勢を貫いていますが、これは真っ赤な嘘の上塗りで国民を侮辱する悪行です。

 この日本の惨状を見て、既視感で出たのが冒頭のパロディーです。
国会でも、日本中でも大半の市民は、今「夫の嘘はほころびにけり」と声を大にしています。もし安倍首相がそれを八幡太郎義家の声と受け止め、祖先の故事に学び「いかんせん妻の乱れのくるしさに」と正直に応じて、総理大臣をやめれば、寛容な日本国民は立派な安倍貞任の後裔として認め、義家のようにつがえた矢を納めて赦すかもしれません。
そうできる最後の時は近づいています。

 しかしながら、この安倍晋三氏は不幸なことに、そうするだけの判断力も能力も持ち合わせてはいないようです。そこでもう一つのわたしの デジャヴュ・既視感について次回に述べたいと思います。
 
 ただここでもう一つ述べておきたいのは、日本のメディアでは「森友問題」として伝えられていますが、一国の中央官庁が、大量の公文書改竄という明白な刑事犯罪を犯し、末端の役人が自死するような事態は、「問題 」ではなく、れっきとした「事件」です。この表現自体が、日本の検察がのたりくらりとしているのでまだ事件とされていないようですが、ヨーロッパの民主国家ならずとも、アジアでも韓国であれば最初から事件とされ、公文書改竄だけでも、かなりの逮捕者がすでに出ていることは間違いありません。日本ではいまだに「籠池事件」として矮小化されているだけです。これも大問題です。

 首相が逮捕されたロキード事件と同様な、政権中枢の事件容疑は明白なのです。




2018年3月17日土曜日

342:腐りきった日本の「歴史の改竄・修正主義」とは何か? 一例としての西尾幹二氏のドイツ批判

   日本からの情報によれば、このところ連日、東京の国会や首相官邸付近だけでなく全国各地で人々が森友問題で安倍内閣総辞職を要求して抗議活動が起こっているとのことです。

(追加:京都でも若者たちが中心に元気に賑やかなデモをやっていますね。「親子連れも多かった」との報告も見れます。それが市民の本当の姿です。→内閣総辞職を求める京都アクション

 民主主義社会では権力の源泉は有権者であり、在住外国人や未成年者子供も含めた市民です。その認識が欠落している安倍政権は世界の民主社会の市民から笑い者になりつつあります。

 ところでこの間、国の行政機関としては要の一つである財務省による公文書の改竄が連日メディアの見出しになっています。これは明白な国家犯罪です。正しい情報は民主主義の血液です。それが偽物となれば民主主義は必ず死滅します。その意味で日本の民主主義は、安倍政権のもとで腐り始めて存亡の危機に直面しています。

 財務官僚が絶対にやってはならない公文書を改竄する犯罪に手を染めて自殺に追い込まれる事態は、トップの安倍晋三内閣総理大臣が国会で嘘をぬけぬけと述べたことに動機があることは今や誰しも疑うことができません。
「魚は頭から腐る」という古いロシアの諺そのものです。これ以上腐った頭を放置するとどうなるかは多言はいらないでしょう。

 これとの関連で、先日の朝日新聞の特集記事→「壁」なき時代、深まる分断を同社の石合力欧州総局長がベルリンから書いていますが、その記事の中にわたしの発言が以下のように引用されています。
(17日加筆:以下の引用の記事と論考の解像度が低かったため改めました。読みにくい際にはクリックしてパノラマを拡大すれば読めるはずです)
朝日新聞2018年2月27日朝刊

 この文末の「(日独は)もう全く違う国になってしまった」とのわたしの発言の前に、「日本では歴史修正主義的な論調が目立つ」という一文があります。

 このブログの読者の皆様には、わたしがすでに30年近くも前からに日本の歴史修正主義を指摘して厳しく批判してきたことはご存知であると思いますが、ただ現在の若い人々はその実物が知られておらず、現在のようなデジタル空間では知られていないとの指摘もあり、それはその通りです。そこで一つの典型的な例として、ここに日本の歴史修正主義者でドイツの歴史を改竄するデマゴーグの代表格であった西尾幹二氏を批判した『世界』1997年7月号での論考を掲載しましょう。

