2016年5月18日水曜日

319:五輪買収疑惑の震源:シンガポール文書暴露の経緯と、お粗末な竹田恒和JOC会長の国会答弁

 5月20日追記:
 IWJの翻訳チームが、買収疑惑の発火点となった11日付の→ガーディアンの記事を全文翻訳していますのでご覧ください。→こちらです。同紙は世界陸連の腐敗を長く続けていますが、その腐敗の中枢機能であるシンガポールのマネーロータリングの現場を2014年12月に報道したのが、以下に紹介しましたドイツの公共テレビの調査報道のドキュメントです。日本のNHKとは雲泥の差ですね。

 前回の→報告318回で、わたしは東京五輪の決定に賄賂があったことが証明されれば、当然東京は決選投票で破れたインスタンブールに開催権を譲渡する意思表明をするのが、日本の名誉と信頼を守る途であると主張しました。何もトルコがオリンピックに最適の国だとは、現エルドアン政権からして思えませんが、けじめの問題です。そしてこの疑惑の震源にドイツの報道があるとも書きました。
 そこで、その報道によって明らかになった震源であるシンガポール文書が暴露された経緯の要点だけを、以下できるだけ判りやすく報告します。
とはいえ、経過説明のためにかなり長くなるので時間のある時にご覧ください。また非常に重要な資料も指摘しておきますので、疑惑解明にご利用下さい。

 まず以下の4枚の写真をご覧ください。
写真1:団欒するモスクワの若い家族

写真2:シンガポールの黒いアンダーシャツの男

写真3:ブエノスアイレスの二人の男
写真4:インタヴューする男
今、見えない運命の糸で結びついた、これらの人々の行動と考えをしっかり把握しない限り、この疑惑の背景を理解できないため、まず主役たちの写真だけを挙げておきます。

 さて、下のビデオは昨日5月16日の衆議院予算委員会での疑惑に関する質問の様子です。わずか30分ほどの時間ですが、玉木雄一郎委員はそれなりに良く準備をして質問していました。彼がそこで示した資料には写真3もありました。
 この写真は良く知られているように2013年9月7日のブエノスアイレスでの国際オリンピック委員会総会での安倍首相と当時の世界陸連のボスであるラミン・ディアク会長が嬉しそうに握手する写真です。写真の後ろには岸田外相の嬉しそうな顔も見れますので、おそらく東京開催が決定した後でのものではないかと推定できます。であれば「おめでとう」「いやお世話になりました感謝します」ぐらいの会話はあったことでしょう。
 
 ただ確実なのは、それから3年も経ない現在、ドイツメディアの調査報道の暴露によって、ディアク氏はロシアでの大規模なドーピングのもみ消し贈収賄事件の主犯として世界陸連がら追放され、フランス検察によって逮捕起訴されることになること、またそのとばっちりで安倍首相が買収疑惑で国会で追及され窮地に立つようになるとは、当時のこの二人には想定外であったであろうということです。


 この国会での質問に答弁した竹田JOC会長の話しを昨日、→NHKは以下のように伝えています。そこから一部引用します。
 
招致委員会理事長を務めた日本オリンピック委員会竹田恒和会長は16日衆議院予算委員会で本人から売り込みがあり株式会社電通に確認した ところ十分業務ができると聞いて事務局で判断した世界陸連会長親族が関係しているといことは全く認識しておらず知るよしもなかったと述べました
えでIOC=国際オリンピック委員会委員やそ親族が経営者ではなくあくまで知人範囲であれば問題はないといことも認識している会社は決してペーパーカンパニーではない会社には業務対価として2回にわたって支払ったが招致委員会正式な手続きに基づき契約を交わし 行ったもと述べ問題はなかったとい認識を示しました



竹田会長支払先会社 現在連絡取れていない


2020 年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会の元理事長で、JOC=日本オリンピック委員会の竹田恒和会長は、予算委員会のあと報道陣に対し、送金した コンサルタント会社について「本人の売り込みがあり、国際競技連盟やアジア・中近東のつながりを持っているということで、事務局で最終的に必要だと判断したと報告を受けている。最終的には組織として契約した」と説明したうえで、「会社側とは現在連絡が取れていないと聞いている」と話していました。

 この竹田会長の認識を側面から援護するのが、前日の15日に報道された共同通信のセネガルの首都からの記事です。日本語配信は短いものですが、→ジャパンタイムスに詳しく報道されています。ディアク元会長の息子で疑惑のシンガポールのダミー会社の所有者との関係者として名前が出ている息子のパパ・マサッタ・ディアク氏が、14日の土曜日に首都ダカールでインタヴューに応じたものです。
 ここで、彼は「シンガポールの会社の所有者イアン・タン・トン・ハン/Ian Tan Ton Honという人物とは2008年の北京オリンピック時からの良い友人だが、日本のオリンピック委員会から金を受け取ったことはない」と疑惑を否定しています。やましいことはしておらず、「日本が開催国になったのは、まったくフェアーであったからだ」と主張しています。竹田会長とほぼ同様の意見です。
インタヴューに答えるパパ・マサッタ・ディアク:共同
ところが、問題はこの人物も父親と同じ容疑で世界陸連のコンサルタントの地位から永久追放され、またインターポール・国際刑事機構を通じて国際手配されており、セネガルでも警察の取り調べを受けていることです。しかしセネガルの大統領が「彼はセネガル国籍だから国の息子をフランスには渡さない」と身柄引き渡しを拒否して守られているためインタヴューに応じることができるのが事実です。どうやらこの家族は故国では重要であるようです。このような人物の証言と竹田会長の主張が一致するのは、決して偶然ではないでしょう。ディアク家はセネガルでは尊重されているようです。

