昨晩、ドイツ公共第2テレビ放送ZDFが、フクシマの現状を29分のドキュメントで伝えました。
現在の双葉町 |
登場人物は、双葉町で墓参りをする井戸川元町長からはじまり、小出裕章京大助教授の「フクシマはこれまででもチェルノブイリ事故での同量の核物質が放出されており、現在も放出され続けており『out of control』である」との見解、また事故直後の地下水遮断計画が、どのように阻止されたかも菅直人元首相と馬淵氏の証言でレポート。さらに阿武隈川が流域の山系のセシウムなどを集めて、河口沖では、驚くべき海洋汚染が続いているが全く無視されていることを京都大学の研究者の現場でのモニタリングで伝えています。
阿武隈川河口沖で取材するヨハネス・ハーノ記者 |
泉田裕彦新潟県知事の「今、新しい『原発安全神話』を作ろうとしている」との見方も伝えられています。
井戸川元町長の「日本政府の非人間性への激しい怒り」を共有するジャーナリストチームの優れた仕事です。
日本でもオリジナルは→「欺き、ごまかし、脅かし・フクシマの嘘」で見ることができます。わたしは技術的に弱くて日本語訳を付けることができませんので、どなたかがおやりになることを期待します。ビデオの下のUT-Untertitelをクリックすればドイツ語原文が表示されますので、正確な翻訳が可能です。
(3月2日追加です:早速日本語訳字幕つきビデオが出ました。タイトルがわたしの翻訳とは少し異なっていますが、これは形容動詞の翻訳の仕方の差です。しかし全体に正確な翻訳ですので是非ご覧ください。
→こちらです。
(3月10日に翻訳の一部訂正のうえ再アップされています)
また、一部著作権の問題で安倍首相の演説がぼかしてありますが、オリジナルではそうではありませんので、両方をご覧くだされば迫力がよくわかります。日本の大手メディアはこの取材チームの爪の垢でも煎じて薬にすべし!)
またハーノ記者による詳しい番組解説もあり、そこは→「嘘:今もフクシマがどれだけ危険か」とのタイトルです。これも参考にしてください。写真はここから拝借しました。
日本市民と住民の大半の懸念と心配を代表するこのようなレポートは、本来は日本の公共放送であるNHKが行うべき仕事ですが、→「国営放送」の籾井勝人会長があわてて放映を禁止することは間違いありません。何しろオトモダチの安倍晋三が、世界を公然と欺いたことを実証的に暴露しているドキュメントですから。
安倍政権は、単に歴史認識で世界中から孤立するだけでなく、それに加えて大嘘つきとして信用はゼロになることはもはや不可避です。
Ps. どなたか翻訳されたら、コメント欄でお知らせ下さい。紹介できますので。
よろしく。
3月6日追加です:
日本語字幕付きはすでに30000近いアクセスがあり、よく見られていますので、ハーノ記者の→ツイッターから取材時の写真を拝借しておきます。
予告されている3月8日の→拡大決定版の放送が楽しみです。これはさらに充実しているとのことです。
墓参りする井戸川元双葉町長 |
カメラチームと真ん中がハーノ記者 |
フクシマの嘘 其の弐(隠ぺい・詭弁・脅迫)
返信削除http://www.youtube.com/watch?v=Stp8QsKZMBs
早速ありがとうございます。追加で紹介しました。全体として正確な翻訳となっています。感謝いたします。
返信削除梶村
このコメントは投稿者によって削除されました。
返信削除梶村 様
返信削除恐縮ながら、拙サイト記事 『安倍晋三首相の「大嘘」を暴いたドイツ公共テレビZDF』 の動画内容要旨で本記事の一部を引用させていただきました。 ow.ly/uc5Cx
http://伊藤雄介.jp
伊藤雄介さま、
削除ごていねいに。どんどん拡散してください。おそらく近く英語版もでて世界中に広がるでしょう。
このドキュメントはフクシマ3周年に関するレポでは最も優れたものとなりそうです。目下ウクライナ問題の陰に隠れそうですが、日本の住民にとっては死活問題です。
フクシマの恐ろしさはこれから次第に可視化してきます。
日本のメディアは大半が腰が引けているので大切です。