首相と大統領の様子を紹介しましょう。
サッカーも好きなメルケル首相も現地で観戦し、試合終了直後にチームのキャビネットまで出向いて裸ん坊の若い選手たちと記念写真。おっ母さんそのものです。監督のレーヴ氏はテレビインタヴューのためでしょう見えませんね。
報道によると「決勝戦なれば、また来るから頑張ってね」と言って励ましたそうです。
写真は、同行した政府スポークスマンのシュテッフェン・ザイベルト氏の→ツイッターより。
調べてはてはいませんが、おそらくこのナショナルチームの選手の3分の1ほどは、戦後ドイツへ出稼ぎなどでやって来た移民の子弟であると思います。
わたしは自宅でテレビで観戦しましたが、今日出場した選手だけでもポーランド、トルコ、ガーナ、チェニジア、アルバニア人の親がいる選手がいました。
→最近の連邦統計局の調査によるとドイツの住民の20%近くが、ドイツ以外の血統を引いているとのことです。18歳以下では40%にもなっているそうです。ですからこのチームでも当たり前のことです。これがドイツチームの強さの背景のひとつでしょう。
もちろん西ヨーロッパのナショナルチームではフランスやオランダも外国系の選手の割合はもっと多いでしょうが、旧植民地出身の子弟がドイツには皆無であるところに違いがあります。
写真:DPA |
写真:DPA |
ベルリンの壁が崩壊して今年は四半世紀となります。首相も大統領も旧東独出身です。当時はこのような統一ドイツの姿は夢にも考えられなかったことです。
ベルリンの市民はブランデンブルグ門前の大スクリーンで観戦。これがこれから大会終了まで延々と続きます。
17日追加:
ちなみに、昨年公式に公表されたところによると、メルケル首相の父方の祖父は、ワイマール時代のポーランドからの→ベルリンへの移民であったとのことです。 したがって彼女は四分の一がポーランド人です。
写真:AFP |
この写真は後半戦に出場した→ポドルスキ選手が上記の選手のキャビネットからツイッターで送ったものですが、彼はポーランド生まれで、幼い時からドイツで育っており、二重言語でアイデンティティーもダブルです。メルケル首相とは親子のようですね。
2002年の ワールドカップが日韓で行われて成功したことも、思い出しました。スポーツには狭い国民国家を越える可能性が含まれています。これが大事です。
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