一昨年の秋にスノーデン氏の暴露情報に基づき、ニューヨークタイムスが「NSA(国家安全保障局)はドイツだけでなく日本政府も盗聴している」と報道した件で、小野寺防衛大臣が「信じたくない」と述べたことは→ここでも報告したとおりです。
ところが、ウィキリースクが本日7月31日付で「Target Tokyo」とのタイトル上記のひとこまマンガをつけた→プレスリリースと同時に、日本政府と三菱と三井の企業の重要機関の電話を盗聴していた→証拠書類5本と、さらには盗聴対象とされた→政府と企業の35の電話番号のリストを暴露しました。
そのリストの最初に見られる電話番号:
+8135253XXXX JA MISC CAB OFF SWBD V
は、おそらく内閣の中枢のものでしょう。
現在も盗聴されていることは十分推定できます。
このリークを受けていた「南ドイツ新聞」が、即座に→電子版で詳しく報じ、それを「シュピーゲル誌」も電子版で→追いかけて報道しています。
暴露されたトップシークレットとされている書類は、2008年の洞爺湖サミットでの気候変動に関する日本政府の米政府の意向を汲む対応に関するものが主ですが、農業生産物の輸出入に関するものまで見られます。
これらの内容は今では知られていることがほとんどのようですが、問題はここで、米政府による盗聴の事実がこのわずかな書類で立証されたことです。
おそらく日本政府は、できるだけこの暴露が問題にならないように今朝から舞台裏で、画策しているでしょうが、さて日本の議会とメディアがどれだけこれを基に追及できるかが試されることになります。追及できなければ、それ自体が議会とメディアの弱体化として東京の外国メディアから報道されるのも間違いありません。注目しましょう。
以下はウィキリークスの頁の一部です。
8月1日に追加します。
これは→スプートニク・ドイツが掲載したマンガです。
ニッポンのアベさんが、アメリカの盗聴盆栽に水をやっています。断固として抗議しない日本政府の姿を上手く描写しています。
一夜明けて日本の報道を見ても、やはり弱いですね。 NSA Japanで検索するとよくわかります。もうすぐアメリカに抗議もできない日本政府の腰抜けぶりについての報道があるでしょう。
そこで、日本のメディアの皆さんへのヒントです。
一昨年の秋にスノーデン氏の暴露で明らかになったベルリンのアメリカ大使館の屋上のスパイの巣については、当時→ここで詳しく説明したとおりです。これらの報道が元で、オバマ大統領は「メルケル首相の携帯電話の盗聴はしないと」表明したことはよく知られています。
おそらく東京の虎ノ門のアメリカ大使館の屋上か建物内にも同じSCSというスパイ鳥の巣があるはずです。共同通信の旧建物とも目と鼻の先ですね。それを追及して暴露するのは時にかなったメディアの仕事です。
下の写真は→こちらから借用した、禁断のアメリカ大使館を空撮したものです。
白亜の大使公邸の上がアメリカ大使館 |
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