2014年2月10日月曜日

229:都知事選挙結果:残念でしたが脱原発の意志を大きく示した都民に敬意を!これからの重い課題とは

 昨日の都知事選挙の結果の→暫定得票集計がようやく終わった段階でこれを書いています。
おそらく、東京では45年ぶりの大雪のためもあるでしょうが、投票率が46%と非常に低く、脱原発票は残念ながらわたしが期待したほどではありませんでした。とはいえ、脱原発運動にとっては大きな成果を挙げたといえ、嬉しく思います。

 まずは、宇都宮氏の陣営が、これほどの低い投票率にもかかわらず、前回の得票数を上回る98万票以上を確保したのは大変な成果です。手堅い成果であることは間違いありません。敬意を表します。
 
 また細川・小泉両氏の陣営が全くの組織もなく、いきなり集まった文字どおり手弁当の市民の数週間の力で、宇都宮氏に次ぐ96万票近くを得たのは、これも大きな成果です。
準備の時間さえもっとあれば、さらなる上積みは間違いなかったでしょうが後の祭りです。しかし、フクシマ事故後、脱原発の戦旗を保守の陣営の真ん中で高く掲げたことは、画期的なことでした。これからの長く厳しい脱原発の闘争の中での大きな成果です。敬意を表します。
最終日の演説の光景です。ツイッターから借用します。脱原発史のひとこまですね

 今回の選挙で最大の成果は、両陣営併せて39・8%を得て、当選した舛添氏の43・4%にわずか3・6%の差まで迫ったことでしょう。突然行われた今回の首都の選挙でこれほどの得票率を得たことは、ひと月前には考えられもしなかったことです。
舛添陣営には及ばなかったとはいえ、この結果が原発ロビーに深刻な打撃と脅威を与えていることは間違いありません。両陣営の健闘に敬意を表します。即脱原発への大きな希望が出てきました。おそらく、海外メディアもここに注目して報道すると思われます。

 併せて今一歩及びませんでしたが、積雪の中で、脱原発の意志を示し健闘された都民の皆さんにベルリンからも深く敬意を表します。

 その上で、これからの課題について少し述べます。 

 今回の選挙では残念ながら鎌田慧氏ら心ある人々の努力にもかかわらず実現できませんでしたが、これからの各地で選挙で脱原発派が統一候補を立てれば、勝利する可能性が現実のものとなりそうです。これがこれからの最大の課題でしょう。

 民主勢力が統一することなしには、脱原発はできません。必要不可欠です。ドイツでは30年かかって実現したのです。フクシマ事故で傷ついている日本には、そのような余裕と時間は残されていません。即脱原発の統一運動を展開することが、重いですが焦眉の実現すべき課題です。再稼働阻止運動も周辺の行政と一致して進めなければなりません。

 もうひとつの重い課題です。今回、極右の田母神陣営がなんと12・5%の61万票を獲得しました。これは大変恐ろしいことです。なぜなら原発の脅威とともに、もうひとつの排外的国家主義という近代史上最悪の勢力が、ここで完全に復活したことが顕著になったからです。これは単に日本社会だけの問題ではなく世界にとっても危険なことです。
これこそ、警告してきた→靖国引きこもり症という病氣の亢進なのです。
 この写真ひとつが明瞭に語っています。
中央が聖戦祭総裁の田母神氏 於金沢
  かつてドイツは、当時は最も民主的なワイマール憲法下にもかかわらず、経済危機による中産階級の没落と、もうひとつは共産党と社会民主党の取り返しのつかない反目によって、ナチスの台頭を許し、ついに人類史上最悪の戦争を勃発させました。
ここで台頭しつつあるこのような勢力を放置すれば、日本は自他ともに再び災いを及ぼすことになることは、断定しますが間違いありません。

 これに対しては、脱原発勢力だけでなく広くリベラルな民主勢力が一致して闘わねばなりません。これも今回の都知事選から出てきた重い課題と言えます。これも安倍首相がこの勢力をNHKの中枢に据え公共放送を乗っ取っり市民権を得ようとしたことのひとつの結果でしょう。 ワイマールの愚を繰り返そうとする日本と安倍政権は、世界からいよいよ厳しく注視され、批判されることも不可避です。なにも中国や韓国だけではなく、日本が異常であるとの危機感は公汎で、非常に強いのです。

 もうひとつ憂慮すべきことは、マスメディアの不甲斐なさです。
一例を挙げると本日の朝日新聞の社説があります。 これほど見事に腑抜けで芯のない社説には呆れるばかりです。笑止ここに尽きます。→天声人語の方が、はるかに全うです。ホントに情けないことです。

 以上簡単ですが、おそらく日本の歴史でひとつの節目になるとおもわれる、今回の東京都知事選挙の結果を観ての、わたしからの若干の課題について述べました。

 余談ですが、つらつら思うに、宇都宮氏と細川氏の人生の長所を併せ持ったような若い世代の人物、もとより男女を問いませんが、 を得ない限り、日本は救われないのではないかというのが、この選挙の結果考えさされるところです。その素質を持った若者が日本に多くいることだけは間違いないのですが。

 もうひとつ、これは個人的なことですが、 明日うらしまのふるさと、岡山県津山市の同じ日の市長選挙で、わたしも支持する→宮地昭範市長が再選されました。こちらの方は諸手を挙げて万歳です。市の財政と環境問題に目張り強く取り組み、とても市民に信頼されている人物が公明党と市の自民党支部の推薦で、自民党県連と維新推薦のの対立候補を打ち破りました。

 宮地市長!おめでとうございます。わが歴史あるふるさと津山をこれからもよろしくお願い致します。
再選された宮地津山市長。山陽新聞より感謝して借用します。



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