2012年12月26日水曜日

138:ドイツ放射線防御協会からも下地准教授ら釈放要求と署名の呼びかけ(翻訳付き)/Aufruch für Freilassung der Atomgegner in Japan von Sebastian Pflugbeil/2人釈放1人起訴さる 2freigelassen u.1er angeklagt

 Eilmeldung: Prof. Shimoji und noch ein Inhaftierter N.sind am 28.Dez. um 19 Uhr Ortzeit in Osaka freigelassen. Aber Einer H ist leider angeklagt. Das bestätigt Prof. Shimoji selber per Twitter :https://twitter.com/mojimoji_x
Also Unterschriftaktion per Internetz dauert weiter für den Angeklagten H.

速報:下地准教授とN.さんが12月28日19時頃釈放されました。しかしHさんは業務威力妨害で起訴されました。下地さんが自らツイートで確認しています:
 https://twitter.com/mojimoji_x
したがって、ネットでの釈放要求の署名活動はHさんのために続けられます。日本語での署名は:http://keepcivicactivity.jimdo.com/からです。(28日追加)
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 昨年の秋、野田内閣のガレキ拡散焼却問題で→日本政府へ緊急の勧告を出し、日本に大きな影響を与えたドイツ放射線防御協会会長のセバスチィアン・プルークバイル博士が、大阪でガレキ焼却に抗議して不当に逮捕された下地真樹准教授らの釈放要求の署名をドイツで呼びかけ、また連帯のメッセージを日本に送りました。
以下、後半の連帯のメッセージだけを取り急ぎ翻訳します。どなたかの翻訳と重複する可能性もありますがご容赦下さい。日本での拡散お願いいたします。

Aufruch für Freilassung der Atomgegner in Japan 
von Sebastian Pflugbeil
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Liebe Freunde,
in den vergangenen Wochen sind mehrere Demonstranten in Osaka festgenommen worden, die gegen die Verbrennung von kontaminiertem Schutt aus der Fukushimaregion in der Müllverbrennungsanlage am Rand von Osaka protestiert haben. Nach allem, was ich bisher in Erfahrung bringen konnte, waren diese Verhaftungen völlig überzogen, die Leute sitzen immer noch in Untersuchungshaft. Für die Freilassung gibt es im Internet eine Petition, um deren Mit-Unterzeichnung meine japanischen Freunde bitten. Das ist der Link dazu:
http://keepcivicactivity.jimdo.com/english/


Helen Caldicott hat sich zu dem Fall folgendermaßen geäußert:

Statement from Dr. Helen Caldicott in support of Professor Shimoji

Professor Shimoji is a brave and moral man who is worried about his students and future generations. It is imperative that he be supported in his quest
to halt incineration of radioactive waste in Osaka and elsewhere in
Japan as this will add to the misery, sickness and deaths that will be
the Fukushima legacy.
Helen Caldicott

(zu finden auf der Seite
http://fukushimavoice-eng.blogspot.jp/
zunächst kommt ein leeres Blatt, dann muß man home anwählen, dann kommen mehrere Texte zu der Geschichte, auch Briefe von Prof. Shimonij, dann kommt der Text von Helen Caldicott)

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Ich habe zu der Geschichte folgenden Text nach Japan geschickt (er wird gerade übersetzt):
私はこの問題で以下のテキストを日本へ送りました。(目下翻訳中)

(以下日本への連帯メーッセージ本文と和訳)
Ich habe Professor Shimoij in Osaka kennengelernt. Er machte auf mich einen sehr besonnenen Eindruck. Wir teilen die Sorge um die Auswirkungen der Verbrennung von kontaminiertem Müll aus der Fukushimaregion. Ein Teil der Radioaktivität wird über den Schornstein in die Umwelt gelangen, der andere Teil über die Asche ins Meer. Dabei werden sowohl die Arbeiter der Müllverbrennungsanlage als auch die Anwohner im weiteren Umfeld unmittelbar gefährdet. Niemand kann garantieren, daß die freigesetzten Radionuklide nicht auch in die Nahrungskreisläufe im Meer gelangen.
 Ich war sehr beeindruckt, wie detailliert sich Prof. Shimonij mit dieser komplizierten Materie vertraut gemacht hat und habe in unserem Gespräch viel gelernt.
Ich appelliere an die verantwortlichen Behörden in Osaka, den Protest gegen die Müllverbrennung nicht zu kriminalisieren. Die jungen Familien mit ihren kleinen Kindern, die ich bei durchweg friedlichen Demonstrationen in Osaka beobachtet habe, haben gute Gründe, besorgt zu sein.
 Japan muß ebenso wie Deutschland nach Fukushima neue Wege beschreiten – das eröffnet ausgezeichnete Möglichkeiten der Zusammenarbeit zwischen unseren Ländern. Ich hoffe auf die Weisheit der Regierenden in Japan und Deutschland, mit der Bevölkerung gemeinsam diese neuen Wege zu erschließen.
Weihnachten wäre eine gute Gelegenheit, Professor Shimonij und die anderen verhafteten Demonstranten freizulassen. Alle noch nicht geklärten Fragen können dann ebenso geklärt werden. Ich grüße Professor Shimonij und seine Freunde und die Familien der Verhafteten und werde sehr aufmerksam verfolgen, was mit ihnen geschieht.

Sebastian Pflugbeil


私は下地教授とは大阪で知り合いました。彼は非常に慎重で落ち着いた印象を私に与えました。私たちは福島地域からの汚染されたガレキの焼却処理の影響に関する懸念で一致しました。放射能の一部が排気口から周辺に漏れ、他の一部は焼却灰から海に到達するからです。 その際、廃棄物焼却施設の労働者はもちろん、広範囲にわたる住民も直接危険にさらされます。まただれひとりととして拡散した放射性核種が海中からも食物連鎖へ侵入しないと保証することはできません。
私は下地教授がどれほどよくこの複雑な物質について理解されているかについて非常に強い印象を得ましたし、私は彼との対談から多くを学んだのです。私は責任当局に対して大阪での廃棄物焼却に反対する抗議を犯罪化しないよう呼びかけます。私が大阪での全般に平和的なデモで観察した小さな子供たちを持つ若い家族たちには彼らが憂慮するに十分な理由があるのです。
 日本はドイツと同様にフクシマの後に新たな道に踏み込まねばなりません=これは私たち両国の協力にすばらしい可能性を開いています。わたしは日本とドイツの政府に、国民とともにこの新しい道を開拓する英知を希望するものです。クリスマスは下地教授と他の逮捕されている抗議者たちを釈放する良い機会かもしれません。そうしてこそまだ解明されていない問題が解明されうるのです。
下地教授と彼の友人たち、また逮捕されているみなさまのご家族にあいさつを贈りますとともに、私は彼らに何が起こるかを非常に注意深く追跡いたします。

セバスチィアン・プルークバイル
  (以上が日本へのメッセージの和訳:訳責は梶村太一郎)

(以上に次のドイツの友人への補足が付けられていますのでこれも訳しておきます)

Die Stimmung in Japan ist sehr niedergedrückt wegen der unglücklich verlaufenden Wahlen. Unterstützung von außen wird dringend erbeten.

