それ以来、注目していたのですが、土曜日になって公共第1放送の→北ドイツ放送NDRが報道、またついに日曜日にはベルリンの→ベルリーナーツァイトング紙が電子版で内情を報道しましたので報告します。
スノーデン氏と大学のコラージュ |
多くの報道によれば、北ドイツのハンザ同盟の街にある古いローストック大学の哲学部教授会が学部長の提案で、エドワード・スノーデン氏に名誉博士号を授与することを、ふたりの教授の態度未定(白紙)だけで決議し、大学の名誉博士審議会に木曜日に上程したとのことです。
上記ベルリンの新聞のインタヴューで、教育哲学専門のヴェンジールスキー学部長は、提案した理由として「スノーデン氏の行った市民の不服従の実践は、社会ならびに精神科学の中心的テーマです。それに加えて私たちは、成人した人間(mündiger Menschen)が到達できることについて、教えかつ学ばなければなりません。私たちは真実を明らかにするために、社会的存在を投げ捨てモスクワに滞在しているスノーデン氏を忘れることがあってはならないのです」と述べています。
大学の審議会での議論の結論が出るまでには当分かかるとのことです。目下、地元ではかなりの議論が巻上っているようですし、実現するか否かはまだ判りません。
ローストック大学でガウク現ドイツ大統領 |
ところで、同大学の神学部は、1999年にローストック大学で神学を学び、同地で長く牧師を勤めた現ドイツ大統領のガウク氏に神学名誉博士号を授与しています。
この写真は、大統領となったガウク氏が大学で名誉博士号に感謝の辞を述べている時のものです。
ですから、もしスノーデン氏への名誉博士号の授与が正式決定すれば、これは大きな出来事となります。
そもそも、ドイツはもちろんヨーロッパでは、スノーデン氏はアメリカやイギリス政府がいう犯罪者ではなく英雄であるととする世論が圧倒的です。
これは、公共第1テレビが毎月行う11月7日に行われた世論調査の結果です。
スノーデン氏は英雄であるが60%、犯罪者であるが14%、どちらでもあるが5%、
どちらでもないが17%となっています。
このような世論を背景に、スノーデン氏が名誉博士となれば、反響もまた大きなものとなるでしょう。
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