公共テレビと民間紙の、珍しい共同取材ですが、これはメルケル首相の携帯電話の盗聴暴露より、はるかに深い衝撃を与えるものとなるのではないかと予想されます。
ドイツの基地から北アフリカに出撃する米軍ヘリコプター AFP |
それによると、アメリカ軍はドイツの多くのNSAの根拠地で、秘密作戦を計画し、無人機による北アフリカへのドイツの基地からの作戦など、いわゆる「テロへの戦争」を極秘に実行しており、テロ容疑者の誘拐や、ルーマニアでの秘密牢獄なども、ドイツの情報機関も情報供与などで関与して行っているとのことです。
ドイツ国内での情報機関のメッセ |
アメリカの情報機関の元職員などがこの調査には、かなり協力していることが示唆されています。
スノーデン氏の内部告発とモスクワへの亡命は、このチームの長期的な調査中に起こり、このチームのふたりのジャーナリストが、シュトローベル議員のモスクワでの→秘密会談に同行して報道したことも明らかになりました。なるほど、奥が深いですね。
冷戦時代に、ドイツが対東欧の再前線基地であった後も、9・11で「テロへの戦争」というアメリカの新世界戦略のその多くが非合法な秘密作戦の前線基地として使用されている事実がかなり暴露されるようです。
「ドイツ国民はこれらの事実を知らなければならない」と両メディアは主張しています。
特定秘密保護法などが、成立すれば、日本では明らかに犯罪とされる報道となり、内部告発者はもちろん、ジャーナリストも禁固5年から10年の刑となります。
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一夜明けての追加です。
これが本日11月15日の南ドイツ新聞です。トップで予告し、政治面2ページの報道です。連載記事の第一弾です。これは「アメリカのドイツを基地とした国際法違反の秘密作戦は、痛みの限度を超えている。ドイツ政府は知りながら無視している」といった、いわば総論にあたる内容で、明日から具体的な事実報道を行うとと予告しています。詳しくは回を代えて続報します。
18日の月曜日には、新国会で盗聴問題を議題にした特別審議が行われますので、そこでメルケル首相が何を述べるかが、世界中の注目するところになるでしょう。
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