Mit guten Wünschen zum Neuen Jahr
Sebastian Pflugbeil

日本の雰囲気は不幸な経過をたどった選挙のため大変に落ち込んでいます。外からの援助は緊急に要請されています。

良い新年をお迎え下さい
セバスティアン・プルークバイル


 

2012年12月25日火曜日

137:日本の悲劇(1)井戸川町長不信任決議と双葉町民へのメッセージ/双葉を救い日本を救おう/追加情報あり

 日本社会の悲劇は、どのような社会であれ市民がおびただしい犠牲を払って初めて民主主義を獲得し確立できるものだとの体験と認識を、主権者がいまだに持っていないことにあるとわたしは考えています。
 12月16日の国政選挙による自民党と安倍晋三極右反動政権の復活も、根本的には有権者のこの認識の欠落にあるとおもいます。3・11の原発震災でおびただしい犠牲が強いられたにもかかわらず、結果として日本の住民はさらにおびただしい犠牲を強いられることが明らかな選択をしたことにこれがよく現れています。民主主義未熟社会の悲劇です。
これは改善が必要な国政選挙制度以前の問題です。

またその4日後の20日には双葉町議会は井戸川町長の不信任決議案を8名の議員全員で可決しています。→福島民報の報道。

井戸川克隆町長は、フクシマ事故の最大の犠牲を受けた自治体の首長のとして、自ら大変な被曝(良く知られているように、彼はいまだに鼻血が止まらないだけでなく、実は体毛の欠落もあったとわたしは彼に近い人物から聴いています)をしながら、この体験で核問題の本質を見抜き、双葉町民の長期的な利益のために、命がけで断固として闘い続けている立派な政治家です。(右の写真は上記福島民報から借用させていただきました)

 彼は10月30日にはジュネーブの国連人権委員会で、フクシマ事故の現状をひとりの被曝体験者として「日本政府は人々が真実を知ることを望んではいない」と国際社会に訴えています。
日本の既成メディアは至極簡単に報道するか、あるいは無視しています。日本の大半の大メディアも真実を知らせることを望んでいないのでしょう。ジュネーブでの演説の記録は「みんな楽しくHappyがいい」さんが丁寧に文字起こしをされていますので→こちらをご覧ください。
また、演説は英文からドイツ語にも翻訳され→「放射線テレックス」12月号で公表されています。Ansprache vor dem Menschenrechtsausschuß der Vereinten Nationen in Genf の項です。

広島や長崎の市長はともかく、小さな自治体の長が国連機関で報告をすることは稀なことです。フタバの声は世界に届けられてるのです。残念ながらこのことの貴重な意義を双葉町議会は認識できないようです。

 今日の時点で井戸川町長は辞任か議会解散か決断をまだ表明していませんが、いずれにせよ犠牲者が一致団結すべきところで足を引っ張るのは実に愚かなことです。犠牲者たちが自ら墓穴を掘るのを見て、喜び笑うのはいったい誰なのでしょうか? 間違いなく原発事故の責任を取ろうとしない責任者たちなのです。これも民主主義未熟社会の悲劇といえましょう。

 さて、決議のあった日付で井戸川町長は町のホームページで「町民の皆様へ」というメッセージを公表しており、これも日本のメディアは伝えようとはしていないようです。
今日わたしのところにもファイルで届きましたので、万一町長が失職すると公式記録としては消されるかもしれないので全文を以下記録しておきます。

「目に見えるものは形や重みのあるもの価値が直ぐに判断できるものです。見えないものは未来です。一番心配なのは健康で、被ばくによる障がいであります。」 と町民の真の利益のために、非常に広い視野から無責任極まる日本政府を相手に、命がけで闘う町長が直面している、大きな困難と胸の内を町民に訴える貴重なメッセージです。このような政治家を失うことになれば、日本の民主主義構築にとって大きな損失であることは間違いありません。
 双葉が救われれば日本が救われます。その逆もまた真です。日本はその岐路に立っているのです。

(追加の情報です。12月25日)
*この不信任案決議に関しては天木直人氏が→「脱原発を唱えるものたちよ、いまこそ井戸川町長の下に結集せよ!」と書いています。

*2012年3月末に井戸川町長が彼の考えを非常にわかりやすくインタヴューで答えています。これを読めば彼の怒りと民主主義に関する全うな認識が誰にでも確認できます。→「双葉郡民を国民だと思っているのですか」。

*12月20日の双葉町議会の傍聴記を堀切さとみ氏が本日紹介されています。→ 「正しいことしているから叩かれる」。全く議論もなく可決してしまったようです。

*今年のベルリン映画祭で初公開され当時数回関連の報告(→68、→70、→71、→73)しました「フタバから遠くはなれて」の舩橋淳監督が、これに先立つ井戸川氏の双葉郡町村会議長辞任に関してブログで見解を12月9日と15日の2度にわたり表明しています。町長に近い人物の見方として貴重な意見です。→ここのNewsからご覧ください。(27日追加:舩橋監督は26日に町議会解散についての背景をまとめています。これは必見です。→ここです。拡散お願いします。)
 
*こんな騒動の中で、何と埼玉の高校校舎に避難しいまだに残っている年金生活のお年寄りたちの給食が有料になり寂しい正月になりそうだと本日、スポーツ報知が伝えています。→「双葉町民155人、震災最後の避難所を助けて」。耐え難く酷い仕打ちです。町議会の議員は井戸川氏を引きずり落とすような愚行を行いながら最も弱者の町民の最低限の利益のために力を出すべきです。以上が追加情報です。

*26日再追加:本日井戸川町長は町議会を解散しました。
毎日新聞の報道→「福島県双葉町:町長が議会解散」
なおこの井戸川問題については非常に重要なのでまた項を改めて追加します。)