 というのも 執筆は20年前のことになるとはいえ、当時はまだ若かった安倍晋三議員は、右派の国会議員の集まりに同氏を講師に招いたりして「勉強」した一人ですから、ここにも安倍流の歴史修正主義の「教養」の一つがあるからです。また→「ナチに改憲の手口を学べ」と公言して、世界中から批判を受けた麻生太郎大臣も同氏の歴史観から学んでいるとしても不思議ではありません。

 現在の日本の腐りきった歴史の改竄と修正主義が政府中枢に入り込み始めた時期はこの頃です。

 かなり長く、硬い文章なのでデジタル世代には読むにはかなり忍耐がいるかもしれません。クリックしてパノラマで拡大してください。








この論考は何しろ21年前のものですから、二つだけ解説しておきます。
一つは、当時、西尾氏はこの批判に反論できなかったために、論争で決着がついたものと日本の知識人の論壇では評価されました。

 そしてもう一つは、この論考執筆の翌年の1998年秋に成立したドイツのシュレダー政権で、冷戦時代には不可能であった東欧諸国のナチスによる強制労働の被害者への補償を実現すべく、2000年8月に連邦議会での圧倒的多数で「記憶・責任・未来」基金設立立法を決議し、2007年までに、166万人の被害者へ約7000億円の補償金を支払を履行しました。これは現在の貨幣価値では1兆円ほどになるでしょう。
 これで西尾流のドイツ批判がいかに歴史を歪め改竄したものであるかが、現実に証明されました。
そして、上記朝日新聞の記事にあるワイツゼッカー元大統領の「ドイツの近隣諸国の友好関係」の背景の一つの大きな理由がこれなのです。

 にもかかわらず、氏のデマは日本の極右論壇などで広げられ、現在でもネットで散見されます。真面目な市民の皆さん、くれぐれも嘘を信じ込まないように注意してください。



















2018年3月14日水曜日

341:「安倍政権はコンポストで肥料にすべき腐ったSushiである」ドイツでも森友公文書改竄の報道始まる

 ドイツでようやく新連立政権が成立します

 昨日、週明けの3月12日に、ようやく難航したドイツの新政権の連立協定が、3党の党首によって署名されました。国会での署名式に先立って新政権の党首たちがベルリンの連邦記者会議で長い記者会見を行いました。世界中の記者たち数百人が押し寄せて、質問も多いので答える方も大変です。

左からゼーホファー、メルケル、ショルツ各党首
  何しろこの政権成立は昨年の9月24日の総選挙以来、ドイツの戦後史では前代未聞の半年近い時間のかかった難産でしたので、さすがのメルケルさんもホッとしたのか、近くで見るとこの日は疲労が隠せない様子でした。

 ここに至る途中経過については、『世界』2018年2月号への梶村の寄稿「ドイツは社会の亀裂をいかに継ぎ留めるのか」を参考にしてください。(うっかり2016年の寄稿と間違えていましたのでお詫びして訂正します。)

ドイツ戦後史では第4度目になる大連立政権は明日の14日、連邦議会でメルケル氏の首相指名投票が行われ、写真のゼーホッファーキリスト教社会同盟党首は内務相、ショルツ社会民主党(来月の党大会までは暫定)党首は副首相、財務相となります。

 次期政権では、この性格も考えもかなり違う両脇の党首の二人の間のバランスをとりながら政権運営をするメルケル首相の苦労を予測させる会見ではありましたが、わたしもとりあえず、これで安定政権が実現しそうなのでやれやれと思ったものです。
 
 とはいえ、ここでは詳しく紹介できませんが、新メルケル政権の閣僚は大幅に入れ替わって、年齢はこれまでに比べて非常に若返り、しかもここの来てようやく女性がほぼ半数(16人中7人)を占めるものとなります。その面ではとても新鮮な政権となることは間違いありません。この面でも国際的な注目を浴びるでしょう。この日メルケル氏も「これで閣議の雰囲気もかなり変わったものになるでしょう」と述べていました。

 森友問題での公文書改竄スキャンダルの報道始まる

 ところがこの日、日本では国会の野党議員へ森友問題での資料原本が財務省から野党議員へ提出されましたので 、その場面の中継の動画も帰宅してからじっくり見ましたが、こちらの方は、悲惨な思いがつのるだけでした。
戦後日本の貴重な民主主義の原則が安倍政権下で無残に踏みにじられている事態にには、全く耐えられない気持ちがします。

