以下、日独の報道関係者に向けたプレスリリースです。
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日本報道関係者の皆様
爽やかな夏日が続きます中、皆様におかれましては日々報道にご活躍のことと拝 察致します。さてこの度、標記につき2件の催しを持ちますので下記、ご案内申し上げます。
1.
日本軍元「慰安婦」メモリアルデーに因むスタンディング・デモ
日時: 2014年8月14日(木)16時より18時まで
場所: ベルリン市ブランデンブルク門前、パリ広場
2.
元「慰安婦」李玉善さんのお話を聞く集い
日時: 2014年8月16日(土)15時より17時30分まで
場所:→Café WerkStadt, Emser Straße 124, 12051 Berlin
www.werkstadt-‐berlin.com
私ども「ベルリン・女の会」は「慰安婦」問題早期解決を求め、数年来意思表示 を続けて参りました。今年も、 < 日本軍元「慰安婦」メモリアルデー >である8月14日にスタンディン グ・デモを行います。今年は韓国から来伯中の被害者、李玉善(イ・オクソン)さん(87歳)にご参加 頂けることになりました。
続いて同16日には、李玉善さんの証言を日本語通訳を介して聞く集まりを予定し ております。
李玉善さんは現在韓国のナヌム(分かち合い)の家にお住まいで、今回は米国訪 問に続いてドイツに立ち寄られます。李さんは1943年から45年まで中国の日本軍慰安所において、激しい性暴力を受け ました。
戦後も中国に残された李さんは、2000年にようやく韓国に帰国されましたが、公 式記録上はすでに死亡したことになっていました。故国に戻れず亡 くなった被 害者は少なくないとみられており、李さんのように故国に戻れたケースはむしろ 例外といえます。
被害国はご承知のように十数カ国に及びますが、いずれの国においても存命する 被害者はもはや少なく、その体験に直接耳を傾け得る機会は、ドイツに 在る私 たちにとって今回がおそらく最後ではないかと思われます。
多忙とは存じますが、上記の件にご関心をお寄せ頂ければ誠に幸いに存じます。
以上よろしく願い致します。
ベルリン・女の会
(以下の添付資料はクリックすれば拡大できます)
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ここで、読者のみなさまへの、わたしの方からの参考として、昨年のアクションの報告は、→第177を、その中国での報道は→第178をご覧ください。
上記にもあるように、今年は16日に李玉善さんの証言を直接聴ける非常に貴重な機会が設けられました。お話は完璧な日本語通訳がつきますので是非ご参加下さい。報道機関の皆さんの積極的な参加も期待します。
なお、李玉善さんは先月末、訪米中にアメリカ政府の高官と非公開で面談しており、それについてNHKも→アメリカ政府高官と面会と詳しく報道したとおりです。
この写真は、4日にホワイトハウスのアニスコフ副補佐官がツイッターに「勇気あ る韓国の元慰安婦2⼈に会った。2⼈が聞かせてくれた話に非常に胸を痛めた」とのツイートとともに掲載した写真です。
前列左が李玉善さん |
ここでは参考までに東亜日報の8月6日の記事を挙げておきます。
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AUGUST 06, 2014 03:38
米ニュージャージーに4日(現地時間)に設置された慰安婦の碑の除幕 式に出席するために米国を訪れた日本軍慰安婦被害者イ・オクソンさん (87)、カン・インチュルさん(86)が、最近、米ホワイトハウス や国務省の関係者と非公開で面談していたことが分かった。