(以下メッセージ引用)
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               町民の皆様へ

 町民の皆様、皆様の苦しみは計り知れないものです。毎日、皆様と話し合いができれば良いのですが、なかなか叶えられませんことをお詫び申し上げます。

 私が一番に取り組んでいますのが、一日も早く安定した生活に戻ることです。双葉町はすぐには住めませんが、どこかに仮に(借りに)住むところを準備しなければなりません。そこで、国と意見が合わないのは避難基準です。国は年間放射線量20mSvを基準にしていますが、チェルノブイリでは悲惨な経験から年間5mSv以上は移住の義務と言う制度を作りました。

 私たちは、この事故で最大の被ばくをさせられました、町民の皆様の健康と家系の継承を守るために、国に基準の見直しを求めています。この基準がすべてです。仮に住む場合は安全でなければなりません。子供たちには、これ以上被ばくはさせられませんし、子どもたちが受ける生涯の放射線量は大きなものになります。事故から25年が経ったウクライナの子供たちには働くことができないブラブラ病が多く発生しているそうです。

 私はこのようなことが一番心配です。町は絶対に事故を起こさないと言われて原発と共生してきました。しかし、今は廃虚にさせられ、町民関係も壊されました。自然も、生活も、生きがい、希望やその他すべてを壊されました。一方どうでしょう。これほど苦しんでいる私たちの思いは、皆さんが納得いくものになっていないのです。これを解決するのが先だと訴えています。

 私が皆さんに多くの情報を出さないと叱られていることは十分承知しています。出したくても出せないのです。納得のいくような情報を国に求めていますが、出してこないのです。国とは隠し事のない交渉をすることを求め続けてきています。町民の皆様を裏切ることは決していたしません。これから多くの情報を出していきます。

 放射線の基準に戻りますが、ICRP(国際放射線防護委員会)勧告を採用していると国では言いますが、国際的に採用している訳ではありません。ヨーロッパには独自の基準があり、アメリカでも自国の基準を作って国民を守っています。最近のICRP勧告では日本を非難しています。もう1~20mSvを採用しなさいと言っています。これは大変なことで、区域見直しも賠償の基準も変わってきます。
 
 このような中で冷静にと言っても無理かもしれません。このような環境に置かれているのだから、皆さんの要望を常に政府、与党には伝えてきました。政争に振り回されて進んでいません。

 福島県内に避難している町民を県外に移動してもらう努力はしましたが、関係機関の協力は得られずにいます。しかも盛んに県内に戻す政策が進行しています。県に理由を聞いても納得のいく返事は来ません。町民(県民)の希望を国に強く発信して頂きたいと思います。

 町民の皆さん、損をしないでください。財産には目に見えるものと見えないものが有りますので、区別しなければなりません。目に見えるものは形や重みのあるもの価値が直ぐに判断できるものです。見えないものは未来です。一番心配なのは健康で、被ばくによる障がいであります。ウクライナでは障がいに要する費用が国家の財政を破綻させるような事態になっています。今のウクライナが25年後の日本であってはならないのです。子供に障がいが出ればとんでもない損害です。この見えない、まだ見えていない損害を十分に伝えきれていないもどかしさがあります。まだ発症していないからとか、発症したとしても被ばくとは関係がないと言われる恐れがあります。水俣病のように長い年月をかけて裁判で決着するような経験を町民の皆さんにはさせたくありません。

 昨年の早い時期から町民の皆さんの被ばく検査を国、東電、福島県にお願いし、被ばく防止も合わせてお願いしてきました。しかし、思うようになっていません、原発事故による放射能の影響下に住むことについて拒むべきです。

 損について一部しか言いきれていませんが、一番大きなこと、何年で帰れるかについて申し上げます。今は世界一の事故の大きさのレベル7のままだということ。溶けた核燃料の持ち出し終了が見通せないこと。処理水をどうするのか、核物質の最終処分はどのようにいつまで終わるのかなど多くの要因を考慮して、木村獨協大学准教授が最近の会議の席上、個人の見解として双葉町は場所によっては165年帰れないと発言しました。私には可か不可の判断できませんが、大変重要な言葉だと思います。半分としても80年だとしたら、この損害は甚大なものです。

 また、被ばくの影響についても責任者に対して担保をとっておく必要があります。

 中間貯蔵施設については、議論をしないまま、調査だから認めろと言いますが、この費用の出どころを確かめることが重要です。この施設は30年で県外に出すと国は言っていますが、約束は我々とはまだ出来ていません。この施設の周りには人が住めません。六ヶ所村では2km以内には民家がないようで、双葉町では町の中心部が殆ど入ってしまいます。では、どうするのかの議論が先です。ボーリング調査を行うのは着工です。予算の構成を見ますと、整備事業の下に調査費が付いています。これは行政判断としては着工になります。着工の事実を作らせないために、私は非難覚悟で止めていることをご理解ください。

 十分すぎるほど議論して町民の皆さんの理解の下に進めるべきです。日本初の事業です。双葉町最大の損害で、確かな約束を求める事をしないまま進めてはやがて子供たちに迷惑をかけます。新政権とじっくり話し合いをして、子供たちに理解を貰いながら進めます。このように、私たちには大きな損害があることをご理解ください。

 寒さが一段と厳しくなりました、風邪や体力の低下に気をつけて予防を心がけてください。これからもお伝えします。

  平成24年12月20日       双葉町長 井戸川 克隆



2012年12月17日月曜日

136:「過去へ向かう右傾の動き」/ドイツ「南ドイツ新聞」の日本の総選挙に関する論評の翻訳/そしてメルケル首相は・・・


ドイツ紙「南ドイツ新聞」の東京特派員による日本の総選挙結果に関する12月17日同紙掲載分の論評を以下のように取り急ぎ翻訳します。原文の電子版は→こちらでこれにはロイター配信の映像もつけられていますが、それは省きます。

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Süddeutsche Zeitung 16. Dezember 2012 18:11

 Parlamentswahl in Japan 

  Ruck nach rechts in die Vergangenheit

Ein Kommentar von Christoph Neidhart, Tokio

日本の議会選挙   南ドイツ新聞2012年12月16日
過去へ向かう右傾の動き
東京、クリストフ・ナイトハルトによる論評

Konservativ bis stramm nationalistisch - bisher standen alle Regierungen Tokios rechts, doch sie haben sich zurückgehalten. Damit ist es nun vorbei. Der Wahlkampf der Siegerpartei LDP war vom bösen Ton und den Forderungen der Rechtsextremen geprägt. Und mit Shinzo Abe kommt ein Mann an die Macht, der von einem Japan der Vergangenheit träumt.
Japan rückt nach rechts, noch weiter nach rechts. Schon bisher waren die Regierungen stets konservativ, die meisten sogar stramm nationalistisch - auch die jetzt abtretende von Premier Yoshihiko Noda. Aber all diese Kabinette haben sich zurückgehalten.