 またNHKは報じていませんが、上記のビデオに見られるとおり、玉木議員の契約書開示の要求に竹田会長は「電通に照会し、問題がないと判断したシンガポールのブラック・タイディング社との契約書には秘密保持義務事項もあるので、開示は難しい」と答えています。これでは増々疑惑は高まるだけです。開示されても「機密保持義務事項」は黒塗りされて出てくることが大いにあります。この点はさらに厳しく追及されるばきです。

 それよりもなによりも、答弁での「会社は決してペーパーカンパニーではないというのははなはだしい認識不足です。そして報道陣への「会社側とは現在連絡が取れていない」のは何故なのか。以下その理由についてドイツからの情報を基に述べましょう。

 以上前置きがえらく長くなりましたが、これからが本題です。

 ドイツの公共第一放送ARDのひとつの西ドイツ放送WDRに、1963年ベルリン生まれの Hans-Joachim „Hajo“ Seppelt/ハンス=ヨアヒム(通称ハーヨ)・セッペルトという記者がいます。元々はスポーツ記者でしたが、90年代に旧東ドイツのスポーツ界でのドーピング問題を取り上げて以来、スポーツ界でのドーピング問題調査報道では国際的エキスパート記者として有名です。写真4の「インタヴューをする男」が彼です。
 
 彼のチームが制作し、2014年12月3日に放映された1時間のドキュメント番組が、今日にいたる世界陸上競技連盟の史上最大で最悪のスキャンダルの震源となったのです。  タイトルは「秘密事項ドーピング:ロシアはいかにして彼らの勝者を作るか」です。
 世界的に大反響を呼びました。

 オリジナルの映像は→ARD放送のサイトから観ることができます。映像の質も良いので、是非そこでご覧いただきたいのですが、国によっては観れないこともあるようなので、念のためにYou Tubeをここに挙げておきます。

  ただし、ドイツ語ですので理解が難しいのですが、世界的反響を前に西ドイツ放送は、番組全部の→ナレーションの英文翻訳を秒単位の間隔で記載した31ページのPDFで公開しています。これがその第一ページです。


 英語の出来る方はこれを参考にしてご覧になれば、この莫大な調査報道を体験することができます。もちろんこれを邦訳すれば、日本の国会とメディアで問題解明を追及する際の重要な基本資料となることも指摘しておきます。当然ながらフランスの捜査当局の基本的証拠物でもあることも間違いありません。是非ご利用下さい。

 さて、パナマ文書をリークした「名無しの権兵衛」さんと違い、この調査報道の発端となったのは、ロシアからセッペルト記者に送られて来た実名のメールでした。
 送り主は当時32歳の Vitaliy Stepanov /ヴィタリー・ステパノフ氏というロシアのスポーツ界のドーピング規制機構の専門職員でした。彼の奥さんは当時28歳で、旧姓をユリヤ・ルサノヴァ/Yuliya Rusanovaという、ロシアの陸上競技では800メートルの世界的な選手です。番組はこのふたりと当時8ヶ月の息子ロバート君の姿から始まり、彼らが放映を前にロシアを去る姿で終わります。写真1が彼らの団欒の姿です

 仕事の関係で彼らふたりは知り合って結婚するのですが、ヴィタリーさんはユリヤさんから、ロシアの陸上競技の選手たちが当たり前のようにトレーナーにいわれるままにドーピング薬剤を使用するかの実態を知らされショックを受けます。そこで思案の末に家族の将来のためにも、ふたりで内部告発をする決心をします。
 実名での告発ですから、もちろん命がけです。彼らふたりは多くの内部資料や、秘密に撮影した薬剤の受け渡しなどの現場映像をセッペルト記者にリークします。
 
 番組ではこのふたりの考えと気持ちがインタヴューで多く語られます。かれらこそスポーツを愛する本当のロシア人であることが良く伝わってきます。世界のスポーツ界の鑑ともいえましょう。 

 いすれにせよ、このふたりのおかげで、例えばソチの冬期オリンピックなどで演出されたロシア選手の活躍の舞台の裏側が驚くべき規模で汚染されていたかが暴かれたのです。

 ところで、日本のオリンピック招致の買収疑惑の発端となったのは、調査中に出て来たもう一人の世界的な選手の告発によるものです。この人物がシンガポール文書を示したため、フランスの検察捜査に結びついたもう一人の主役です。

 長い間女史マラソンでは世界のトップランナーであった→リリヤ・ショブホワ選手です。彼女はロンドンやシカゴのマラソン大会で何度も優勝し、賞金でかなりの金持ちになっていました。
ところが、2012年のロンドンオリンピックを前に、ロシアのスポーツ界の役員に脅かされ、数度に渡り、合計で何と45万ユーロもの裏金を現金で支払うことでドーピングを隠し、生涯の夢であった出場権を買ったのです。しかしこの大会で彼女は走行途中で離脱してしまいます。その後、血液検査を基に二年間の出場停止処分を世界陸連から受けます。

