2013年2月2日土曜日

代理ネコよりお知らせ

「明日うらしま」の読者のみなさま。
 わたしは当ブログ主のところに同居するネコのアズキです。
1年半まえに迷い子ネコとして拾われた時に、当主が小豆色の鼻面を観て、たちまちこの名前をつけました。ドイツ語ではRotes Böhnchenとでも言えるかとは隣の哲学者の説です。

 昔、日本の作家にネコを主人公にした「名作」があるそうですが、そのネコには名前がないと聴いています。とても不親切な酷い作家ですね。
それよりももっと酷いのは、この作品はベルリンに長く住み多くの作品を残したE.T.A.ホフマンの→『牡猫ムルの人生観』からヒントを得て、細かいところまでかなり真似をした、つまり着想からデテールまでかなり重度の盗作であるとのことです。まだ新聞連載中にそれを指摘されて、苦しい言い逃れをしたようです。自分の小説の主人公に、名前をつけないけしからん人物らしいふるまいです。動物の尊厳を何とする。

さて、今日は、ちゃんと名前を付けてくれた当主からの依頼で、わたしが代理でみなさまにお知らせです。
当主は週明けより風邪気味でしたが、いつも元気なので本人もあまり気にしなかったのが良くなかったようで、一昨日の夕方に高熱となり、あわてて隣の医者に診てもらったところ、今年もこの季節に大流行を始めた「インフルエンザの一種だが、ご存知なようにこのウイルスを押さえる抗生物質はない。とりあえず最適のアスピリンでも飲んで静かに寝ておけ」とのこと。「 ただ熱が高すぎるので注射をしておこう、尻を出せ」と立ったままで痛い筋肉注射を一発喰らって帰ってきました。
そのおかげで昨日から熱は下がりましたが、ブログ執筆にはまだ数日はかかりそうです。1月30日はナチスの権力掌握80周年で、ベルリンでは100を越える多くのイベントが、この日から目白押しに始まっており。また来週2月7日からはベルリン国際映画祭が始まり、昨年ほどではないにしても是非とも紹介したい日本の映画がいくつかあるので、「ここで寝込むのは不本意である。アズキよ代理でその旨、読者諸氏に伝えたまえ」と依頼がありました。
「先週の金曜日までは零下15度までの厳冬だったのが、週明けに気温が急に上がったので薄着で歩き回ったのが原因」と当主は先に立たない後悔をしております。わたしのようにちゃんとした冬用の毛皮が生えない人間とはあわれな動物であるのです。

というわけで、まだ当分はグログはお休みになりそうです。
                    当主代理 アズキ

1 件のコメント:

  1. 人、犬を選ぶ。
    猫、人を選ぶ。

    アズキさま
    つかの間で暖かくなっても冬毛はまだまだ必要ですね。
    日本も今週末は生暖かき春風もどきです。

    ご主人様に御身大切にとお伝えくださいませ。
    ベルリン映画祭の紹介を楽しみにしていますことも。

    Faby

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