保守的から強固な国家主義的まで=これまでの全ての東京の政権は右派であった、しかし彼らは抑制していた。しかしそれもここで終わりとなった。勝利した政党自由民主党の選挙戦は 悪質な響きと極右の要求に刻印されていた。そして安倍晋三という過去の日本を夢想する男が権力を掌握した。
日本は右傾化しており、さらに右傾化している。これまでも政権は常に保守的で、それどころか大半が強固に国家主義的であった=今退陣する野田明彦もそうである。しかし全ての内閣は抑制していた。

Mit diesem Klima ist es jetzt vorbei: Shintaro Ishihara, der einstige Bürgermeister von Tokio, der den Inselstreit mit Peking im Alleingang vom Zaun gerissen hat, sagt auch offiziell "Shina", ein Schimpfwort, wenn er von China spricht. Er fordert Atomwaffen für Japan und scheut sich nicht, laut über einen kleinen Krieg mit der roten Volksrepublik nachzudenken. Zusammen mit anderen Rechtspopulisten hat er den bösen Ton und die Forderungen der Rechtsextremen in den Wahlkampf eingebracht - und damit salonfähig gemacht.

このような雰囲気はここで終わった:これまでの東京都知事で、単独行動で北京との島を巡る争いの垣根を壊した石原慎太郎は、中国を語るとき「シナ」という蔑称を公然と使う。彼は日本に核兵器保有を要求し、赤い人民共和国との小戦争を考慮することもはばからない。彼はその他の右派ポピュリストたちと一緒に、この悪質な響きと極右の要求を選挙戦に持ち込んだ=こうしてそれらを社会に通用させたのである。

Seither kann Shinzo Abe von der Liberaldemokratischen Partei (LDP), Japans designierter nächster Regierungschef, endlich so reden, wie er denkt. In seiner erfolglosen ersten Amtszeit als Premier (September 2006 bis September 2007) hatte sich Abe noch nach China bequemt, um den Ausgleich zu suchen.
Das ist kaum mehr vorstellbar.

これにより日本の自由民主党の次期総理である安倍晋三は、彼が考えていることをようやく語ることができるのである。彼の失敗に終わった 最初の政権時(2006年9月から2007年9月)には、彼はしぶしぶながら中国との協調を追求した。もうこれもまずは考えられない。

Schon damals versuchte Abe, die Verfassung zu ändern. Ihr Paragraf 9 verbietet Japan jede Art Krieg, erlaubt ist nur die Selbstverteidigung auf dem eigenen Territorium. Abe will nicht nur diesen Friedensparagrafen abschaffen, er will auch die Menschenrechte beschränken und die Gleichberechtigung der Frauen streichen. Und in der Außenpolitik möchte er die sogenannte Kono-Erklärung widerrufen, mit der Japan eingestanden hat, dass seine Armee im Zweiten Weltkrieg Hunderttausende junge Frauen als Zwangsprostituierte aus Korea, China und Südostasien in Feldbordelle verschleppte. Kurzum: Der künftige Premier träumt von einem Japan der Vergangenheit.

すでにその当時、彼は改憲を試みようとしている。憲法9条は日本にあらゆる戦争を禁じ、自国領の自衛だけを許している。安倍はこの平和条項を廃棄しようとするだけではなく、人権を抑制し、女性の平等権を撤廃しようと望んでいる。そして外交政策では彼は、日本がこれによって自国の軍隊が第二次世界大戦時に朝鮮、中国そして東南アジアから何十万という女性たちを強制強制売春婦として野戦売春宿へ連行したことを認めた、いわゆる河野談話を撤回しようと望んでいる。手短かに言えば:次期首相は過去の日本を夢想している。

Keine nennenswerte Gegenbewegung

Die Regierungen in Tokio haben es bis heute versäumt, sich den Verbrechen gegen die Menschlichkeit ernsthaft zu stellen, die Japans Armee im Zweiten Weltkrieg begangen hat. Zwar haben mehrere Premierminister eher gewundene Entschuldigungen abgegeben, aber andere Politiker haben diese jeweils umgehend abgeschwächt.

語るに値する反対勢力の不在

東京の歴代政府は今日まで、日本の軍隊が第二次世界大戦で犯した人道に対する犯罪に真剣に対応することを怠ってきた。多くの首相たちが、遠回しに謝罪を表明はしはしたが、それらさえも他の政治家たちにより直ちに弱体化されてきた。

In den letzten Jahren erhöhten China und Südkorea den Druck auf Japan, es müsse seine üble Historie aufarbeiten. Zur Antwort flohen Japans Regierungen, die es seit zwei Jahrzehnten nicht schaffen, das Land aus seiner Dauerkrise zu führen, in den Nationalismus. Viele Wähler sind zwar empört über China, aber sie wollen keineswegs ein nationalistisches Japan.

ここ数年間、中国と韓国は日本に対し醜悪な歴史を克服しなければならないと圧力を高めてきた。 それへの回答として日本の歴代政権は、国を継続するこの危機から導きだすことにここ20年間成功せず、国家主義へと逃げ込んでいる。多くの有権者は中国に怒ってはいるものの、しかしながら彼らは決して国家主義的な日本を望んではいないのだ。

Eine nennenswerte Linke gibt es in Japan schon lange nicht mehr. Nippons Politiker erklären gerne, die Grundhaltung ihres Volkes sei eben konservativ. Sie haben dabei vergessen, dass es in der Nachkriegszeit starke sozialistische und kommunistische Parteien und eine wuchtige Studentenbewegung gab. Diese Linke hat sich nicht in Luft aufgelöst. Sie wurde einerseits unterdrückt und andererseits in den politischen Mainstream integriert und damit erstickt. Wie man heute weiß, half die CIA mit Geld, in Japan die Rechte an der Macht zu halten. Nur ein konservatives Japan ist eine zuverlässige Militär-Basis im Pazifik vor dem asiatischen Kontinent.

