以下切れてしまった引用論考の脚注からです:
(注1)「人生の嘘」は、ノルウェー語:livslognen、ドイツ語:Lebenslüge、英語:life lie 。引用文はドイツ語訳から梶村が翻訳した。イプセン没後百年(二〇〇六年)に、ノルウェー政府は世界中で彼の作品を紹介した。『野鴨』についても日本語で紹介がある:
http://www.norway.or.jp/ibsen/plays/duck/
(注2)梶村「天日下の凅轍の鮒」、季刊『中帰連』2007年春号。
全文は:http://www.ne.jp/asahi/tyuukiren/web-site/
(注3)この連載と、そこで割愛された資料全文は、単行本として週刊金曜日より刊行される。ワシントンポスト紙での広告の批判記事の英訳は:
http://www.kinyobi.co.jp/MiscPages/comfort_women
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以上引用終わり
さて、これを書いていると、ラジオで日本からのニュースで野田佳彦氏が民主党党首に選出されたと伝えています。予想したとおりに菅直人内閣より、かなり反動的な内閣となるでしょう。
すでに7月半ばに紹介しました「南ドイツ新聞」のこのノミのサーカス予測が現実になったようです:
もし菅が実際に辞任しなければならないならば、思想のない直立不動で無表情な民主党の少尉のひとりが後任となり、彼もとても1年以上はもたないだろう。まず間違いなく言えることだが、彼は菅が努力する、法的根拠のない脱原発を引っ込めてしまうであろう。
しかもこの「思想のない民主党の中尉」野田氏は安倍氏にまったく引けを取らぬ歴史改竄主義者ですから、上記引用の4年前のわたしの批判した情勢は、もっとのっぴきならぬことになりそうです。
なにしろこの人物は「A級戦犯は戦争犯罪人ではない」との持論の持ち主です。それを堂々と先の8月15日に表明するという極右ぶりです。東条英機以下のA級戦犯が戦争犯罪人でなければ、いったい誰が第二次世界大戦の戦争犯罪人なのでしょうか。もうすぐドイツのネオナチ政党党首から熱烈な連帯の挨拶が届くでしょう。何ならばわたしが明日にでもNPD党首のフォクト氏に野田氏の考えを伝えてみましょうか? 彼は大感激して「実に立派な日本人だ」との声明と連帯の挨拶を公表することは間違いありません。
日本政治の内患外憂度はもはや赤信号です。原発事故に加え外交で末期症状に陥ることは必然であるといえましょう。なにしろ野田氏は「原発と歴史改竄のふたつの人生の嘘」を信じているご仁ですから。
参考のため彼の世界もあきれはてること間違いなしの歴史改竄者ぶりを証明する国会での公文書を挙げておきます:
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a163021.htm
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b163021.htm
日本人として恥ずかしいこと限りありません。
野田氏は先ほどの記者会見で「ドジョウの政治をやり抜く」と語り、庶民派政治家として売り込んだとのことです。ドジョウの棲む溝や田んぼの泥にはセシウムが最も蓄積します。ドジョウ政治家として生き抜くためには、さっそくセシウム除染に励まないと直ぐにヒバクドジョウになりますよ。それをしないならば、偽物ドジョウであることがバレて、汚染地のドジョウからそっぽを向かれてしまいますよ。
それはさておき、終わりになりましたが菅直人氏は孤立しながらも良く頑張ったと思います。
ノミのサーカスの中でも、よくやったと感謝いたします。
彼の足を引っ張り続けたメディアとそれに煽られた国民の多くが、たちまち後悔を始めるのは目に見えています。ノミのサーカスが生き延びているのは、世界広しといえども今ではミュンヘンのオクトーバーフェストと日本の永田町だけのようですから、その観客にふさわしく実に笑止な振る舞いであるといえましょう。
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