日本の軍国主義に最終的に無条件降伏を強いたのは軍事都市広島と長崎への原爆投下であったことはいうまでもありません。以来、日本は戦争を放棄し世界でも最も豊な経済大国のひとつとして復興しました。
ところが、フクシマの事故によりヒロシマ・ナガサキのヒバクの悪夢が再び現実になってしまい、さらに原発大国の日本は、ひとつ間違えば先の戦災とは比較できない文字どおりの想像を絶する破局の淵に立っています。一刻も早く原子力発電とその他の核サイクル施設を廃止しなければなりません。これは単に日本だけのためでなく、地球規模での問題です。
そこで、「日独伊脱原発三国同盟」を呼びかけます。
この写真を見て下さい。これは三国同盟の時代、1939年からベルリンで発行されていた月刊の「文化」雑誌です。
大判の当時としては非常に贅沢な装丁で『ベルリン・ローマ・トウキョウ』が誌名です。
下部に「世界政治の三極である民族の文化関係の深化のための月刊誌」との目的が明示されています。
この雑誌は当時のナチスの外務省が発行しており、リッペントロップが名誉発行人です。主にドイツ語とイタリア語の二カ国語ですが、目次は日本語も併記されています。つまり、ナチス外交の宣伝誌といえましょう。執筆者は枢軸国の「豪華版」です。内容は紹介に値しませんが推して知るべし。三国の戦犯どもが名を連ねています。(この雑誌に関する歴史研究はまだ無いのではないかと思います)。
さて、前置きが長くなりましたが、ご存知のようにフクシマで、イタリアの市民は国民投票の圧倒的多数で原発建設を拒否しました。ドイツも市民の粘り強い運動で保守政権に脱原発を飲ませました。
残りは日本です。ここで日独伊の旧枢軸三国がそろって脱原発を実現すれば、前世紀の負の歴史に雪辱し、人類史に貢献する糸口になると考えています。
その第一歩として、読者のみなさまにわたしからお願いがあります。
当面のお願いとして以下のふたつの署名運動に参加していただきたいのです。
ひとつはトウキョウからです:
大江健三郎、内橋克人、坂本龍一、瀬戸内寂聴、鶴見俊輔氏らが呼びかけ人になっている9月19日の「さようなら原発集会」への賛同の署名です:
http://sayonara-nukes.org/yobikake/
http://sayonara-nukes.org/shomei/
この集会は5万人を目標にしているとのことです。
もうひとつはローマからの呼びかけです:
イタリア在住の日本人が上記集会との連帯もあり、欧州在住の日本人に署名を呼びかけています。日本政府に脱原発を要請する署名運動です:
http://www.semisottolaneve.org/ssn/a/34464.html
これらの呼びかけは、欧州在住の日本人だけでなく、海外在住で日本の脱原発を願っている諸国のみなさんにも是非加わっていただきたいものです。このブログは世界各地で読まれています。
読者のみなさま、是非草の根のこの呼びかけをできるだけ広げて下さい。間もなく菅直人政権が退陣し、原発推進派の悪党どもが必ず頭をもたげてくることが明らかな情勢です。
それに抵抗して今、地球の隅々から小さな第一歩の声を挙げることは 非常に大切なことです。
よろしくお願いいたします。
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