2010年、ロンドンマラソンで優勝
 ところが、この出場停止処分の期限が切れたのちに、驚くべきことに30万ユーロがロシア陸上競技連盟会長名でシンガポールのダミー会社、ブラックタイディングスから送り返されてきます。
証言するショブホアさん
 セッペルト記者は世界陸連の役員でもあるこの役員が、金持ちの選手をドーピング暴露をネタに大金を奪うあり得ないようなこの汚職を、これもスエーデンからの匿名のリークでつかんで、ショブホア選手からの証言を得ることに成功します。
 後にこの証言で彼女の処分は汚職解明への貢献として認められて軽減されたとのことです。

 ここから突き止めたのが彼女への下の送金の証拠書類と、シンガポールの同社の登記書類です。いわば、東京五輪買収疑惑のシンガポール文書といえましょう。

30万ユーロ送金通知
ブラックタイディング社の登記書類

 さっそく記者はシンガポールへ飛び、登記簿にある会社の宛先を隠しカメラを持って訪ねます。事務所などどこにもないアパートの住居で対応に出て来たのが、写真2の「黒いアンダーシャツの男」です。記者が会社について訊ねると、男は「自分は関係者だ」と答え、「30万ユーロ送金を知っているか」と問うと「警察を呼ぶぞ」と怒ってドアを締めてしまいました。背後では家族らしい話し声も聴こえます。
 この人物がこの会社の所有者であるかどうかは特定できないので写真2の隠し撮り映像には顔にモザイクがかけられています。
  会社所在地の画像です。
28 DAKOTA CRESCENT

会社の部屋番号の郵便受け

 セルペット記者はここで「典型的なオフショアーの会社である」と述べていますし、また「同社が送金の直後に抹消されていることを後で知った」とも語っています。2014年7月のことです。

 これで、竹田会長の「会社は決してペーパーカンパニーではないという認識が間違っていることは明らかです。
 また「会社側とは現在連絡が取れていない」のは当然です。会社はすでに存在していないようですし、またこのアパートは彼の母親名義の住居だとの報道とともに、送金をした会社の所有者イアン・タン・トン・ハン氏は、シンガポールの警察による尋問中であるとの現地紙の報道もいくつかあります。パナマ文書にあるダミー会社の形態と全く同じです。マネーロータリングのための典型的な一例ですね。
 この事実からすれば、16日の日本オリンピック委員会の竹田会長の国会での答弁は、あまりにもお粗末ではありませんか。パナマ文書の公表で暴露されたとおりオフショアー会社で、さんざん商売をしている電通ごときに手綱をまかせておれば、元オリンピック乗馬の竹田選手も人生から落馬しますよ。このことは日本のメディア全般にも言えることです。正直にここで懸念を述べておきます。
 この番組で一端が示されたシンガポール文書はこれからさらに明らかになるのではないかと思われます。

 世界オリンピック委員会本部は、フランスの検察捜査の結果によっては、この夏のリオでのオリンピックにロシアの陸上競技への参加を禁じることも検討しているとの報道もあります。ですからこの関連で出て来た東京大会の買収疑惑が事実として確定されれば、日本での開催はどだい無理となることは確実です。そうなれば、オリンピック史上最悪のスキャンダルとして世界史に残ることになります。
 ですから、日本のオリンピック委員会は自主的に正直に実情を調査し、黒の場合は開催を辞退する表明を行うべきです(この青字の項は18日加筆しました)。
  
 終わりに、ドイツの公共放送が伝えた最近のステパノフさんたちの姿を挙げておきます。彼らは転居も重なり、大変な苦労をしているようですが、ロバート君もすくすくと成長してしあわせそうです。お父さんは番組の中で、「スポーツ一家なので、この子も何かの選手になってほしい。ドーピングのない世界でね」と述べていました。
 このような素晴らしいロシア人家族を世界市民と呼び、彼らこそ希望の象徴です。彼らのスポーツへの愛情と家族愛による告発行動と、それを伝えたセッペルト記者の調査報道がいまの日本の国会での激震の震源なのです。

2016年5月14日土曜日

318:東京は賄賂で得た五輪開催を辞退し、インスタンブールに譲るのが名誉を守る唯一の途

 2013年9月のブエノスアイレスでの国際オリンピック委員会で、2020年オリンピクが東京で開催されることが決定された日に、わたしはこのブログで→「日本は80年前の東京オリンピク返上の歴史をふりかえろう」と呼びかけました。

そこでこのように書いています:
 フクシマの放射能環境汚染が、これからさらに拡大し深刻になることは防げません。1940年の開催返上に続き、80年後の2020年には、原発事故の処理のためにオリンピックを返上しなければならなくなることを、わたしは危惧します。
 日本が当時、日中戦争で追い込まれ破綻したように、今回はフクシマと原発政策の処理で追い込まれて破綻するおそれは 、極めて現実的なものです。


 この 考えは、いまでもそのままであるだけではなく、その後の原発再稼働の現実、また長期化する熊本・阿蘇を中心とする地震がついに川内原発の鼻の先の薩摩半島沖まで迫っている現実を前に、いよいよ切羽詰まったものとなっています。オリンピックどころではなくなるのではないかと考えているところです。

 そう考えている矢先に、このオリンピック開催を日本が賄賂で獲得したのではないかとの疑惑が出てきました。 この疑惑はソチの冬期オリンピックでのロシア人選手のドーピングもみ消し疑惑に関するフランスの検察捜査の途上で発覚したものです。
 そこで、ヨーロッパのこれに関する報道を見ますと、すでにこの問題は2014年末にドイツのメディアが報じて以来、かなり大きく報道されており、カナダのモントリオールに本部のある→世界アンチドーピング機関が調査を始めたのが発端です。