2人の訪米日程を知る消息筋によると、2人は先月30、31日に、それぞれホワイトハウスと国務省関係者に会い、慰安婦問題の解決に米国が関心を持つよう頼んだ。ホワイトハウス側は2人に、「この問題に注目する」と述べたという。 ホワイトハウスと国務省が慰安婦被害者に直接会ったのは今回が初めてで、米政府の日本軍慰安婦政策が変化するか注目される。米連邦下院は今 年1月、米国務省が2007年の日本軍慰安婦決議案を順守するよう日本に求める法案を通過させたが、後続措置は特にない状況だ。在米韓国人社会は、先月 30日に慰安婦決議案通過記念式を兼ねて開かれた「在米韓国人の草の根活動カンファレンス」に、ロバート・メネンデス上院外交委員長やエド・ロイス下院外 交委員長など政界の大物が参加したことで、米政府も慰安婦問題にさらに関心を持つと見ている。
一方、米カリフォルニア州連邦地裁は4日、在米日本人らがグレンデール市を相手に起こした「慰安婦像」撤去訴訟に対して、「提訴に十分な主 張がない」として棄却した。米国に住む日系住民で構成された「歴史の真実を求める世界連合会」は、グレンデール市が設置した慰安婦像が、「米連邦政府だけ が持つ外交権限を侵害しており、憲法違反だ」とし、2月に訴訟を起こした。
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このように、いわゆる日本の「慰安婦」問題は今や被害諸国だけではなく、国連を始め世界各国で解決が要請されている大きな人権擁護の課題となっています。先日も国連高等弁務官が深い遺憾の意を表明したばかりです。メディアはもちろん、日本国民が正面から向き合わなければならない、避けて通れない課題なのです。
以下毎日新聞の8月6日の報道を引用させていただきます。
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→慰安婦問題:日本の対応「深い遺憾の意」...国連高等弁務官
毎日新聞 2014年08月06日 22時44分
【ローマ福島良典】国連のピレイ人権高等弁務官は6日、旧日本軍のいわゆる元従軍慰 安婦問題について、日本政府が「包括的で公平、持続的な解決」を追求してこなかったと 批判し、「深い遺憾の意」を表明した。
国連報道声明によると、ピレイ弁務官は「2010年に訪日した際、戦時性奴隷被害者 (元慰安婦)に救済措置を提供するよう日本政府に求めたが、権利を求めて闘ってきた勇 気ある女性たちが権利回復や賠償を手にすることなく、亡くなっているのを目にして心が 痛む」と述べた。
また、旧日本軍の関与を認めた河野洋平官房長官談話(1993年)の検証報告書が6 月20日に公表された後、「東京のグループが『慰安婦は性奴隷でなく、戦時売春婦だっ た』と公言した」と指摘。「こうした発言は女性たちに多大な苦痛をもたらすにちがいな い」と推測した。
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【ローマ福島良典】国連のピレイ人権高等弁務官は6日、旧日本軍のいわゆる元従軍慰 安婦問題について、日本政府が「包括的で公平、持続的な解決」を追求してこなかったと 批判し、「深い遺憾の意」を表明した。
国連報道声明によると、ピレイ弁務官は「2010年に訪日した際、戦時性奴隷被害者 (元慰安婦)に救済措置を提供するよう日本政府に求めたが、権利を求めて闘ってきた勇 気ある女性たちが権利回復や賠償を手にすることなく、亡くなっているのを目にして心が 痛む」と述べた。
また、旧日本軍の関与を認めた河野洋平官房長官談話(1993年)の検証報告書が6 月20日に公表された後、「東京のグループが『慰安婦は性奴隷でなく、戦時売春婦だっ た』と公言した」と指摘。「こうした発言は女性たちに多大な苦痛をもたらすにちがいな い」と推測した。
日本政府は65年の日韓請求権・経済協力協定で請求権問題は解決済みとの立場で、元
慰安婦問題に関しては、謝罪に加え、「アジア女性基金」(95~07年)を通じた償い
事業を実施してきた。元慰安婦問題は7月の国連人権委員会でも取り上げられ、日本政府
に対して国家責任を認め、「完全な賠償」を行うよう促す勧告が出された。
また、同日、韓国の聯合ニュースは以下のように伝えています。
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→国連人権高等弁務官 慰安婦問題で日本を強く批判