 一夜明け、本日13日のドイツの新聞は、もちろん新政権成立の記事でいっぱいなのですが、ついに主要紙も政治面で、安倍政権のスキャンダルを東京から報じ始めました。
 
 主なものを紹介しますと、『南ドイツ新聞』は12日夜の首相官邸までの抗議行動の写真を大きく掲載して、「疑惑の中の安倍」という見出しに「日本の首相は、右翼国家主義の私立学校が、疑われるほど安価に土地を取得する際に便宜を図ったとされている。ついに財務省が、なんと書類を改竄したことを認めなければならなくなった」との小見出しで、これまでの経過を詳しく説明。安倍夫人の関与や安倍首相も属する国家主義ロビー「Nippon Kaigi」に関する叙述や多くの氏名が、証拠書類から消され改竄されていることを紹介し、麻生財務相や安倍首相の退陣の声も起こっているとしています。

 それにしても、これでは日本会議・Nippon Kaigiも日本特有の極右団体として、「Sushi」同様に、国際用語 になりかねませんね。

Süddeutsche 13.März 2018 S,7
もう一つは、「フランクフルターアルゲマイネ」紙ですが、「安倍のテフロン加工がひび割れか?」との見出しで、森友問題の経過説明だけではなく、これまでも公文書を「隠したり、偽造したことがある」として、稲田防衛相の退陣などの例を挙げ、「安倍首相は、比較的長期政権の中で数々の不祥事をテフロン加工のようにはじき返してきたが、ついにここにきて、それにひびが入りそうだ。そうなれば次期政権を狙った党内の競争が始まるだろう」と突き放した予測をしています。
Frankfurter Allgemeine 13.März 2018 S.6
 
 腐った安倍政権を有機コンポスに捨てて民主主義育成の肥料にしましょう

 ドイツでの以上の報道にも顕著ですが、安倍・麻生政権もついに持たないであろうととの見方が、国際世論では一挙に広がっています。ここにきて、とっくに賞味期限を過ぎたSushiと同様に扱われることだけは間違いありません。
 
 民主主義国家では公文書をこれほど組織的に大規模に改竄することなどありえないことで、腐臭ふんぷんの鼻つまみものであると受け止められています。なんということでしょう。

 これらの報道でも財務省の職員が追い詰められて自殺されてしまったことも伝えられていますが、ここでわたしが思い出すのは第一次安倍政権の末期の松岡農水相の政治資金疑惑による自死です。
 
 当時、世界中で日本の寿司はブームとなりSushi という言葉が国際的に定着していました。ところがやたらに広がるこの寿司文化が、日本の本来の寿司とは似ても似つかないものになり(一例を挙げれば、なんと握り寿司の冷凍食品まであるのです。今もドイツのスパーでは解凍されたそれが売れ筋です)、「これではいけない」と考える農水省と松岡大臣は「寿司の国際基準を作るべき」との政策を主張しました。そのため欧米のメディアでは「日本は国際寿司警察になりそうだ」と警戒され騒がれたものです。
 
 しかし彼は、日本の良き伝統文化を国際的にも彼なりに守ろうとしたようです。彼の遺書には「安倍内閣万歳」との言葉があったとのことです。この安倍内閣に最期まで忠実な人物の自死が、第一次安倍内閣の挫折の一因となったことは知られています。

 今回の財務省の職員の方の自死とは全く経過も内実も異なりますが、今回の場合は原因が安倍晋三首相と夫人の言動に直結していることはまず間違いないため、理不尽さにおいては全く比較にならないほど安倍夫妻の責任は重大です。この一人の役人を追い詰めた責任を取れないような人物の政権とは何でしょうか。すっかり腐敗し切っています。

 ここまでくれば、政権にしがみつけばしがみつくほど日本の国益を損じますので、一刻も早い退陣をすべきです。
 
 まともではない米トランプ政権の登場で、見通しがこれまでになく厳しさを増す世界情勢に対応するためには、腐った政権を有機コンポストに捨てて民主主義育成の肥料としましょう。その上で日本の政権の再建を実現し、新鮮なSushi政権を提供すべきです。
そうすれば、日本の誇るべき食文化・Sushiの伝統も守る端緒にもなるでしょう。

 まさか安倍政権は、「それでは日本をくされ寿司として売りだそう」とまではしないでしょうね。 これもありえないことではありません。何しろフクシマ事故があっても原発を輸出する政権ですからね。