モントリオールの世界アンチドーピング機関 ロイター

 その後、このスキャンダルのもみ消しに世界陸連のボスであるラミン・ディアク会長が賄賂を受け取り、そのもみ消しを図ったことが明らかになったため、フランス検察が捜査を始め、彼は逮捕起訴されました。当時、ドイツのメディアでも「五輪史上最悪の汚いスキャンダル」と 伝えています。
 その賄賂の窓口になったのが、ディアク会長の息子の知人名義のシンガポールのダミー会社であったため、スキャンダル発覚後姿を消した息子のパパ・マッタサ・ディアクは現在、国際刑事警察機構を通じて国際手配されています。
今回フランスの検察が明らかにしたのは、日本のオリンピック招致委員会が、2013年9月の東京五輪の決定の前の7月と、決定後の10月に2度に分けて2億3000万円余りを「報酬」として送金したのがこのダミー会社であったとの捜査結果です。これらのことは、すでに日本のメディアでもかなり報道されているとおりです。
この送金が、賄賂に使われていないと証明することなどほぼ不可能でしょう。

 昨日は、ニューヨークタイムスが、世界アンチドーピング機関にグレゴリー・ロドシェンコというロシアのドーピングを実施したインサイダーが、身の危険を察知してアメリカに亡命して証言し、ソチのオリンピックでは金メダルをとった少なくとも15人のロシア選手が、組織的にドーピングをしたことが、その手口を含め詳細に証明されたと報道。それに対してロシア政府が、先般のパナマ文書の疑惑に対してと同様に「欧米の反ロシアのキャンペーンだ」と、またまた虚しい陰謀論で反発しているというのが現状です。
 そのため、ドイツのメディアなどでは、「国際オリンピック委員会はこの夏のリオ・デジャネイロの大会にロシアの参加を拒否すべきだ」との要求が起こっていると→シュピーゲル誌電子版が、本日伝えています。 

 フランス当局の捜査によって、これからもっと詳しい事実が明らかになってくるでしょうが 、ドイツの報道によれば、五輪決定の前にロビー活動を行っていたディアクの別のもう一人の息子が、投票で東京と競合したトルコ側に票のとりまとめを名目に賄賂を要求し、トルコ側が 断ったため日本へ票を持って行くことを証明する記録文書を捜査当局が握っているとのことです。つまり日本日本側が賄賂金の支払いに応じたのではないかとの疑惑が、かなり確実なものとし て浮上したのです。

 これら一連の報道を見ると、折りも折り国際調査報道の大きな成果である→「パナマ文書」の公表と並行して暴露されたこの疑惑との関連にも思い当たります。
暴露されたパナマ文書にはこの疑惑を裏づけるものはないでしょうが、そこで明らかになった電通などが、オフショアーの会社を多く設立して活動しているのと、良く似た構造であることが判ります。
 この送金疑惑も電通関連の事業のひとつとして実施されたととのことですが、ダミー会社を通じて賄賂などの資金をやり取りするやり方はまったく同じです。近いうちに言い逃れの出来ない全貌が暴かれ、日本は賄賂で五輪開催を買収したと報じられる日が、間もなく来るのではないかとわたしは、いま危惧しています。

 そうなれば、下手にもみ消し工作を行ったり、無理矢理開催を行おうとしたりすると、東京五輪ボイコットの声が起こることも間違いありません。

 そうなる前に、日本政府と日本のオリンピック委員会は、世界の世論が納得できる調査事実を公表し、そこで、賄賂で五輪開催を買収したことが明らかになれば、潔く不正を認めた上で、決選投票で破れたトルコへ開催権を譲渡したいとの意思表示をすべきであると思います。

 安倍政権と舛添都政には致命的な痛手であっても、それこそが日本の名誉と信用を保つ唯一の途なのです。 

 そしてまた、そうすれば東北地方の大震災の復興、フクシマ原発の廃棄、さらには熊本地震の被災地の復興への人的、財政的余力をもたらすことになるのです。

この疑惑報道の震源地がドイツにあることが判りましたので、数日中に報告します。 
18日追記:震源について→次に報告しました

 

2016年5月8日日曜日

317:パナマ文書の実名公表(検索先あり)で脱税者天国が地獄になる本震の始まり。これはすべての庶民の生活にかかわる問題です。


 9日追加です
   ICIJが9日に公表したデターベースの検索は→こちらからどうぞ。 
 ここで例えば、MItsubishi ,Sumitomo ,Itochu などで検索して、結果の会社名をクリックすれば、脱税天国の疑惑がある会社の名前と所在地が出てきます。

11日追加です:
  下記にある7日の「南ドイツ新聞」に掲載されたパナマ文書提供者の声明文をIWJが
同紙の→ネット版の英文から翻訳して掲載されています。こちらです→ 日本語翻訳文
IWJ翻訳チームのみなさまご苦労様でした。とても良い翻訳です。
これは本来ならば、ICIJと協力関係のある共同通信ないしは朝日新聞が、南ドイツ新聞同様にきっちりと全文を紙面化すべきなのですが、どうも腰が引けているようですね。
またまた、しかる筋からの圧力で上の方からブレーキがかかっているのかもしれません。