すでに長い間、語るに値する左派は日本には存在していない。ニッポンの政治家たちは彼らの国民の基本姿勢は保守的であると喜んで説明する。しかし彼らは、戦後に強力な社会主義と共産主義政党、それに激しい学生運動があったことを忘れている。これらの左派は霧散してしまったのではない。彼らは一方で弾圧され、他方で政治本流に統合され窒息してしまった。今日では周知のことだが、CIAはその資金で右派が権力を維持することを援助したのである。保守的な日本だけがアジア大陸に面した太平洋の信用できる軍事基地であるのだ。

Nach Fukushima wurde deutlich, wie Atomindustrie, Wissenschaft, Politik und Leitmedien unter eine Decke stecken: das "nukleare Dorf" Japan. Die Kungelei beschränkt sich nicht auf die Nuklearpolitik. Die großen Medien sind abhängig von der Industrie, sie waren stets eng mit der Partei LDP verbandelt - so eng, dass sie nach dem Regierungswechsel 2009 von der "Opposition an der Macht" schrieben. Sie haben den - keineswegs linken - Demokraten von Premier Noda nie eine Chance gegeben. Eine Gegenöffentlichkeit entsteht in Japan erst allmählich.

フクシマの後にはっきりしたことは、いかに原子力産業界、学界、政界、そして主要メディアがひとつの覆いの下で結託しているかである:すまわち「原子力村」日本である。大きなメディアは、常に自民党とつねに緊密に結びついている産業界に依存しており、2009年の政権交代時には「野党が政権に」と書いたほど緊密である。彼らは=全く左派でもない=野田首相の民主党にすら決してチャンスを与えようとはしなかった。これへの日本の対抗的な公衆的言論は、ようやくゆっくりと成立しつつある。(訳責:梶村太一郎)

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梶村のコメント:
ドイツの有力紙が、日本の大メディアを正面から批判した論評として、大メディアの上部の皆さんは、謙虚に耳を傾ける勇気がありますか? ほとんど無いでしょうね。それこそが国際社会で日本をここまで雪隠詰めにした大きな原因のひとつなのです。あなた方も古い過去を反省しないで戦後日本を生き延びた過去の亡霊なのです。
ここまでくれば、反原発デモの現場で「マスコミは帰れ!」と避難される惨状を恥じる感性を持っている現場の記者の皆さんの良心と勇気に期待するしかないといえましょう。

ここで採り上げたリベラル紙だけでなく、保守派の有力紙も同様にほぼ例外なく安倍政権を危険視しています。これだけでも安倍政権の日本が、世界共同体から剥離することは、初めから判り切ったことなのです。

メルケル首相「まず待ちましょう」17日首相官邸
それをよく示したのが、メルケル首相の本日(17日)の外国人記者協会との記者会見でした。日本メディアからの安倍新政権に関する質問に対して「新政権が何をするかまずは待ちましょう」と、また尖閣問題に関しては「とても複雑です」と極めて注意深く、冷静に答えました。
通常であれば、かつてドイツのハイリゲンダムでのG8で既知である安倍氏の再選を喜ぶとの、最低限の外交辞令もあってしかるべきですが、それもありませんでした。 すなわち安倍新政権は初めから、「何をするか判らない」と距離をおかれているのです。日本は無視されつつあるのです。寂しい限りです。
それはそうでしょう。眼を丸くして探しても、世界中で安倍新政権を歓迎する報道は、読売新聞とサンケイ新聞ぐらいしかないのですから。こんなことは少なくとも戦後史で初めてではないでしょうか。

なお、日本の右傾化を警戒する論調に関しては、→前回。またわたしの第一次安倍晋三政権批判は→こちらを参照して下さい。

135:総選挙の結果にさっそくベルリンで脱原発抗議集会/世界中が日本の右傾化警戒の論評

 本日12月16日の日本の衆議院選挙の結果は、世界中でほぼ例外なく没落しつつある日本の右傾化の現れであると論評されています。
これはドイツのシュピーゲル誌が東京特派員による電子版での報道→「日本の選挙・強硬派がカムバックを祝う」に使われているAP配信の写真です。
Der Spiegel ,AP

この写真につけられている本文を引用しての説明は次のとおりです:

Dabei hatten in Tokio wochenlang Hunderttausende Menschen gegen die Atomkraft demonstriert. Doch bei der Wahl - hier wirft ein Mädchen den Stimmzettel seiner Mutter in die Urne - spielte die Atomkraft eine kleinere Rolle als der Wirtschaftsaufschwung und die Außenpolitik.

東京では何週間も何十万人もの人々が原発反対のデモを続けた。しかしながら選挙では=ここでは小さな女の子が母親の投票用紙を投票箱へ入れている=原発は経済復興と外交問題よりは小さな役割しか果たさなかった。

この写真とキャプションが今回の総選挙結果の評価を象徴的に現していますので、引用しました。すなわち最悪の原発事故を起こしながら、原発問題が過小評価された総選挙での民意に、世界中が驚いているのです。
そしてこの評価は、保守から革新にいたるまでの大半のメディアでの一致した見方として、「第二次安倍政権は、祖先帰りして、借金大国の日本にさらに大借金を課そうとしており、公然と平和憲法を改悪して強行外交路線を宣言しているのは、懸念するべきことだ」と論評されています。
それら多くの中でもスイスのノイエチューリッヒ新聞の→「絶望からの停滞」と題する論評はその典型です。安倍氏の政策は経済的にも政治的にも「良くない兆候だ」としています。

総じて、フクシマの最悪の原発事故にもかかわらず、原発推進の自民党の反動右派が圧倒的多数で勝った日本に、世界中があきれているというのが実情です。 野田首相のハラキリ解散の結果今度は日本がハラキリ政権になるのではないかと危惧懸念されているわけです。
これは根拠のないことではありません。東条内閣の商工大臣で戦後戦犯となりながら、アメリカのCIAの手先として首相となった岸信介を誇りにする彼の孫安倍晋三政権が、再び古くさい借金政策と強硬外交で日本と世界を破綻に導くのではないかと危惧されるからです。
この選挙結果が日本の信用を一段と落としている事実を日本のメディアは知るべきです。アメリカよりもヨーロッパでの懸念のほうが大きいようです。

そこで、さっそくベルリンの反原発市民運動Antiatom Berlinが日本人の「さよなら原発」グループとともに、日本大使館前で集会を行い、日本の新政権にフクシマ原発の特に4号機の危険性を指摘し、周辺汚染地域からの避難と移住を促す要求書を届けます。

