ドイツの公共第一テレビは→「アウシュヴィッツの生存者たちは新たな反ユダヤ主義を嘆いている」と伝え、また、シュピーゲル誌電子版は→「77370が77369を捜す」とのタイトルで、解放時に3歳であった少女が国際赤十字を通じて、腕に入れ墨された囚人番号をたよりに、ようやく30年後に母親と巡り会った胸をえぐるような証言を淡々と伝えています。
アウシュヴィッツ解放時看護婦に抱かれているのが証言者と推定されている。シュピーゲル誌電子版 |
毎年そうですが、今年も厳冬のオシェビンチェムからの記念行事の報道によれば、追悼行事に参加できる被害者は、ほとんどが解放時未成年であった人々になっているとのことです。
この人類史最悪の人道犯罪の犠牲者たちの心身の傷は68年経っても癒えることはありません。
なを、アウシュヴィッツ解放記念日は、ドイツでは20年ほど前から国の追悼記念日とされています。今年は27日が日曜日となったこともあり、またナチスの権力掌握80周年記念日である1月30日に連邦議会をはじめ公式な追悼行事が行われることになっています。
自国の過去の負の史実を直視し忘れないことは、1985年のワイツゼッカー演説のころからドイツの国是となっています。だからこそ、原子力発電技術の危険性も全社会で察知する能力が養われ、脱原発社会とへ確実に歩むことができているのだと考えています。
また原発事故は、人間だけでなく地球の全ての生命をほぼ無限に脅かし続ける、アウシュヴィッツでのジェノサイドよりもさらに悪質な人類的犯罪なのです。
そして今日、よりによってこの記念日に、日本からわたしのこのブログが、特定のブラウザでは読めなくなっているという思いがけない知らせがありました。
大沼安史さんの個人新聞「机の上の空」に以下のような→わたし宛の記事があるのです。
3・11以降、全力を挙げて海外の情報を日本に伝え、それをすでに数冊の著作にされて、一度は→酷いサイバーテロに遭った経験のある大沼さんからの警告ですので、これは真剣に警戒すべきでしょう。
このブログでは、フランスのマリ軍事介入に呼応するように起こったアルジェリアの人質事件の背景にはフランスの国営原子力産業アレバ社のウラン利権があり、それに日本がしっかりと噛んでいることを具体的に指摘した日本語での報道は、いまのところこのブログだけ(→第1報、→第2報)であるようです。
そのためアメリカ合衆国とフランスからのアクセスが急に増えているので、この国際原子力ロビーの権益を擁護する筋が、大沼さんが推定されているように「ネット妨害」に出ても不思議ではありません。彼らは原子力マフィアですので、利権擁護のための違法行為は主な手段なのです。
この件については、原子力経済から撤退したドイツのメディアでは、さすがに早くから優れた報道がありますので、これからも徐々に第3、4報と続けて紹介しますのでご期待下さい。
前述のように、原発事故は、アウシュヴィッツでのジェノサイドよりも悪質な人類的犯罪です。 それに触れる事実を隠し、抹殺しようとする力は巨大です。
以下、大沼さんの警告をここでも以下に記録しておき、読者の皆さんへのお願いがあります、もし同様な特定のブラウザがブロックされた経験をなさった方は、コメント欄からでもお知らせ下されば幸いです。
以下引用です:
〔フクシマ核惨事 ネット工作情報〕 梶村太一郎さんの「明日うらしま」(反核ベルリン通信)、「インターネット・エクスプローラ」では開かなくされている! 「グーグル・クローム」なら、大 丈夫! / 高度なネット・エキスパート・チームを抱えた(おそらくはPR企業から業務を発注された?)諜報企業が妨害に出ている疑い!
◆ 梶村さん! 最近、お礼の返事を出せずにいたのは、こういう事情があったからです。でも、梶村さん! ドイツの検察なら、訴えれば捜査に動いてくれるかも知れません!
小生の翻訳した下記の本に、ドイツでの「摘発」の事例が出ています!
→ http://tkajimura.blogspot.jp/
梶村さんの「明日うらしま」、わたし(大沼)のパソコンで、しばらく開けない状態が続いていました。わたしのPCへのネット攻撃かな、と思ってい たところ、友人の確認でも「インターネット・エクスプローラー」ではやはり開けず、ブラウザーをグルーグル・クロームに変えて試したところ、つながること が判明! わたしもいま、試したところ、「クローム」なら大丈夫でした!
欧米で暗躍している諜報企業が、日本でも、(おそらくは)どこかのPR会社の依頼で、ネット妨害に出ているような気がしています。
「諜報企業」については、わたしの翻訳した以下の本をお読みいただけでばさいわいです。お近くの図書館にもあるかも知れません。
→ http://www.ryokufu.com/isbn978-4-8461-1113-7n.html
公然と警告して下さった大沼さんに感謝します。
これは、大沼さんの翻訳書でまたまた勉強しなければならないようです。本書『諜報ビジネス最前線』の解説には以下のようにありますので。
エイモン・ジャヴァーズ[著]/大沼安史[訳]
秘密のヴェールに包まれた、現代の「諜報企業」による、産業化した「諜報活動」──。その暗躍の実態はしかし、闇の奥に潜んでいて、私たちには皆目、見当 が付かない。路地裏の探偵ならイメージも湧こうが、世界的な「諜報企業」による「諜報活動」となると、一体どんな人物が、どこで何をやっているものなのか 想像すらできない。 しかし、グローバル化した経済においては、より重大かつ危険な「秘密」や「情報」が企業活動の成否を決めており、諜報ビジネスは、企業の世界的な活動に とって今や不可欠なものと見なされている。 本書は、米国の調査報道ジャーナリストの第一人者がその全貌を世界で初めて明らかにする。
王様の耳はロバの耳ぞ。
返信削除しかし、マスコミが広告費を目当てに口を封じる。
提灯持ちに太鼓持ちの連呼する嘘に、苦渋の民は引き裂かれる。
残念なことだが前世紀の愚かさの轍は今世紀にまだ踏まれている。
この日本国は痛恨の礎に建つ国のような危機判断は出来ないだろう。
ニッポンは無菌・殺菌・除菌の大好きな国民性の故の悲哀を私は感じる。
体面は嘘でも取り繕うのが国民的な平常生活とあげつらう。
被災地でマスクをしているのは風評被害の助長というくらいである。
一つの惑星全体に関わる核開発の惨事は戦争だけでは無い。
未来永劫の祟りのもととなっている原発の収束プロパガンダこそ風評だ。
経済復興に原発が必要といい、これを容認とは酷過ぎる。
浄化好きの軍事饗宴の末路は歴史に悪名を刻んでいるはず、だが・・・。
敗戦国日本は国土を二分されることも無く、原子力の僕にと懐柔された。
経済復興の一つ覚えの上空にはみえない雲がある。
大海の中にも核種の潮が流れ込んでいる。
確かに、今回の原発事故をきっかけに事なかれ精神の汚染が露になった。
地震と津波だけでは、決して明らかなに成らなかったと私は確信しています。
人はこのような国に住まい生きることが望ましいのか、否。
他所から見れば「いつかは気づくはず」と期待されているだろうに。
以下*は英国在住の方のつぶやきからです。
*先日「原発事故のせいで日本が腐っていくのを見るのが辛い」というツィを見たが、もともと腐りきっているのを嘘でかためて見かけだけとりつくろっていたところ、原発事故をきっかけに外皮がはがれて露呈したのだと思う。今政府は必死にそこから国民の目をそらし、外皮を塞いで取り繕おうとしている。https://twitter.com/xian_nu