2013年8月31日土曜日

181;オバマはシリア軍事介入の前に国連で討議すべし。ナポレオン以来の中東侵略の怒りを煽ってはならない。

 残念ながらオバマ大統領は、週明けまでにシリアへの軍事介入を近日中に決断すると思われます。
 これを書いているのは、中央ヨーロッパ時間の8月30日23時ですが、ワシントンでの先ほどのケリー国務長官の記者会見からして、これは不可避のようです。まだ大統領は攻撃の決断を表明していませんが、そうしないことを願います。

 ケリー氏がそこで提示したアサド政権が毒ガスで子どもを含む1400人以上の市民を虐殺したことが→「証明できる」とするペーパーと、また下記の→付属図面を見ても、シリア政府が国際法違反の、マスタード、サリン、VXなどの毒ガス兵器を使用したとの、かなり高い嫌疑はあるとしても、すべて情況証拠であり、決定的であるシリア政府、ないしはアサド政権が作戦でそれらを使用した決定的な証拠は示されていません。

 たった、これだけの情況証拠では、かなり疑わしいとすることができても、決定的な証拠ではありません。
ケリー国務長官は、本日まで現場で証拠蒐集に当たっていた「国連調査団による報告で出される内容はすでに知っているものだけだ」と予断していますが、これは国際法の手続きを無視する傲慢な姿勢であり許されるものではありません。
 
 彼が述べたように化学兵器による大量の市民の殺害は、確かに人道に対する罪であり、容認できませんし、また加害者は罰せられなければなりません。
ただしそれには疑うべきも無い証拠が必要です。そして国際法を行使する権限は、アメリカ合衆国政府にあるのではなく、国際連合にあり、国際刑事裁判所にあります。アメリカの越権行為は世界を敵に回すものです。 彼が述べるように確信があるならば、国際連合にそれを提示し、説得を試み討議するのが当然の手続きです。

 国際刑事裁判所に加盟していないアメリカの独断での「警察行動」は、それをやればそれ自体が国際法違反の犯罪となります。オバマ大統領が単独で軍事介入すれば、彼は犯罪容疑人となります。2003年のイラク戦争で、ブッシュとラムスフェルドがそうなっているように。

 本日、ベルリンのパリ広場のアメリカ大使館前で、軍事介入を警告するシリア人のデモがありました。以下の写真に見られるように、彼らは反戦派ではなく、れっきとしたサダト大統領支持派の人たちです。
 話しを聴いてみると、1799年のナポレオンのエジプト侵略以来の英仏帝国主義の文字どおりの中東侵略の歴史に対する怒りを訴えていました。ここでの軍事介入は彼らの怒りを煽ることは間違いありません。
 オバマ大統領にも、ちょうどその頃、大英帝国の支配から独立した自国の歴史を顧みて決断してもらいたいものです。









1 件のコメント:

  1. シリアはイラン経由でケッシュ財団の技術を受け取ったから攻撃されている。

    http://sunshine849.blog.fc2.com/blog-entry-106.html

    このようにケッシュ財団の技術を使えば米軍機を無傷で鹵獲することもできる。
    これを潰したいイスラエルが必死にシリアを攻撃しているにすぎない。

    日本も去年11月にケッシュ財団から原発問題やエネルギー問題を解決する技術を受け取っているが未だに政府に隠蔽され続けている。
    ケッシュ財団の技術が表に出れば世界平和も実現され、環境問題や食料エネルギー問題などは全て解決する。
    ケッシュ財団の詳細については

    http://www.onpa.tv/2013/08/11/1893

    http://sunshine849.blog.fc2.com/blog-entry-118.html

    http://blog.goo.ne.jp/narudekon/e/a614779c0fb09de38540b4e86e5c99da

    を参照されたい。

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