【ジュネーブ聯合ニュース】国連のピレイ人権高等弁務官が6日声明を発表し、旧日本軍の慰安婦 問題に関連し「日本は戦時性奴隷問題について包括的かつ公平で永久的な解決策を用意するのに失 敗した」と指摘。「いわゆる慰安婦として知られる被害者らは第2次世界大戦終結後も数十年間、 人権をじゅうりんされ続けている」と日本の対応を批判した。 ピレイ氏は声明で、「私は2010年に日本を訪問した際、日本政府に戦時性奴隷の被害者に対 し、適切な賠償をするよう促した」とした上で、「私の任期が終了する時に、自分たちの人権のた めに戦ってきた勇敢な女性たちが当然受けるべき賠償や、権利の回復なしに1人、2人と亡くなる のを見ると胸が痛い」と訴えた。 国連の人権活動に主要な役割を果たす、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の代表が旧日 本軍による慰安婦問題について、このように強力な批判をするのは今回が初めて。 ピレイ氏の声明は日本政府に相当な圧迫として作用することが予想される。また韓国政府が今 後、国際社会で同問題を取り上げる際に、重要な資料になるものとみられる。 南アフリカ共和国出身のピレイ氏は2008年9月から6年間、人権高等弁務官を務め、今月末 に任期が満了する。 ピレイ氏はまた、日本政府が慰安婦問題で旧日本軍の関与を認めた河野洋平官房長官談話につい て検証を行い、結果報告書を発表したことに言及し、発表後に一部で「慰安婦は性的奴隷でなく戦 時売春婦」と発言があった事実を指摘。「このような言動は被害者の女性たちに甚大な苦痛を与え るものであるにもかかわらず、日本政府は公式に反論しなかった」と批判した。 韓国の崔晳泳(チェ・ソクヨン)駐ジュネーブ代表部大使は「韓国政府がピレイ氏にこのような 声明を注文したことはない」とした上で、「国連の人権問題を扱うトップが韓日両国関係ではな く、女性の人権に焦点を合わせ、個人の確信をもとに慰安婦問題についてこのように強力で明瞭な 声明を出したのは今回が初めて」とコメントした。
【ジュネーブ聯合ニュース】国連のピレイ人権高等弁務官が6日声明を発表し、旧日本軍の慰安婦 問題に関連し「日本は戦時性奴隷問題について包括的かつ公平で永久的な解決策を用意するのに失 敗した」と指摘。「いわゆる慰安婦として知られる被害者らは第2次世界大戦終結後も数十年間、 人権をじゅうりんされ続けている」と日本の対応を批判した。 ピレイ氏は声明で、「私は2010年に日本を訪問した際、日本政府に戦時性奴隷の被害者に対 し、適切な賠償をするよう促した」とした上で、「私の任期が終了する時に、自分たちの人権のた めに戦ってきた勇敢な女性たちが当然受けるべき賠償や、権利の回復なしに1人、2人と亡くなる のを見ると胸が痛い」と訴えた。 国連の人権活動に主要な役割を果たす、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の代表が旧日 本軍による慰安婦問題について、このように強力な批判をするのは今回が初めて。 ピレイ氏の声明は日本政府に相当な圧迫として作用することが予想される。また韓国政府が今 後、国際社会で同問題を取り上げる際に、重要な資料になるものとみられる。 南アフリカ共和国出身のピレイ氏は2008年9月から6年間、人権高等弁務官を務め、今月末 に任期が満了する。 ピレイ氏はまた、日本政府が慰安婦問題で旧日本軍の関与を認めた河野洋平官房長官談話につい て検証を行い、結果報告書を発表したことに言及し、発表後に一部で「慰安婦は性的奴隷でなく戦 時売春婦」と発言があった事実を指摘。「このような言動は被害者の女性たちに甚大な苦痛を与え るものであるにもかかわらず、日本政府は公式に反論しなかった」と批判した。 韓国の崔晳泳(チェ・ソクヨン)駐ジュネーブ代表部大使は「韓国政府がピレイ氏にこのような 声明を注文したことはない」とした上で、「国連の人権問題を扱うトップが韓日両国関係ではな く、女性の人権に焦点を合わせ、個人の確信をもとに慰安婦問題についてこのように強力で明瞭な 声明を出したのは今回が初めて」とコメントした。
ピレイ人権高等弁務官(資料写真)=(聯合ニュース) |
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