詳しくは以下の通りです。12月17日15時30分、ヒロシマ通り日本大使館前集合です。(あいにくわたし自身はちょうど同じ時刻に首相官邸での記者会見があり参加できませんが、矢嶋記者たちの報告に期待しますので、よろしく)

 →Kundgebungvor der japanischen Botschaft

 Atomkraftfreies Japan - SAYONARA Genpatsu

  Wahlen in Japan

Forderungen an die neue Regierung
Die Vorgänge im AKW Fukushima Daiichi haben viel verändert. Die Gefahren sind noch nicht gebannt, wie der Zustand des maroden Reaktorgebäudes 4 mit seinem Abklingbecken zeigt. Herabstürzende Brennelemente würden eine noch größere Katastrophe auslösen. Die Betreuung der Gesundheit der Bevölkerung, Evakuierung und Umsetzung der Menschen in hoch verstrahlten Gebieten außerhalb des mit einem Zirkel gezogenen Radius, und viele Punkte mehr bewegen uns und vor allem die hier lebenden japanischen MitbürgerInnen.

Die neue Regierung muss ihre Atompläne aufgeben, raus aus dem alten Fahrwasser und den Ausbau der Erneuerbaren Energie befördern.
Wird sich die neue Regierung den Herausforderungen stellen oder hinter das „Atomdorf“ der Gruppe von Geld-Macht-Atomlobby stellen? Tausende protestieren jede Woche auch für mehr Mitbestimmung und echte Volksvertreter statt selbstgefälliger Oligarchen.
Unsere Anliegen wollen wir vor die Botschaft bringen. Schreibt Eure Forderungen auf Schilder und bringt sie mit!

Am Montag den 17.12.2012 um 15:30 Uhr treffen wir uns bei der Botschaft an der Hiroshimastraße 6 und werden auch eine Petition übergeben.
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追加です。本日の日本大使館前での抗議集会の様子がビデオで見れます。
断片的ですが、→ここと、→こちら(全部で12本あります)です。



2012年12月15日土曜日

134:宇都宮けんじ・山本太郎・未来の党など脱原発候補に一票を/下地真樹准教授の即刻釈放を

 いよいよ、16日の投票日までに、あと一日となりました。本日(14日金曜日)も遠いベルリンから日本の選挙戦をモニターしましたが、投票日が近づくにつれ欧州のメディアも日本のメディアの報じる自民党単独過半数の予測にそって、安倍極右政権を危惧する報道が出て来ています。
ドイツ語圏報道でもシュピーゲル誌は→「フクシマにもかかわらず日本は右へ漂流」、また同誌は東アジアの軍事的緊張に関しても日中韓国のナショナリズムの台頭に関して→「未来の市場が危機地帯へ」、さらにウイーンのスタンダード紙は→「日本は古い海岸に座礁する」などとかなり詳しく報道し始めました。
 もし、大手メディアの予想通りの結果になれば、ましてや安倍政権が維新の会と国会で手を組むようなことになれば、日本はアジアだけでなく世界の民主主義国諸国からノン・グラータの国として見做され、本格的に孤立することだけは間違いありません。

それにしても選挙戦を遠くから観察してつくづく感じたことのひとつに、日本も選挙権を18歳からにすべきであるということです。ドイツでは成人年齢が18歳なので、大学生となればみな選挙に参加します。日本では大学生も半数は選挙権がないのはとんでもないことです。ドイツの緑の党は、若者の政治参加を促すために、選挙権年齢を16歳からとするべきと主張していますし、最近登場して来た海賊党の中には、何とゼロ歳から選挙権は与えられるべきだとの主張も出ており、これにはわたしも驚きました。
今、日本では多くの高校生や中学生が脱原発実現のために選挙権を欲しいと願っているのは間違いないでしょう。若年層の投票率が日本では極端に低い原因もこの辺りにあるようです。若者にこそ国家社会の将来を託さねばならないのですからこれは実現すべきでしょう。義務教育を終えた16歳からは選挙権を得るべきだとわたしも思います。自立して将来への責任を取る第一歩なのです。学校だけでなく社会教育が大切なのは、下記のようにネコですら環境によっては政治に興味を持つかもしれないのです。

今日は、岩上さんの中継実況で荻窪駅前での山本太郎氏の街頭演説、官邸前の金曜デモでの彼を含めた宇都宮けんじ氏、またついにそこに登場した小沢一郎氏の演説などを観ましたが、山本、宇都宮の両氏だけは何としても当選させたいものです。ふたりとの疲れ果てていながら、最後の力を振り絞っている姿は感動的なものです。日本の良心の象徴です。
安倍反動政権が成立しても、宇都宮東京都知事と山本衆議院議員が実現すれば、彼らは間違いなく次の闘いの中心となってくれることは間違いないからです。

ドイツの脱原発の歴史を振り返ってみても三世代にわたる苦しい闘いです。フクシマ事故で日本ではそれを一世代でやり遂げなければならないので、その大変さはなおさらです。
とにかく、日曜日には宇都宮けんじ、山本太郎、そして日本未来の党など脱原発を本当に推進する人々に一票を投票しましょう。

 ベルリンから我が家のとら猫も選挙戦を見ながら応援しました。これはわたしのブログのある読者の方のツイッター情報から山本太郎氏の荻窪駅での写真を、えらく熱心に見ているアズキという名の猫です。見かけはヨーロッパ山猫そっくりの、とっても可愛いしっぽ美人のMädchenです。「門前のネコ習わぬ経を覚える」といったところでしょう。




以前にもここで主張しましたが、→ 白ネコでも黒ネコでも脱原発基本法を支持するネコは良いネコです。未来の党の候補者がいない選挙区では、もちろん社会民主党や共産党の候補を応援しましょう。

 今日の南ドイツ新聞の特派員は「日本では社会民主党と共産党など左翼政党が埋没してしまっている」と 報道していました。これはその通りで、バランスを失って極端な右傾化が起こる警告であると思います。



さてもうひとつ、どうしても我慢できないことがあります。大阪でガレキ受け入れ反対運動に熱心な阪南大学准教授の下地真樹氏が今月9日、不当にも逮捕されいまだに勾留されていることです。
即刻釈放することを要求します。そして日曜日には投票に参加させるべきです。
彼の一昨日の→獄中からの声明を掲載しておきます。これは明らかに脱原発運動を弾圧しようとする権力犯罪です。許しがたいことです。もしもこんなことで起訴などされれば、間違いなく日本の脱原発運動を巡るスキャンダルとして国際的に報道されることになります。民主主義社会ではあり得ない醜聞です。そのことを大阪の検察にあらかじめ警告しておきます。こんなことが許されるならば、まさにナチスが権力を掌握した1930年代の情勢の到来の兆候とされてもやむを得ません。