 『南ドイツ新聞』が国際調査報道ジャーナリスト連合/ICIJと共同でパナマ文書の内容の暴露を始めてから、かれこれひと月になります。
 以来、世界中に激震が走りましたが、それは余震でしかなく、明日9日(日本時間10日未明)に、いよいよ文書で確認できる世界中のタックスへイヴンの全利用者の実名が公表されることによって、脱税者天国が地獄となる本震の始まりとなりそうです。
 これは、以下のように国際金融の歯止めのないグローバル化の結果、世界中で亢進する貧富の拡大のその病根にメスを入れるものですからどこの社会においても対処すべきとてつもなく重要な課題なのです。世界中の人々の生活に直接影響する今世紀の最大の問題なのです。この問題が大金持ちの問題だというのは大間違いで、庶民のだれにも直接かかわる問題なのです。またこれを機に国連機関も加わり、歯止めをかけない限り、近いうちに世界経済は腐敗の極に達して取り返しのつかないことになるのは必至です。

 わたしも同紙を講読していますが、毎日の報道に目を通すだけで、この史上最大の暴露であり、このジャーナリズムの挑戦について、深い関心はあっても報告することができませんでした。というのは、そのころわたしはドイツとヨーロッパの難民問題について原稿を執筆中でどだい物理的に余力がなかったからです。
 
 のっけから我田引水となりますが、本日8日に発売された『世界』6月号にその報告が掲載されていますので、関心のある方はお読み下さい。また同号には、合田寛氏の「パナマ文書が浮き彫りにしたオフショア・ヘイブンの秘密世界」という報告も掲載されていますので合わせてお読み下さい。
『世界』2016年6月号271頁
さて本題ですが、「南ドイツ新聞」の中心となった記者ふたりがキャンペーン開始とほぼ同時に、彼らと親しい出版社から、暴露に至る背景を書いた本を発刊し,当然ですがベストセラーになっています。→Panama Papers
 同書の表紙と目次だけは、依頼されて仮翻訳したものがありますので、この末尾に添付しておきます。
 
 そこで先週の5月3日に著者の一人と、出版社の編集長がベルリンのドイツ外国人記者協会で記者会見しましたので、わたしも参加して背景の話しを聴き質問もしました。
右が著者フレデリック・オーバーマイヤー氏 Frederik Obermaier l.
まず驚いたのは、記者会見に臨んだ著者フレデリック・オーバーマイヤー氏(写真右)が1984年生まれの若い記者であることです。
 この記者会見の様子は、わたしの隣りに座っていた共同通信のドイツ語堪能な櫻山ベルリン支局長が、わたしの質問への回答も含めて、その場であっというまに記事を書いて送ってしまったので、→日経掲載分から以下それをお借りします。優秀な若者にはじいさんはまったく太刀打ちできませんね。
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安全ために合同取材 パナマ文書入手記者が会見


【ベルリン=共同】タックスヘイブン(租税回避地)に関する膨大な資料「パナマ文書」を入手した欧州有力紙、南ドイツ新聞の記者フレデリク・オー バーマイヤー氏が3日、ベルリンで記者会見し、国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)との合同取材を選んだのは「自分たちや家族(の安全)を守るた めだった」と語った。

資料には、麻薬や武器の取引をする者など「記者1人を消すくらいはいとわない」危険な人物が含まれていたため、報道を継続する上でも約400人の記者とデータを共有することにメリットがあったという。

 オーバーマイヤー氏は南ドイツ新聞で調査報道を担当。パナマ文書は1977年以降に租税回避地21カ所に設立された法人約21万社に関する書類1150万通に及び「史上最大のリーク」とされる。

  社内では、合同取材に反対し、独占的に報道すべきだとの声もあった。オーバーマイヤー氏は「記者は皆、エゴイストだ。自分にとっても重大な決断だったが、 合同取材をしなければこれだけ幅広く調査するのは不可能だった」と振り返った。世界中の記者と資料を共有しながら事前に情報が漏れなかったのは「奇跡だ」 と話した。

 南ドイツ新聞によると2014年末、匿名の人物が「私の持っているデータに興味があるか」と同紙に暗号通信で接触。租税回避地の法人設立を代行する中米パナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」の資料が提供された。

 これを受け南ドイツ新聞が、共同通信も参加するICIJに合同取材を要請、ロシアのプーチン大統領周辺など各国首脳の疑惑報道につながった。約80カ国の報道機関による取材が続いている。
 
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  この記事で「情報が漏れなかったのは奇蹟だ」とあるのは、わたしの質問への回答でした。これに付け加えておくと、秘密保持は奇蹟的に成功したが、公表前から噂はかなり流れていたとのことです。一例として、「公表前に裏取りのために、プーチン大統領のスポークスマンにメールを送ったのは、ほかならぬ私でした。それもありロシア政府筋から噂もでたようで、かなり準備もしていたようです」とオーバーマイヤー氏。また「モスクワのロシア人記者は、公表直後に身の危険もあるので数日間雲隠れした」とのことで、国によっては危険が高いので心配しているとのことです。

 さて明日からの実名公表で「本震」が始まり、これは熊本地震ではありませんが、全貌が暴かれるまでに、おそらく数年続くでしょう。それだけ膨大な内容なのです。
ただ、今地獄の奈落を覗いて震え上がっている脱税者への情報として、オーバーマイヤー氏によれば、実名と所在地は公表するが、その根拠であるオリジナルの資料(契約書やパスポートのコピーなど)は一点も公開しないとのことです。理由は、オリジナルを公表すると提供者を特定される危険性があるからだそうです。
 
