本日4月22日、東京で市民と科学者の内部被曝研究会の第一回総会と記念講演・シンポジジウムが行われました。
総会の記録は後から同会の→ホームページで報告されるとおもいますが、記念講演とシンポジウムはIWJの岩上安身氏が会場から実況中継されました。
その記録の動画は以下で見られますので、世界中のみなさまに是非とも見ていただきたくおもいます。
これだけでも5時間近い長さですので、前半と後半が二つに分けて以下で見ることができます。一度に見られない方は、何度かに分けてゆっくりご覧になることをお勧めいたします:
http://www.ustream.tv/recorded/22034779
→後半2時間ほど
http://www.ustream.tv/recorded/22037692
正式に名誉会長になられた95歳の肥田舜太郎医師の記念講演に始まる、シンポジウムでの科学者と市民運動の報告とその後の、参加した市民と医師による質疑応答と提案は、限られた時間内とはいえ、フクシマ後の日本の諸問題点を、被曝の最前線から世界に伝える濃厚で貴重な記録となっています。
これで、内部被曝研はフクシマの放射線被曝と闘う市民と科学者の日本の中心となる組織として正式に第一歩を踏みだしました。冒頭、肥田医師は「おそらく世界でも初めてのことではないだろうか」と述べられています。まさに歴史的な記録です。
虚偽と隠蔽で成立している世界の核兵器と原子力発電の体制に真っ向から立ち向かう日本の市民運動の成立を、大変誇りに思い慶祝の至りです!発展を祈らざるをえません。これを皮切りにして、世界中の市民と科学者の連帯が始まるでしょう。
多くの科学者の皆さんのご意見や知見は、ここに報告することは無理ですが、「放射線防御で何をなすべきか」に関する経験の裏付けのある提案の中で、わたしの注意を引いた具体的な提案をいくつか挙げておきます。
☆森永ヒ素ミルクや水俣病の経験からして、 放射線被曝の疫学調査は絶対に必要である。これは大規模で長期的なものになるので国がやるべきである。山田 真(小児科医)
☆小学校児童の親は、これから生えかわる乳歯をすべて保存しておく。乳歯のカルシウムには特に半減期の長いストロンチウムが蓄積され、将来にありうる被曝障害発症の際に強力な裁判上の証拠ともなる 。これはかつて地上核実験を禁止させる上でアメリカで内部被曝の証拠として強力な武器になった実績がある。(会場の歯科医の方たち)
これは誰にでもできますので、全国の小学生のいる家庭で、乳歯が保存できれば、これは疫学的にも非常に強力な武器として、世界中の脱原発に貢献できるのではないでしょうか。疫学研究には被災地と非被災地との比較が条件であるために、全国の家庭でのデーターが必要です。(これは梶村のコメント)
☆地方自治体はガレキではなく保養のための子どもを受け入れるべき。政治的意思さえあれば、十分可能である。大沼 淳一(市民放射能測定センター)
実況中継を見ると、今回は壇上からは発言されませんでした、植物遺伝育種学の→生井兵治元筑波大学教授が、ご年配にもかかわらず一市民として質疑応答のマイクロホン係として会場を走り回っておられる姿が見られ、大変に感激しました。ありがとうございました。
プログラムは以下の通りです:
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1)記念講演 14:00~14:30 肥田舜太郎
2)記念シンポ 14:35~18:30 司会・松井英介・西尾正道
シンポジストからの発言 14:35~17:00
沢田昭二(物理学者) 「放射線内部被曝研究の現状と課題」
矢ヶ崎 克馬(物理学者) 「内部被曝の基礎」
大沼 淳一(市民放射能測定センター) 「食の安全、データの正しい評価」
岩田 渉 (市民放射能測定所) 「フクシマの第一線から」
山田 真(小児科医) 「子どものいのちを守るために」
堀口 信(内科医) 「遠隔地で福島からの避難者に寄りそって」
柳沢 裕子(内科医) 「相談現場から」
板井 八重子(内科医) 「ミナマタからフクシマへ」
石田 伸子(子ども全国ネット) 「フクシマからの声」
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追加です;子ども全国ネットの石田伸子さんは、全国のママたちの活動情報誌→「ママレボ Mom´s Revolution」を紹介されました。文字どおり、「ママたちの革命/ママの愛は世界を変える」です。
岩手日報の記事です。クリックすれば拡大し読めます。おっしゃるとおり、わたしとしてもMoms & Papas Revolution となってほしいものです;
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