もし釈放しないのであれば、投票日翌日の月曜日には、明らかに公職選挙法に違反して公示後にツイッターで選挙運動を行った橋下徹大阪市長を即時逮捕すべきです。法の前では平等であるのが法治国家の原則だからです。
わたしはもちろんインターネットでの選挙運動も許されるべきだとの点では、橋下氏とこれだけは例外的に同じ意見ですが、とはいえ大阪検察がここで下地氏への逮捕令状を出しておきながら明瞭な違法行為を確信的に行っている橋下氏を見逃すのであれば、それは法治国家の検察ではありません。
公平にも橋下氏がこの件で逮捕されれば、もちろんわたしも断固として、彼の釈放を要求します。インターネットでの選挙運動は原則的に許されるべきであるからです。

以下下地准教授の声明の引用です。
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 逮捕状の被疑事実は、すべて、事実ではありません。当日現場にいた公安の警察官もすべてを見ていたはずなのに、堂々と事実と異なる被疑事実に基づいて逮捕を行ったことに、とても驚いています。
 なぜ警察がウソをついてまで私を逮捕するのか。それは私が、原発の再稼働に反対し、放射能の拡散に反対する市民運動に参加してきたからであり、とりわけ、運動の中で出会った警察の不正行為についても厳しく批判してきたからです。悪いことはなにもしていません。

 いま、私たちが暮らす日本は、そして世界は、危機的な状況にあります。福島の原発事故はいまだ収束せず、4号機の使用済み核燃料プールが倒壊すれば、日 本だけでなく、世界が終わると言っても過言ではない大惨禍をもたらすことになるでしょう。放射能汚染への対応もまったくできておらず、食品その他の流通を 通じて、汚染は拡大しつつあります。そんな中、「電気が足りない」とうそぶき、原発を使い続けようとしているのです。すべてが狂っているとしか言いようが ありません。

 この半年か1年の間に、政府がどのような施策を行うか、それによって私たちの未来は大きく変わるでしょう。日々、学生たちの顔を見ながら思います。二十 歳そこそこの彼らが私と同じ四十歳になる頃、どんな世界に暮らすことになるのかと。そのたびに、今回の原発事故を防げなかったこと、先輩世代として申し訳 なく思います。彼らには罪はないのですから。せめて、少しでもマシな世界を残せるよう、微力を尽くしたいと思っています。事故はすでに起きてしまいました から、時間はあまり残されていません。しかし、希望はあります。

 私は、いま、動くことができなくなりました。でも、諦めてはいません。こうして、私の声を外に届けることもできます。そして、もっと多くのみなさんが行動してくれれば、声をあげてくれれば、きっとまだ間に合います。
 私はとりわけ、私と同じように大学で教えている人、医師や科学者などなんらかの意味で専門家と呼ばれている人たちに呼びかけたいと思います。「無知で冷 静さを欠いている」かのように見える市民にこそ学んで下さい。その声が無視され、軽んじられている人のために語って下さい。

 真実は、批判と応答を通じて初めて、姿を現します。政府をはじめとする権威が語ることではなく、その反対側に立ち、権威に対して反問することを通じて真 実が明らかになるように行動して下さい。まちがってもいいのです。常に弱い側に立ち、その軽んじられる言葉や存在を擁護し、自らが仮にまちがうとしても、 逆説的に、権威との言説の応酬の中で真実が明らかになるように、語って下さい。あなたの専門分野が何であるかは、関係がありません。勇気をもって下さい。

 最後に、私がもっとも深く関わってきた震災がれきの問題について述べます。大阪市は11月末に試験焼却を強行し、来年2月の本焼却開始に向けて着々と準備を進めています。
何度もあちこちで述べてきましたように、震災がれきの広域処理は誰のためにもなりません。それは被災地支援どころか復興予算の横取りであり、かえって復興 の足を引っぱります。同時に、放射能をばらまき、かつ、汚染地の人々に放射能を受忍させ、加害者である東京電力の責任を軽減するものです。代償は、私たち の、子どもたちの、そして、これから生まれてくる子どもたちの命です。こんなデタラメな施策が許されていいはずがありません。絶対に止めなければなりませ ん。これまでともに学び、取り組んできたみなさん、諦めずに戦ってください。また、これまで震災がれき問題について知らなかったみなさん、是非、今からで も知って力を貸して下さい。これは、私たちの未来そのものを守るための戦いです。

 私はいつ出られるかわかりません。でも、いつかきっと出られます。姿は見えなくても、心はともにあります。この間、不当に逮捕されている他の仲間たちもきっと同じ気持ちです。みなさんに会える日をたのしみにしています。

                2012.12.12 下地真樹


2012年12月4日火曜日

133:偉いぞ山本太郎!東京8区から立候補・君はフクシマが生んだ日本の最良の息子だ/嘉田さんも応援

 前回でも指摘し注目していた、山本太郎氏がついに石原親子の地盤である東京8区に殴り込みをかけました。
またまた、田中龍作ジャーナルから写真をお借りします(ベルリンからなので無断借用をお許し下さい。「明日うらしま」には東京特派員がいませんので)。

 詳しくは→こちら石原親子と戦う山本太郎候補をご覧ください。
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「日本を取り戻すぞ」拳を突き上げる山本太郎候補者。 =4日午前、高円寺駅前。写真:諏訪撮影

諏訪記者の写真説明にもあるように「日本を取り戻すぞ」と叫び、古い日本の政治家の政治基盤に飛び込んだ、山本太郎氏はフクシマ事故が生んだ日本の最良の息子のひとりです。

フクシマ事故の本当の深刻さを真っ正面から捉えて、それを若い世代の言葉で率直に表現できる候補者としてはとても優秀です。しかも無所属個人の一人一党の原則を貫く、独立した姿勢にも敬意を表します。偉い奴です。

昨日彼は都知事候補の宇都宮けんじ氏を応援し街宣で演説しています。彼の選挙事務所には、すでに供託金も寄付で集まったとのこと、まさに市民の代表です。

日本の大メディアの記者のみなさん、彼の演説と主張にはとっても耳が痛いでしょうが、せめて詳しいレポぐらいは報道して下さい。当選してから、いつものように外国の報道を横目に、しょぼしょぼと書くのでは遅すぎますよ。