 ただし、それで安心して言い逃れができると考えるのは甘過ぎます。以下のように提供者が条件さえ満たされれば、直接捜査当局に証拠を提供すると声明を出しているからです。もしそうなれば、偽証罪で追訴されて追徴金だけでは済まなくなりますので、名前が出たら正直に白状した方が賢明です。 その点を警告しておきます。故意であろうとなかろうと脱税は脱税ですから、潔くしたほうが利口です。

 わたしも若い頃に「オランダ人『慰安婦』の史料」を暴きましたが、嘘をつくのが国益だと勘違いしている隠蔽体質の日本政府が、それを認めるまで何と20年以上もかかっています。 このブロクでも→こちらと→こちらで報告したとおりです。

 さて、この資料の提供者が昨日7日付けで初めて「革命を前に」と題する長文の声明を出しています。これが「南ドイツ新聞」では文芸欄の一面を使って掲載されました。
南ドイツ新聞2016年5月7日
この声明に関しては、産經新聞のベルリン特派員の宮下記者が早速、ベテランらしく端的にまとめた記事を書いていますので紹介しまのでご覧ください。

→情報提供者が初声明 「パナマ事務所は無数法を犯した」 捜査協力と自身免責を要求

南ドイツ新聞にもドイツの税務当局から情報提供の申し出があったのですが、「情報源秘密の原則と、情報提供者の保護のためその場で断った」とのことです。声明では、「その姿勢はまっとうであるので、提供者を保護するとの条件によってはこちらから提供しよう」とするものです。このような声明も前代未聞です。

 上記の『世界』6月号の会田寛氏の報告でも、脱税者天国に「集積している資金は2000兆から3000兆円もの巨額に達する」とあります。これは膨張する日本の本年度国家予算の20から30倍もの驚くべき金額です。
 この内どれだけが脱税対象になるかは判りませんが、いずれにせよきっちりと課税されて、その税収がまともに配分されたなら、現在世界中で急速に進んでいる極端な貧富の差とそれによる社会危機の解消に大きく役立つことは間違いありません。情報提供者のモチーフ/動機もそこにあると声明で述べていることを付け加えておきます。
 
 会田氏も、今月末の伊勢志摩サミットで、新しい国際ルールを構築することを求めています。議長国の日本の安倍首相が、本気でこれを議題として取り上げるとはおもえないのですが、注目しましょう。キャメロン首相も追いつめられて父親の天国利用を認めざるを得なかったようなありさまですから、心もとないこと甚だしいのが現実でしょう。

 さてドイツでベストセラーとなっている『パナマ文書』ですが、記者会見で配布された版元の出版社の資料がこれです。
  英文ですのでクリックして拡大してお読み下さい。これによると記者会見当日までに、世界中の12カ国の出版社が翻訳権を取得しており、日本では角川書店から出版されるとのことです。イタリアとオランダではすでに翻訳も終わっており、今月16日には発売されるとあります。アジアでは日本と韓国と台湾での翻訳が決まっています。
 上記写真の左の編集長が記者会見の後での立ち話で「角川とはどんな会社か」と聴くので、「大手のひとつです」とだけ答えておきました。彼によると日本からは6社が入札に参加したそうで、落札の金額を聴くと「それこそ企業秘密だよ」と笑っていました。良い翻訳がされることを願っています。
なにしろ、この史上最大の暴露にいたる舞台裏の実情を知るには必読書です。当事者でなければ判らない小説より奇なるドキュメントです。一気に読めます。

 以下が、わたしによる本書の表紙と目次の追字の仮翻訳です。
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  Bastian Obermayer | Frederik Obermaier
バスチアン・オーバーマイヤー、フレデリック・オーバーマイヤー
(訳中:この二人の著者の姓は綴りが異なっても発音は同じで、南ドイツ新聞の同僚記者。バスチアンに最初のコンタクトがあった)
 Panama Papers
    パナマ文書
 Die Geschichte einer weltweiten Enthüllung
    ある世界規模の暴露の物語

【いかにして私たちは首相たち、独裁者たち、国際サッカー連名の役員たち、コンツェルン統率者たちと超富裕者たちの隠された大金を見つけだしたのかーそしてプーチンの側近の秘密の資金も】




