日本政府に宛てた動画のタイトル |
「日本政府は邪悪な有志連合に参加した愚かな同盟国と同じように『イスラム国』の力と権威を理解できなかった。われわれの軍はお前たちの血に飢えている。 安倍総理大臣よ、勝てない戦争に参加した向こう見ずな決断によってこのナイフは後藤健二を殺すだけでなく今後もあなたの国民はどこにいても殺されることに なる。日本の悪夢が始まる」
と英語で話されているとのことです。事実とすれば、許しがたい無慈悲な犯罪です。日本は後藤さんが犠牲になることで、世界の不正を許すことができず正義感にあふれ、弱者である子どもたちの援助に励む最善の息子の一人を失ったことになります。
わたしたちは後藤健二さんのこの最期の姿とおもわれる眼差しを忘れることはできないでしょう。後藤健二さんを救助できなかった無力を、ひとりの日本人として後藤さんとご家族と友人のみなさまに哀悼とともに深くお詫びいたします。
この、 残虐な行為は、この中世のイスラム圏の復活を実現しようとするイデオロギーによるもののようです。
しかし同時に日本の帝国陸軍の兵士たちが、特に日中戦争で同様な残虐行為を数え切れないほど行った史実も決して忘れてはなりません。このような残虐 行為を誇りとする「イスラム国」は、当時の日本軍の残虐行為を「強さ」として疑うことのなかった軍国日本社会とよく似ているのではないでしょうか。
ただし、この凶行はこれまでの犠牲者がすべてオレンジ色の衣服を着せられていることに明らかのように、アメリカのガンタナモの戦争犯罪への報復であることは 確かです。湯川さんと後藤さんはそのアメリカに加担した日本政府の政策の最初の犠牲者であることも忘れてはなりません。
ことここにいたっては、日本の社会が遺された湯川さんと後藤さんのご家族を、哀悼と温かい連帯の意思表示で見守っていけることを望みます。
またもうひとつは、安倍政権が この悲劇を口実に憲法を無視して武力による対策を謀らぬことを願います。軍事力ではこの問題は解決できないだけではなく、さらなる無用な犠牲を拡大させるだけです。
0 件のコメント:
コメントを投稿