(8日の追加です。次の→175回の報告にも松村氏に触れましたのでお読み下さい)
Süddeutsche Zeitung 5.August 2013 Seite 3 |
同紙の第三面のルポタージュは、(本多勝一氏がそれを嘆き続けているように)日本の全国紙からは遥か昔に消えてしまった新聞記者の腕の見せ所の紙面です。ですからわたしも毎日必ず目を通します。
クライン記者は、彼の住居と牧場を訪ね、通訳を通しながらでも、松村さんの振る舞い、生活と考えを、生き生きと鋭く観察し、大変優れたルポとなっています。 ここの記事は同紙のサイトでは読めませんので、ドイツ在住のどなたかに、翻訳していただきたいものです。ある程度文学作品の翻訳能力のある方に勧めます。普通の新聞記事とは質が別ですので。
ネコと戯れる光景から始まり、住居内の描写、事故以来の体験、そしてアントワーヌ・ド・サン=テグジュベリの「星の王子さま」のキツネの言葉を取り上げ、松村氏の考えを紹介しています。フクシマ事故で「動物を放置することに耐えられず、最も被曝していることを自覚している」ひとりの人間を描写するのは容易なことではありません。
松村さんのホームページ→「警戒区域に生きる-松村直登の闘い」を拝見すると、取材は7月20日であったとのことです。
さっそく松村さんのページから取材の写真をお借りします。
村松直登氏のHPより借用 |
わたしからもクライン記者に感謝致します。
Herr Stefan Klein von SZ !
Herzlichen Dank für Ihren ausgezeichneten Artikel übers Leben von Herrn Naoto
Muramatsu aus Fukushima.
以上とりあえずの報告とします。
便乗するわけではありませんが、わたしからのお知らせです。
今週発売される「世界」9月号に、先月初め、国会で成立したドイツの高レベル放射線廃棄物の最終処分場立地選定法を紹介し、簡単ですが同時に躍進するドイツの再生可能エネルギー発電の現状も紹介しておきました。
タイトルは「核のゴミと民主主義・ドイツ『最終処分場立地選定法』の苦闘」です。
読者のみなさまに読んでいただければ幸いです。
0 件のコメント:
コメントを投稿