ついでですが、山本氏を応援している、まだ結成したばかりの日本の緑の党の衆議院立候補者の推薦リストがありますので、こちらも参考にしてください。

 →緑の党衆議院選挙立候補者推薦リスト

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追加です。12月4日には、高円寺に嘉田おっかさんが、太郎くんの応援に駆けつけたようです。フクシマ後の日本の日本の最良のおっ母さんと息子の写真。日本では珍しい光景も。
マドモワゼルさんから借用
反原発親子の抱擁 

2012年12月2日日曜日

132:脱原発基本法案に賛成する衆議院立候補者リストが公表されました。海外の有権者も投票の参考にしてください。山本太郎さんにも注目しましょう

 日本が国策としての原発推進から転換し、国策として脱原発を実現するためには必要不可避であるのが、脱原発の法制化です。
そのための脱原発基本法案が9月7日、会期末に超党派の市民議員立法案として衆議院に提案され、次期国会での継続審議となったことは、→当時すでにお知らせしましたとおりです。

これを支える市民団体「脱原発法基本法制定全国ネットワーク」が、12月4日の公示を前に、全国の立候補予定者に同法案の賛否を問うアンケートを行い、本日そのリストを公表しました。これです→脱原発基本法に対する衆議院選挙候補者の賛否

 回答結果は、以下の4つに分けて、選挙区・ブロックごとに表示しました。
  • 賛成(脱原発)
  • 反対(原発推進)
  • 回答無し(原発推進ないし原発黙認)
  • その他
 脱原発基本法案に賛成する候補者にはこの脱原発法のロゴマークが付いているので一目瞭然です。


公示の4日までにまだまだ更新されるとのことですが、16日の投票の判断への基準になりますので、参考にしてください。これが付いている立候補予定者は193人にもなっておりもっと増えるでしょう。彼らが当選すれば、脱原発派が次期国会で過半数を超えることはけっして不可能ではありません。
地方区で、ロゴマークの候補者がいない場合は、上記分類の「その他」に入る「共産党その他」の候補者への投票をこの際はお勧めします。

(追加です:山本太郎さんが、多くの誘いにもかかわらず、独自の党「今はひとりの党」を立ち上げて立候補する決断をし、自由報道協会で記者会見をしました。実に切実な思いのこもった決意ですので是非ご覧ください。
-->→自由報道協会主催 山本太郎氏(新党結成)記者会見 
 このような真っ正面を向いた元気な若者が日本を救うのです。彼がどのような形で、またどこの選挙区から立候補するかは現時点では不明ですが、立候補すればおそらく基本法には賛成するでしょうから、ロゴマークがひとつ増えることになりますので追加しておきます。彼の動きと主張に注目しましょう。彼は一年前にゴアレーベンの闘争現場も尋ねてた偉い奴です。気に入りました。今度ベルリンを訪問の際には、世界で一番美味いビールをおごりますので、頑張って下さい。)

 いずれにせよ原発推進派にとっては脅威ですから、このリストの存在を口コミでも、ツイッターなどでもできるだけ広げてましょう。また世界中に広がっている海外在住の有権者のみなさんにも、非常に便利な判断基準ですので参考にして下さい。特に情報が限られている海外在住の有権者者には貴重な参考となるでしょう。
 海外在住者で原発推進の日本人は圧倒的な少数派であると思います。少なくともドイツでは「原発賛成」などとは、フクシマの後では、とても恥ずかしくて口に出来ないので聴いたことがありません。

このアンケートに付いては朝日新聞が以下のように伝えています。引用します。
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→衆院選予定者の脱原発アンケート結果公表 市民団体


 脱原発の法制化を目指す弁護士や作家らでつくる「脱原発法制定全国ネットワーク」は1日、衆院選立候補予定者約1300人に脱原発の賛否を聞いたアンケートの結果を公表した。
 ネットワークの働きかけで9月に国会に提出された「脱原発基本法案」(廃案)は、遅くとも2025年までの脱原発を掲げる。
 アンケートでは法案成立への賛否を聞いた。賛同したのは日本未来の党や民主党などの193人。反対は日本維新の会の1人で、自民党や公明党などの673人は「回答なし」。即時の脱原発を掲げる共産党など394人は「その他」と答えた。無所属には賛否を問えていない。
 結果はウェブサイト(http://www.datsugenpatsu.org/)でも公表。4日の公示前まで随時更新する。
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個人的なお知らせとお礼

ついでになりますが、この項を書いているうちに、当「明日うらしま」の訪問者が、わずかではありますが、ちょうど150、000になりました。18ヶ月でこれですからわずかなものです。しかし細々ながらですが、アクセス数は次第に増加しています。熱心な読者のみなさまと、紹介して下さっているブロッガーの友人のみなさまに心からお礼申し上げます。  
その内、日本からのアクセスがおよそ3分の2、海外からが3分の1ほどです。ドイツはもちろんですが北米と欧州諸国、面白いのは東欧諸国からのアクセスがかなりあることです。
内容では長期にわたって読まれている項目がいくつかあるのが特徴で、これが一番の喜びです。
 
 宇都宮健児氏と同年で、同じアナログ人間のわたしのミニコミ「覚え書き情報」としては満足しています。なにしろ、携帯電話が大嫌いで、通信はメールと電話だけ。ツイッターやFacebookは、何度もお誘いがありますがやりません。
むかし夏目漱石が電話を自宅に引いた時に、架かってくる電話に辟易して「電話は架けるためにある」と主張し、受話器を常時外したままにしたため、電話局が大変困ったという逸話があります。それに似ているかもしれません。
こんなわたしに呆れたある新聞記者が、「でももっと上手がいる」との話しをしてくれました。「ジョン・ダワー氏はメールもやらないし、電話にも出ない。合うためには手紙を書くしかないのです」とのことです。「あれだけの大著を書く人物としては当然でしょう」というのがわたしの感想です。

そのくせ、至極勝手なことに、このブログの若い読者の皆さんのツイッターは、情報源として一方的に覗かせてもらっています。早い情報もさることながら、海外在住のわたしにとって、とても大切なのは遠い日本の空気を読むことができるからです。お名前は挙げませんが、この点でも読者のみなさまに心から感謝を申し上げておきます。