Inhalt目次
Prolog 前書き7
1. Start 発端17
2.Wladimir Putins rätselhafter Freund ウラジミール・プーチンの謎の友人24
3.Schatten der Vergangenheit 過去の陰32
4.Die Lügen der Commerzbank コメルツ銀行の嘘45
5.Syriens Krieg und Mossack Fonsecas Beitrag シリアの戦争とモサックフォンセカの貢献56
6.Von der Waffen-S S zur C I A nach Panama 武装親衛隊からCIAに向かってパナマへ76
7.Der geheimnisvolle Agent 秘密に満ちたエージェント91
8.Die Spur nach Nyon(スイスの)ニヨンへの手がかり107
9.Vom Fischen und Finden und von ganz großer Kunst 漁と発見そして非常に偉大な芸術作品114
10.         Das Weiße Haus im Rücken ホワイトハウスを背後に121
11.          Wie die Funken sprühen火花が飛び散るように 129
12.         Angst und Ängste恐怖と多くの恐怖 139
13.         Die Siemens-Millionen シーメンスの百万ドル148
14.         Helfer und Komplizen 援助者と共犯者159
15.         Geheimtreffen mit Alpenblick アルプスを標榜する秘密会合172
16.         Die Kanzlei des Bösen 悪の弁護士事務所182
17.         Spirit of Panama パナマの精神193
18.         Die Welt ist nicht genug 世界は十分ではない198
19.         Die Ausbeutungsmaschine 搾取の機構207
20.         Geheime Treffen im Komitèrom (リリハンマー/ノルエーの)「委員会の部屋」での秘密会合223
21.         In der Gewalt der Monster 化け物の暴力の中で231
22.         Der rote Adel 赤い貴族237
23.         Die Gasprinzessin und der Schokoladenkönig ガスの王女とチョコレートの王様247
24.         Deutschland, deine Banken ドイツとその銀行257
25.         Der Beutezug der Finanzwikinger 金融バイキングの盗賊行267
26.         Spuren ins Nichts 無への痕跡276
27.         Bund der Ehe, Bund des Geldes 婚姻の結束、金の結束283
28.         Star, Star, Mega Star スター、スター、メガスター294
29.         Der vierte Mann und die FIFA 第四の男と国際サッカー連盟299
30.         Die 99 % und die Zukunft der Steueroasen 99%と税金(脱税)オアシスの未来308
Epilog後書き 319
Dank謝辞 332
Glossar 語彙注釈335
Anmerkungen 脚注339




 

 


 








2016年5月5日木曜日

316:ベルリンで「安倍は辞めろ!」抗議行動の写真報告 Abe Abtreten! Protest in Berlin:追加情報:無視された訪問 、ロンドンでも抗議行動





*8日追加:翌5日にはロンドンでも抗議行動がありました。一番下に情報があります。


本日、5月4日、伊勢志摩サミットの根回しのためにドイツを訪問した安倍首相に、辞任を要求する抗議行動がベルリンで行われました。以下、写真で報告します。

場所は安倍首相と「随行ぶら下がり政治部記者団(これについては一番下をご覧ください)」が宿泊するホテルの前です。
 ちょうど2年前の訪独の際は、首相官邸前での→「安倍首相訪独歓迎抗議デモ」でしたが、今回はどういうわけか、時間もない強行軍であるのにベルリンから車で1時間以上も離れた迎賓館にドイツ政府との会談を移しました。
 その理由のひとつは、前回の抗議行動が日独のメディアで報道され、とってもみっともない思いをしたので、ドイツ政府に工作して、そうしてもらったのではなかろうかというのが、ベルリンのジャーナリストたちの間ではささやかれています。
そこで、空港から宿泊先のホテルの前での抗議行動となったのですが、わずか一日足らずの前の呼び掛けにもかかわらず、約50人の日独韓国の主に女性たちが参加しました。
今回は、「歓迎」の雰囲気はまったく無くなり、「安倍は即時辞任せよ!」との厳しい抗議となっています。
それも当然で、このデモに現れたプラカードでも、ご覧のように「川内原発即時停止せよ」、「慰安婦問題の真の解決を」、「憲法を改悪するな」、「秘密保護法を撤回せよ」と続き、ついに「嘘つき安倍」、「日本に良心はあるのか?」とまで、女性たちの怒りが募っていることがよく出ていました。
つまり、「安倍政治には良いことひとつもないのですぐ辞めてほしい」との国際世論が、この小さな抗議にも顕著です。戦後日本の歴代首相でこれほどまで嫌われた人物は、ちょっとわたしの記憶でもありません。明らかに末期症状と言えましょう。
これは、日本だけではなくて、世界の声です。
向かい側がホテルです。このホテルもバブル時代は一時的に日本資本が買収しましたが、弾けてまた売却した歴史があります。
このスローガンは、今や世界の普遍的な女性たちの常識です。
マイクをとる女医さんは「何でこんな政治家を日本の有権者は選ぶのか、わたしにはさっぱり理解できない。日本人はもう少しお利口なはずだ」と述べていました。ニッポンジンとしては返す言葉もありませんね。
そろそろ、到着しそうだ。

横断幕も次々と長くなります。
ついにバス停の前まで。
抗議の声は一段と高くなります。


車道の向こうのホテルに首相一行の車列が到着。横断幕を高く掲げて大声で抗議。
「アベハヤメロ!!」と日本語で大声。TSUNAMIに続いて国際語になりそうです。

お巡りさん、両車線を封鎖。日本の皆さんに見ていただきたいのは、警察官の背中の数字です。この背番号で誰であるかが特定できます。これで警察官の勤務中不法行為を防ぐ工夫です。日本の警察も見習わねばなりません。

先導のパトカーが見えますね。警備の警察官も、デモ隊が車道に出て来るのを警戒。
ここで、抗議は最高潮となりました。女性の声は高いですからね。
面白かったのは、今回の警備担当の警察官が解散の時に主催者たちに、「皆さんの主張はしっかり聴いて、よく理解できました。ご苦労様でした」というので、「そちらこそ、抗議の声は安倍に聴こえたでしょうか?」とが訊ねると「ホテルの入り口で首相が車から降りる時には良く聴こえていました。では次回までごきげんよう」とまったくの模範的な民主警察の紳士的ふるまいでした。警察官たちもデモ隊に共感していることが顕著でした。
おまけです。デモ隊が解散した頃に、ようやく随行の記者団らしい一行が到着。せっかくの光景を見逃してお気の毒でした。彼らは、安倍首相の国際大名行列に随行する荷馬車についた瓢箪のようなものです。荷馬車につれて上下左右に揺れるのです。だからその程度の報道しかできません。荷についた瓢箪記事と命名しましょう。
クリックすればパノラマで見ることができます。
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5月6日、情報を追加します。

