2011年9月12日月曜日

30:ベルリンの9・11の青い折り鶴


これは、ベルリンのブランデンブルク門で行われた9月11日のアクションのロゴです。英語のNINE ELEVEN /9・11のもじりで、NINEが同じ発音のドイツ語のNEIN(ナイン、英語のNOの意味)に置き換えてあります。すなわち宗教対立を煽った「9・11にNO !」の意思表示をしたものです。

ドイツの多くの宗教団体の信者の若者たちが集まって、対話によって宗教間の対立を乗り越えて平和共存のヴィジョンを実現しようとする運動のようです。ここを参照して下さい:
http://www.religionenaufdemwegdesfriedens.de/
http://religionenaufdemwegdesfriedens.de/home/englisch/

今日は、ベルリンでも10年前の同時テロの犠牲者を追悼して市役所などで行式の追悼行事が行われましたが、そこでもこの団体が参加して、大きな役割を果たしています。
そして午後に、ブランデンブルク門のパリ広場で 伝統的な「青い平和の鳩」を人々の集まりで形作ろうと呼びかけました。
わたしも、短時間でしたがその様子を見てきましたので、簡単に写真で紹介します。


 今日はブランデンブルク門の側のアメリカ大使館正門の星条旗は追悼の半旗です。





 大使館前のパリ広場に机を持ち出して何やらやっているのを見ると、折り紙で青い鶴を折っています。
折り鶴は反核平和運動の象徴です。
観光客らしい日本人の若者たちも加わって、さっそく折り方の手ほどきをしていました。

門を背景になかなか良い光景です。
 広場の中央のテントの舞台では若者たちの平和ソングが始まりました。

これが素晴らしい人気でした。
キリスト教徒とイスラム教徒の若者たちの混成合唱団ですね。

ムスリムの若い女性たちも大勢見かけました。

 門の前には、ベルリンの壁のオリジナルがひとつ持ち出され、人々がそれに世界中の言語で「平和」という文字を書き込んでいました。






よく見ると、オリーブの枝の代わりに、世界中の宗教の枝を加えた平和の青い鳩のそばに、青い折り鶴が一羽、留められていました。

ヒロシマの反核平和運動の象徴である折り鶴が、今日、ベルリンの青い折り鶴として、世界中の人々の手で、このように生き続けていることを目の当りにできた211年の9・11でした。

なを、このイベントには、各宗教団体とベルリン市、また連邦政府家族省が協賛しているのですが、州選挙の真っ最中である今日も、政治家はひとりも姿を現しませんでした。
宗教と政治が相互の利用を避けるからです。

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