2011年7月8日金曜日

速報2:ドイツ連邦参議院脱原発法を承認決議

ドイツ連邦参議院は、本日の審議で連邦衆議院に続き脱原発法を承認する決議をしました。
これで、現在停止中の8基の原発は廃炉なることが確定し、残り9基も2022年末までに段階的にすべて廃炉にされることが確定しました。(8基の内1基は2013年末まで電力不足の緊急時のために予備としてスタンバイで休止の状態に置かれますが、すでに2013年末までに再生可能エネルギーと化石燃料による発電で13ギガワットが新たに供給される計画なので、これが稼働される可能性は少ないとレスラー経済技術相は本日の審議でも述べています)。

同法は大統領の承認を経て直ちに施行されますが、メルケル政権によって成立した原発稼働延長法は同時に失効します。

先ほどの関連法案の決議の際に議長席に着いたのが緑の党のバーデン・ヴュルテンブルク州のクレッチュマン首相でした。ドイツの連邦参議院は、各州政府の代表から構成されており、もちまわりで議長を務めるためです。つまり、偶然とはいえ、ドイツの原子力発電は初の緑の党の州首相の議長の下で、完全に息の音が止められたことになります。
ドイツの反原発運動は1970年台半ばのバーデン地方のワイン製産地の市民の闘争から始まりました。クレッチュマン氏も当初からかかわっているので、感慨も深いものであろうと思います。

追加情報です。TBSがこれについて報道しています:
http://www.youtube.com/watch?v=z2WYGVTCE6I
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4771417.html

ちょうどクッレチュマン氏が議長をやっている姿が出ています。
白髪のタワシ頭のおじさんが彼です。
ここではむずかしそうな表情ですが、実際には地方の高校のやさしい校長先生といった人物です。
実際に彼はギムナジウムの教員でした。

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