上記の記事は一度に非常に多くのアクセスがあり、特に警察官の名札と番号について興味を持たれている読者が多いので、すこしくどくなりますが以下の情報を順次追加させてください。

  ドイツ側発言が伝わらない偏った日本の首相官邸の記録
 
 それに触れる前にひとつ。、ドイツは昨日の5日が祭日で新聞も休刊が多く、安倍訪問から一日おいた本日の報道でも、訪問とその内容についての報道はゼロです。要するに安倍訪問はドイツメディアから徹底的に無視されたのが実情です。つまり日本政府と日本メディアの独り相撲で終わっています。これも前代未聞の記録的出来事です。
 
 そこで、連邦首相府のサイトで、メルケル首相との記者会見の全記録を読んでみました。
ドイツ語ですが、ここには→「メルケルが安倍首相を歓迎」とあり、会談の写真とともに、会談内容は簡単に「経済問題が中心であり、また女性の役割についても議題となった」とあるだけです。ドイル政府の関心の在処が示されています。さて記者会見は終了後直ぐに→全記録が掲載されています。26分の記者会見での安倍首相の発言も日本人記者の記者の質問も同時通訳の速記の全部をそのまま読むことができます。
 
 他方で日本の首相官邸の記録はどうなっているでしょうか。
日独首相の→共同記者会見が記録されています。ここには内閣広報室の記者会見のビデオを録画で見ることができます。ところが、メルケル首相の発言も、ドイツ側記者の質問の日本語への翻訳は全くなく、ドイツ側の発言内容が一切不明です。文字になっているのは会見冒頭の安倍首相の発言だけです。要するに安倍首相の発言だけが一方的に掲載されているだけです。「機動的財政出動」を強調する安倍首相に対して、メルケル首相がさらりと論理明快に肩すかしの回答をしていることがさっぱり伝わりません。

 つまり、ドイツ語が理解できない日本国民には、ドイツ側発言が一切伝わらないことになっています。両政府の情報公開のありかたの落差がこんなところにも顕著に出ています。
もし、ドイツ政府がでこのような偏った情報伝達をすれば、メディアからたちまち批判されることは当然ですし、そもそもそんなことはドイツではあり得ないことです。
すなわち、安倍首相官邸は、自国民と訪問先の政府と国民を広報で愚弄しているのです。
 即刻、この政府には退陣していただきたいものです。

 以上6日に追加しました。続きは後ほど。

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7日 に追加します。
警察官の名札と番号については、長くなりすぎるのと、時間がないので、稿を変えて後日時間をかけて報告することにしますのでご承諾下さい。

そこで、上記の4日の抗議行動への追加情報です。

この日のデモでのシュプレヒコール(これドイツ語であることご存知でしたか)の紙切れです。下の翻訳のように何しろドイツ語と日本語がごちゃまぜになるので、こんな小道具を準備するのです。主に日本人以外の参加者のためのものです。
  1川内原発停止せよ!すべての原発を停止せよ!
  2川内止めろ!原発止めろ!
  3憲法変えるな!憲法守れ!戦争を繰り返さないぞ!
  4安倍は辞任すべし!辞めろ、辞めろ、安倍!
  5「慰安婦」に正義を!日韓合意撤回!
当日ひょっとしたら安倍氏も聴いたかもしれない重要な証拠ですね。
そこで このブログの愛読者である内閣のその筋のみなさまへのサービスとして、ちゃんと翻訳付きで付け加えておきます。お礼は無用です。

 もうひとつおまけです。下の読者のコメントに「ますあき」さんと称する方が、意味不明なことを書かれていますが、どうやら「安倍をに辞めろというのは「左翼」だとの思い込みがあることだけは判りました。
そこで2012年7月のデモに参加した一人のドイツ人の写真を挙げておきましょう。日の丸のはちまきに「日本大好き」のシャツを着ています。 日本を愛するがゆえに反原発を唱えるドイツ人青年は、はたして「左翼」なのでしょうか?
反原発デモに日の丸を持ってくる「日本愛国外国人」は彼だけではありません。フクシマ事故の後になっても反原発に立ち上がれないような日本のだらしない反愛国右翼のお手本にしてほしいものです。

ついでにもうひとつ。この写真をご覧ください。
 これは、大震災の直後、まだフクシマの水素爆発が続いている2011年3月14日のベルリンの首相官邸前で目にした4歳ほどの男の子の姿です。この写真はその後、広く紹介されたものです。
その時の情景の報告はこちら→「世界共通語のヒバクシャと日の丸」をご覧ください。
「ますあき」さんからのご意見をお待ちします。
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8日の追加です。
ベルリン訪問の翌日の5日にはロンドンの首相官邸前で日韓市民の抗議行動があったようです。詳しくは→こちらをご覧ください。

      一枚拝借します。これ以外の写真も見ることができます。

日本山妙法寺のお坊さんを始め、みなさまご苦労様でした。