正式な統計は→こちらで見ることができますが、とても複雑なので→シュピーゲル誌電子版から一部引用します。
ドイツの選挙法の5%条項により、それ以下の得票率では議席を得ることができません。
したがって、次期国会の議席配分は:
Sitze総議席数: 630、Mehrheit過半数: 316 のうち、
Unionキリスト教民主社会同盟 311
SPD社会民主党192 Linke左派党 64 Grüne緑の党 63
SPD社会民主党192 Linke左派党 64 Grüne緑の党 63
との配分になります。
ここで、メルケル首相の同盟は、単独過半数に5席足らないので、連立相手が必要です。
計算上は、野党3党が連立(赤赤緑)すれば319議席で過半数となりますが、社民と緑の党が連邦政策(特に外交問題)では左派党との連立が不可能であるとしていますので、同盟と社民(黒赤大連立)、あるいは同盟と緑(黒緑)連立が可能です。
明日あたりから、メルケル首相はまず、社会民主党、次に緑の党に連立交渉の打診を始めるとみられますが、それぞれの党内事情もあり、厳しい交渉となることは間違いありません。したがって、新内閣が成立するまでには、最低でもひと月はかかると予想でき、長引きます。
またドイツにおける原発ロビーの牙城であった自由民主党が、政権と議会から消えましたので、次期政権はいずれの連立となっても、2022年末までの原発全廃と、再生エネルギー促進政策は、より確実に進行することになります。
これについては、連立交渉の結果を見て、しかるべきところできっちりと報告するつもりです。
選挙翌日の様子を端的に表現しているひとこまマンガが、本日のベルリーナツァイトングに掲載されていますので紹介しておきましょう。
メルケル女王の連邦首相の王座の横に、小さな粗末な空席の「副首相」の椅子があります。タイトルは「女王の夫君募集中」です。
Berliner Zeitung 23.9.2013 Heiko Sakurai |
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